スローカーブを、もう一球 の商品レビュー
46歳と言う若さで亡くなられたことが、残念でなりません。スポーツライターと言う職業の先駆者である山際さんの文章を、もっと読んでみたかったです。
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スポーツをよくバカにする人いるけど、それってかなり損してると思う。 スポーツは時々ドラマより映画より小説より漫画より 劇的な展開、結末が待っていたりする。 この作品の最後に『スポーツは人生を教えてくれる』と書いてある。 スポーツの素晴らしさを改めて実感させられる作品だった。
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野球の面白さは、チームプレーとその中にある完全な1対1の勝負にある。そして、山際さんの作品の中でも「高校野球」「日本のプロ野球」「大リーグ(ベースボール)」は区別されているように思うし、それぞれ魅力的だ。
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淡々とした語り口で読みやすい。 そのせいか、全く興味の無かったスポーツの話にも、スッと入っていけますね。
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山際淳司のスポーツノンフィクションの名作。 有名な「江夏の21球」や箕島対星稜の延長18回のドラマ以外にもスカッシュやボートのシングルスカルなどのマイナー競技にも目をつけているのが著者の視点の幅広さを感じられる。 46歳で亡くなられたのが惜しまれる。
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何度目かの再読。十回くらいは読んでるような。スポーツノンフィクションの金字塔。Numberにかつての輝きが無くなった今、これを超えるものは(少なくとも僕ら以上の年代にとって)出てこないだろう。
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有名な「江夏の21球」を収録。表題の「スローカーブを、もう一球」も高校野球を題材とした珠玉の短編。 山際淳司さん以外、日本にはまともなスポーツライターは居ないのではないか?
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スポーツをやったことがないので、 スポーツ選手=プロやオリンピック選手のイメージだったから 努力と才能の人達と思ってた。 この本を読んで、スポーツをやってる人が少し身近に感じた。
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山際淳司は、46歳で死んだことにもよる。 そこでひろいあげる視点がおもしろいと思って。 人間には、きらりと光る輝きがある。 その輝きをどうやって発露するのか。 高校野球のせつなさは、1回の敗北で、 すべてその舞台から消えてしまう。 それに、青春のすべてをかけている。 そこでのわ...
山際淳司は、46歳で死んだことにもよる。 そこでひろいあげる視点がおもしろいと思って。 人間には、きらりと光る輝きがある。 その輝きをどうやって発露するのか。 高校野球のせつなさは、1回の敗北で、 すべてその舞台から消えてしまう。 それに、青春のすべてをかけている。 そこでのわずかなミスが、「負のヒーロー」にしてしまう。 「八月のカクテル光線」は、 ふらふらになりながら戦い続けた高校球児の物語である。 「江夏の21球」は、 山際淳司がデビューした作品である。 そこには、野球選手のプライドと監督の思想がうまくでている。 選手の心理が実にあでやかである。 江夏という男のふてぶさしさが、この作品を支えている。 しかし、実に細やかな精神の持ち主である。 「スポーツは、感性である。」 という扉の王貞治の言葉が、わかりやすい。 「たった一人のオリンピック」 「使い古しの、すっかり薄く丸くなってしまった石鹸を見て、 ちょっと待ってくれという気分になってみたりすることが、 多分、だれにもあるはずだ。 日々、こすられ削られていくうちに、 新しくフレッシュであったときの姿は、みるみる失われていく。 まるでーと、そこで思ってもいい。 これじゃまるで自分のようではないか、と。 日常的に、あまりに日常的に日々を生きすぎてしまう中で、 僕らはおどろくほどまるくなり、うすっぺらくなっている。 使い古しの石鹸のようになって、 そのことのおぞましいまでの恐ろしさにふと気づき、 地球の自転を止めるようにして みづからの人生を逆回転させてみようと思うのは、 ナンセンスなのだろうか。」 70年代のヒロイズム; 「あしたのジョー」 「巨人の星」 「ボール・ヴォルター」 「過去はなぜ、セピア色に見えるのだろう。 記憶は、遠くになればなるほどモノトーンになり、 やがてセピアがかかってくる。」
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スポーツとりつかれた男たちは、時として、まばゆいばかりの光を放つ一瞬に出会う「第八回日本ノンフィクション賞受賞作」
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