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まちんと の商品レビュー

4.3

14件のお客様レビュー

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2026/01/22

【平和祈念絵本文庫 & アリのお届け便 蔵書案内】 本日は、その表紙を見ただけで心が揺さぶられる、非常に印象的な3冊の絵本をご紹介いたします。 ■ 『戦火のなかの子どもたち』 ・著・画: 岩崎 ちひろ ・出版社: 岩崎書店 ・初版発行: 1973年 ・内容: ベトナム戦争の最中、...

【平和祈念絵本文庫 & アリのお届け便 蔵書案内】 本日は、その表紙を見ただけで心が揺さぶられる、非常に印象的な3冊の絵本をご紹介いたします。 ■ 『戦火のなかの子どもたち』 ・著・画: 岩崎 ちひろ ・出版社: 岩崎書店 ・初版発行: 1973年 ・内容: ベトナム戦争の最中、岩崎ちひろさんが平和への願いを込めて描き上げた、魂に訴えかける一冊です。 ■ 『まちんと』 ・文: 松谷 みよ子 ・絵: 司 修 ・出版社: 偕成社 ・初版発行: 1983年 ・内容: 広島の原爆で亡くなった幼い子の叫びを、司修さんの静謐で力強い絵が包み込みます。 ■ 『ひとのなみだ』 ・作: 内田 麟太郎 ・絵: nakaban ・出版社: 佼成出版社 ・初版発行: 2024年 ・内容: なみだは、ひとの「こころ」そのもの。最後に綴られた「ひとで いたい」という言葉が、人間であることの証を静かに問いかけます。 これらの絵本は、表紙の一枚の絵が、平和への祈りや命の尊さを雄弁に語りかけてきます。一目見ただけで忘れられない、深いメッセージが込められた3冊です。 「アリのお届け便」の活動の根底にあるのは、カタカナで表記する「アリ」=「ありがとうという感謝の心」です。 「ありがとうという感謝の心」を、絵本と一緒にお届けします。

Posted byブクログ

2025/09/05

 本書の文を書いた、松谷みよ子さんのあとがきによると、『〈絵本平和のために〉という構想が生まれたとき、まっさきに浮かんだのはこの話であった』そうで、そうした松谷さんの思いに応えるように、本書の絵を描いた司修さんが当時、『この絵本は一生描きつづけたい』と言われていたことからも、子ど...

 本書の文を書いた、松谷みよ子さんのあとがきによると、『〈絵本平和のために〉という構想が生まれたとき、まっさきに浮かんだのはこの話であった』そうで、そうした松谷さんの思いに応えるように、本書の絵を描いた司修さんが当時、『この絵本は一生描きつづけたい』と言われていたことからも、子どもたちに戦争を語り伝えていきたい、お二人の拘りや気持ちの強さが窺える。  そして私が読んだのは、1978年の初版本刊行の後に松谷さんがかねてより入れたかった、二つの場面を加えて発表された大型判(1983年)で、その理由については、「『まちんと』がいまこの瞬間につながるものであることを語りたかった」ということで、実際にそれらの場面を読んでみたところ、私は納得し、それは戦争で命を落とした人達の悲しみや無念さは、当時のその瞬間に終わったのではなく、今もずっとやり切れない思いを抱え続ける魂として、私達の住む世界に存在しているのではないかと思われた、それは今まさに新しい一日が始まろうとしている、爽やかな朝の窓辺の絵の中にも彼らの悲しみは存在しているのだと痛感したことで知る対照性からも感じられたのだ。  そうした思いは司さんの表紙や扉絵の女の子の絵からも感じられた、子どもというよりは一人の人間として描かれた確固とした存在感も同様で、特に真摯な瞳でじっと見つめる眼差しには、まるで彼女自身の人生を戦争のような理不尽なものに奪われたくはないという強い意志が宿っているようで、胸を打たれるものがあった。  それから、本編では『ただ いっぱつの ばくだんだったけれど』も、一瞬のうちに広島の町が燃え上がり崩れ落ちた、原爆の恐ろしさを幾つもの場面に分けて描いているのが印象的で、それはどこか紙芝居のような、子どもたちを惹きつけるために作り話風の敢えて強調したような描き方でありながら、しかし実際は強調どころではない、まさに地獄絵図のような数々の場面こそが現実に起こってしまったということなのだろうと感じることで、こんなにも凄まじいものであったのかということを痛感し、それは炎だけが描かれたことで様々なことを想像させられる絵や、まるで黒い血がガラスの上を滴り落ちているような黒い雨の絵が強く目に焼き付けられた一方で、炎の中に於いても、普段と変わらぬ穏やかな表情で我が子を抱く母の描写には、戦争でも壊すことのできないものがこの世には確かにあって、それは人間の中にあるのだということを教えてくれると共に、被災者に対する敬意の表れでもあるのだと私には感じられた。  そして本書を読んで、私が最も胸を打たれたのは、原爆によって女の子が苦しみながら寝かされたとき、お母さんがトマトを口に入れてやると、『まちんと まちんと といって ほしがった』ことで、このとき女の子は「死にたくない」とか言ったのではなく、ただひたすらに、普段と同じように、もうちっとトマトを食べたいと訴えていたことによって、私はごく当たり前に生き続けることを彼女は望んでいたのだということを悟ったとき、このような形で彼女の人生が僅か三年で終わってしまうのはあまりにも酷なことだと思わずにはいられなくて、こうした過去を知っていながら、何故戦争は今も世界各地で平気な顔をして続いているのか、そして人間はどこまで人間の尊厳を無視し続けるのか、しつこいくらいに何度でも私は問い掛けたい。

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2023/06/12

広島に原爆が落ちた話 民話のような形になっているけれど、今に繋がっている雰囲気です 言葉は少なく、読み聞かせ時間は3分弱位 松谷みよ子さんのあとがきを読むと5分ちょっとになります

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2019/10/04

私が小学生の頃、校長先生が手書きの紙芝居を演じてくださったのが忘れられない。当時と同じ気持ちになって、胸がぎゅっとした。

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2017/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

松谷みよ子に対しての信頼があるから、というだけではなく、間違いなく「名作」だと思った。短い文章、短い物語にも関わらず、胸に迫るものがあった。 「まちんと、まちんと」と言って、少女が死んでいく。 その後、少女は白い鳥になり、今も、どこかを飛んでいる。 作者が書いているように、これは「伝説」なのだ。 長く読み継がれて欲しい。

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2014/12/26

原爆に被爆して、「まちんと、まちんと」と言いながら死んでしまった、小さい女の子。 「まちんと」は、方言で(トマトを)「もうちょっとちょうだい」ということ。 何が起こったのかも分からない、小さな女の子の姿に、心を打たれます。

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2014/10/21

eduで紹介されたいたので図書館で借りた。 「まちんと」とは「もうちょっと」の方言。 広島に原子爆弾が落ち、ひどい火傷を負った少女は母親に トマトをもらい、「まちんと」「まちんと」と言って息絶える。 少ない文字数でも挿絵と共に強烈に胸に訴えかけてくる。胸に刺さる。 小学初級...

eduで紹介されたいたので図書館で借りた。 「まちんと」とは「もうちょっと」の方言。 広島に原子爆弾が落ち、ひどい火傷を負った少女は母親に トマトをもらい、「まちんと」「まちんと」と言って息絶える。 少ない文字数でも挿絵と共に強烈に胸に訴えかけてくる。胸に刺さる。 小学初級からとなっているが、年中の長男にも読んであげようと思う。

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2013/06/21

何回読んでもずっしりと胸に残る。 司修の『本の魔法』にこの作品を書いた時のエピソードが載っているが、画家が苦しみ抜いて描いたからこそ、美しいけれど原爆の悲惨を十分に伝えられる絵になっている。 個人的には松谷みよ子の母性的な力の強さに(ほとんど呪縛のようなときもある)辟易することも...

何回読んでもずっしりと胸に残る。 司修の『本の魔法』にこの作品を書いた時のエピソードが載っているが、画家が苦しみ抜いて描いたからこそ、美しいけれど原爆の悲惨を十分に伝えられる絵になっている。 個人的には松谷みよ子の母性的な力の強さに(ほとんど呪縛のようなときもある)辟易することも多いが、この作品は文章を絞り込み、語りすぎないので、絵が生きて、絵本としての質が極めて高い。 ずっと読み継がれる傑作。

Posted byブクログ

2012/04/15

タイトルなんだろ~と思ったら・・ 原爆絵本だった・・うう・・ もうじき3歳になる女の子が原爆にあって、 トマトをほしがって 「まちんと まちんと」といって亡くなって 鳥になった って話 かなしい・・

Posted byブクログ

2011/10/06

幼児語で「もうちょっと」ということですね。トマトを食べたくて「まちんと、まちんと」と言いながら無くなった戦時中の子どものおはなし。字は少ないですが、多くが絵で語られていて過激ぎみなので、あまり小さい子には向かないかと思います。(4分)

Posted byブクログ