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震度0 の商品レビュー

3.5

108件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    6

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2012/08/01

阪神淡路の震災時にN県警で起きた警務部長の失踪事件。組織保身と自己保身を第一義として行動する警察幹部たち。遠くで起きている震災に対して無関心で、失踪した部長の安否をもないがしろにしている。堀川の真摯さのみに救われる。

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2012/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警察内部の小説といった感じで、なかなか面白かった。 かなり丁寧に登場人物それぞれを描いており、嫌いではない小説だが、 却って、どの人にも感情移入しにくくなってしまったのが残念。 阪神淡路大震災と時期を同じくして起きた事件、という設定だが 関連付ける必要はあるのかな?

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2012/07/22

そりゃあもう、救いのない話。 唯一、藤巻が最後にかっこ良かったぐらいかな。 それでも、家庭環境を考えると救われているとは言い難い。 警察という、日本で最も大きな会社を統率する人間の重圧と歪み。 官舎という特殊な住宅事情。 実際の警察に、当たらずとも遠からずなのだろうなと感じた...

そりゃあもう、救いのない話。 唯一、藤巻が最後にかっこ良かったぐらいかな。 それでも、家庭環境を考えると救われているとは言い難い。 警察という、日本で最も大きな会社を統率する人間の重圧と歪み。 官舎という特殊な住宅事情。 実際の警察に、当たらずとも遠からずなのだろうなと感じた。 それにしても、重かった。 そして救いが無かった。

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2012/08/02

WOWOWでドラマを観たから内容は知っていたけれど、それでも面白かった! 登場人物が多くて結構混乱したが、ドラマの役者の顔を思い浮かべて乗り切った。主人公上川隆也や國村 隼、平山あやなんかは、すぐ思い出せたんだけど、倉本や間宮役の顔が思い出せない。間宮なんてどうしても塚地武雅の顔...

WOWOWでドラマを観たから内容は知っていたけれど、それでも面白かった! 登場人物が多くて結構混乱したが、ドラマの役者の顔を思い浮かべて乗り切った。主人公上川隆也や國村 隼、平山あやなんかは、すぐ思い出せたんだけど、倉本や間宮役の顔が思い出せない。間宮なんてどうしても塚地武雅の顔が浮かんじゃうし(笑)。もっかいドラマの録画観直そう。(2012-07-15L)

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2012/06/10

被災地との距離感。 その距離感と警察機構内の微妙な人間関係の持つ温度が、うまく交わってる。 保身と野心。それぞれの利害・思惑が錯綜する。 でも、クライマックスはこれでいいのか? 最初に読む横山秀夫がコレだったら次はないと思う。

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2012/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

阪神淡路大震災の日、警察官が失踪する。その警察署のお偉方が自分の出世や保身、天下り先の確保の為、情報を自分の有利なように会議で出したり、出さなかったり、あるいは一部の人間にだけ開示する。 著者は確か新聞社出身で、警察にも取材に張り付いた経験があるものと推測され、内部事情にも詳しいのではと思う。 すると、警官というのは、こんなに自分の事しか考えていないのかと、ぞっとする。 ただ、読み進めていくうちに視点がころころたくさん変わりキャラクターがどんなで、今この人はどういう気持ちでいるんだっけと何度も前のページをめくらなければならず、少々解りにくい。 奇しくも、阪神淡路大震災の起こった1月17日に読み終わった。

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2012/02/29

横山作品の中では印象に残る作品であったと思う。 人間関係、警察内部での人物の相関関係等、非常によく書けているなと感じた。 読んでいて東野圭吾の「幻夜」に何となく感じが似ている気がした。 楽しめる作品であった。

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2012/02/19

ミステリーというよりは、警察内部の争いや人間関係に主眼を置いたストーリー。こんなまともじゃない警察幹部がそろってたら、その県警は崩壊してる。

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2012/02/17

図書館でたまたま見かけたので、久しぶりに横山氏の作品を読んでみた。 警察って、こんなしょうもない組織なわけ?!と半ばあきれつつ読む。官舎に住む奥さんたちも、ちょっとリアリティがなさ過ぎて一読者としてはやや引き気味に進む。 だが、そんなふうにさほど入り込まずに読んでいたにもかか...

図書館でたまたま見かけたので、久しぶりに横山氏の作品を読んでみた。 警察って、こんなしょうもない組織なわけ?!と半ばあきれつつ読む。官舎に住む奥さんたちも、ちょっとリアリティがなさ過ぎて一読者としてはやや引き気味に進む。 だが、そんなふうにさほど入り込まずに読んでいたにもかかわらず、結構な登場人物がいる割に混乱することなくストーリーについていけたのは、それぞれ人物像をしっかり持たせ、丁寧に描き分けた横山氏の筆力のなせる技ということだろう。 正直、阪神淡路大震災をからめて描く必然性がどれほどあったのかなという気がしなくもないが、結局、警戒してはいたものの最後の最後でやはりこういう結末をもってこられて、ちょっとじわっと来たりして、ああ、またしてやられたな、術中にはまったなと、そんな小説だった。

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2012/01/25

N県警の警務課長が失踪した。その真相を疑心暗鬼になりながらも追っていくN県警の6人の幹部の物語・・・。 面白かった!長編だけど飽きさせない展開はさすが横山秀夫。この人の警察小説はハズレが無い。本書でも6人の幹部の心理を非常にきめ細かく描き込んでいる。保身と縄張り意識等の描写も、...

N県警の警務課長が失踪した。その真相を疑心暗鬼になりながらも追っていくN県警の6人の幹部の物語・・・。 面白かった!長編だけど飽きさせない展開はさすが横山秀夫。この人の警察小説はハズレが無い。本書でも6人の幹部の心理を非常にきめ細かく描き込んでいる。保身と縄張り意識等の描写も、読んでいて退屈させない筆致。人が何人も死んだり大きな事件が有る訳ではないのに、一人の警務課長の失踪を軸に、ここまでストーリーを展開できるとは・・・。 個人的には、警務部長の若奥さんが「?」な存在だったけど、余裕の☆4個。

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