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震度0 の商品レビュー

3.5

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    5

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2013/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【震度0】 横山秀夫さん 近畿地方で大地震が起きた。神戸は震度6と発表があった。 被害者の数はうなぎのぼりに増えていく。 関東のN県警も、いつ出動命令が出てもいいように応援体制を 整えなくてはならない。 そんな最中、人事を司る警務課の筆頭課長が突如失踪した。 人望の厚かった警務課長突然の失踪はN県警の幹部にとって は大問題だった。 この事件が出世への失点と捉えるキャリアの部長。 退官後、天下りの青写真が消えると心配するノンキャリアの部長。 各々の幹部が地震の対応もそこそこに、すねの傷を隠しつつ、 腹を探り合い、駆け引きを繰り広げる。 ☆ お互いの保身と出世のために警務課長の失踪をひた隠しにする幹部たち。 自らの保持している情報を隠匿し、他者の情報を盗もうとする一種の権力闘争。 そこには警察官としての正義は無い。 読みやすい本でした。(^^)v  

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2011/02/07

登場人物がけっこう多くて似たような警察用語(警察のお話)が多くって、慣れるまで時間かかりますけど、まあおもしろいかな。オチがいまいちなんだけど。肩すかしくらう。

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2010/08/30

結局、阪神大震災は物語にあんまり関係ないってことか。タイトルにちょっと使いたかったから入れただけみたいな感がある・・・。

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2010/08/15

阪神大震災が起こった朝、約600km離れたN県警本部の幹部が突然失踪してしまった。蒸発なのか事件なのか。。。 キャリアである本部長、将来の警察長官とも目されるキャリア組の警務部長、たたき上げの地元ノンキャリアの刑事部長ほか3人の地元ノンキャリアの幹部、そして官舎で暮らす彼らの夫人...

阪神大震災が起こった朝、約600km離れたN県警本部の幹部が突然失踪してしまった。蒸発なのか事件なのか。。。 キャリアである本部長、将来の警察長官とも目されるキャリア組の警務部長、たたき上げの地元ノンキャリアの刑事部長ほか3人の地元ノンキャリアの幹部、そして官舎で暮らす彼らの夫人たち同士の内なるライバル意識。それぞれの利害と思惑がからみあっていく。 警察小説って、なんだか変にリアルだからこそ好きなのかな。 実際に警察内部がこんなんだったら、解決できる事件も解決できないよ。タテ割りで、キャリアとノンキャリアの中も最悪で、お互いに優位にたちたいからって情報共有すらしないし。ホントにこんなんなのかしら・・・。

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2010/08/21

関西の大震災があった日にN県警本部警務部警務課長・不破が謎の失踪。 キャリア組のN県警本部長・椎野(46歳)と警務部長・冬木(35) 準キャリアの警備部長・堀川(51) 地元組の刑事部長・藤巻(58)生活安全部長・倉本(57)交通部長・間宮(57)の6人がそれぞれに自分の出世や...

関西の大震災があった日にN県警本部警務部警務課長・不破が謎の失踪。 キャリア組のN県警本部長・椎野(46歳)と警務部長・冬木(35) 準キャリアの警備部長・堀川(51) 地元組の刑事部長・藤巻(58)生活安全部長・倉本(57)交通部長・間宮(57)の6人がそれぞれに自分の出世や天下り先、保身だけを考えながら捜査会議を繰り返していく。 複雑に絡み合った男女関係や利害関係、それぞれの妻の繋がり、上司と部下の関係など読んでいて面白かった。 失踪の謎解きも割と面白かった。

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2010/07/28

神戸大震災と同時に失踪した警察のなんやかんやの話。 おもんない。 警察内部のぐだぐだした話ばっかりで、全然先に進まない。 進んだところで、面白いことはない。 あまりのつまらなさに先なんかどうでも良くなり、途中で挫折。

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2010/07/14

登場人物は多いが 最初に登場人物一覧(役職付き)があるので それを見ながら読んでいけば半ばぐらいからは みんな特徴のある個性的なメンツなので 抵抗なく読んでいけます。 読み応えありの刑事物。 と言っても事件と言うより内情の話。 男性陣のやりとりも面白かったけど 社宅に控える奥様達...

登場人物は多いが 最初に登場人物一覧(役職付き)があるので それを見ながら読んでいけば半ばぐらいからは みんな特徴のある個性的なメンツなので 抵抗なく読んでいけます。 読み応えありの刑事物。 と言っても事件と言うより内情の話。 男性陣のやりとりも面白かったけど 社宅に控える奥様達の生活が興味深かった。 私は社宅経験はないけれど 本当にこんな感じなら しんどそう。

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2011/01/15

阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯...

阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

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2010/03/22

いやはや、圧巻と言うしかない。 読み始めてものの5分もせずに物語にハマった。 N県警の中枢で起こった、あってはならない幹部職員の突然の失踪。その事実が引きずり出す県警幹部間の確執、思惑、疑心暗鬼、嫉妬、自尊心、畏れ、激情。各々の心のうちを余すところ無く描き切る。 横山...

いやはや、圧巻と言うしかない。 読み始めてものの5分もせずに物語にハマった。 N県警の中枢で起こった、あってはならない幹部職員の突然の失踪。その事実が引きずり出す県警幹部間の確執、思惑、疑心暗鬼、嫉妬、自尊心、畏れ、激情。各々の心のうちを余すところ無く描き切る。 横山秀夫、おそるべし。 文句なしに五つ星だ。

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2010/02/08

雑誌で上川さん主演でWOWWOWにてドラマ化、というのを見て ドラマは見られないもののどんな話か興味を持った。 読んでみて、ドラマのキャスティングには少々疑問。 それはさておき、内容は確かに面白いとは思う。 地震とそれに対する対策を練ることと平行して、警察内部でも『激震』が起こっ...

雑誌で上川さん主演でWOWWOWにてドラマ化、というのを見て ドラマは見られないもののどんな話か興味を持った。 読んでみて、ドラマのキャスティングには少々疑問。 それはさておき、内容は確かに面白いとは思う。 地震とそれに対する対策を練ることと平行して、警察内部でも『激震』が起こっ ている。 しかし結局はなにもなかったことにしようとして、『震度0』。 それではいけないと思って立ち上がる人間がいて、まだなんとかなるかもしれな い。 人間模様というか、人間の汚さ、弱さはよく描かれていると思う。 しかしながら、「大事がおこっていながら内部の事件にかまけている」のを表現 するために 実際に起こった阪神大震災を使用するのは、個人の好みを言わせて貰えば 如何なものかと思う。 阪神大震災の被災者を蔑ろにして内部の事件をおさめようとしている人たちの話 だ。 被災者の方がそれを見て、良い感情を抱くとはあまり思えない。 また、書き手として、大事件を蔑ろにして内部にかかずらっている警察の醜さを 描くのに 『阪神大震災』の一言に頼ろうとするのは安易ではなかろうか。 その名前を出しておけば、大事だということは簡単に読み手に伝わってしまう。 それより、筆者の手で架空の事件を描き、その上でそれが大事で、 そんな大事件をほっておいてまで内部の事件を納めることが大事だと考えている 醜さ を演出してほしかったように思う。 フィクションの中に実際の事件等が登場することはよくある話だが この小説に関しては、テレビのテロップや会議で犠牲者数の報告程度で その地震がいかにひどいかは、読み手の実体験に頼っているため 小説の内容としては語り手がころころと変わり、場面転換が多く、電話や会議や 独白など 醜い会話ばかりでほとんどが流れていってしまうのが残念だ。

Posted byブクログ