Fake の商品レビュー
結局いちばんしたたかだったのは、元区議会議員の西村だったんじゃなかろうか、と読み終わってから思った。 ただの爺さんだと侮っていたけど、やっぱりだてに長年政治家をやってたわけじゃないんだなと。 主人公の宮本と沢田は、似た者同士なのかもしれない。人を軽く見る、というあたりが。 コン...
結局いちばんしたたかだったのは、元区議会議員の西村だったんじゃなかろうか、と読み終わってから思った。 ただの爺さんだと侮っていたけど、やっぱりだてに長年政治家をやってたわけじゃないんだなと。 主人公の宮本と沢田は、似た者同士なのかもしれない。人を軽く見る、というあたりが。 コン・ゲームものは読み終わった後の爽快感がいいな。うまく騙されて楽しい時間を過ごせた。 がしかし。 根本的に私はギャンブルは受け入れがたいなと思った。 ポーカーの対戦の様子が延々描写されているのだが、ここがちょっと退屈でななめ読みになってしまう。ギャンブルそのものが面白いとはどうしても思えないのだ。 そこさえ目をつぶれば、騙し合いの様子はハラハラドキドキして面白かった。 他人を見くびってはいけないね。
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超小型カメラを使ったイカサマの話。 ネタはセンター試験のカンニングとポーカーゲーム。 確かにカメラを使って、試験問題を読み取ったり、 相手のカードを盗み見たりすることはできるなぁ。 そこまでの費用とリスクをなかなか冒せないけど…。 500ページを超える大作だが、 ...
超小型カメラを使ったイカサマの話。 ネタはセンター試験のカンニングとポーカーゲーム。 確かにカメラを使って、試験問題を読み取ったり、 相手のカードを盗み見たりすることはできるなぁ。 そこまでの費用とリスクをなかなか冒せないけど…。 500ページを超える大作だが、 続きが気になってあっという間に読んでしまった。 なかなかです。
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文庫本で約600ページあります。 でも、読みやすいのですぐ読み終えました。 主人公は興信所の宮本。 30代半ばだったはず。紅茶のブレンドが趣味。 東大生の加奈。 モデルをやっている程の美人。 宮本の親友だった雄大の娘。 雄大は事故で、その妻の清香は加奈を出産...
文庫本で約600ページあります。 でも、読みやすいのですぐ読み終えました。 主人公は興信所の宮本。 30代半ばだったはず。紅茶のブレンドが趣味。 東大生の加奈。 モデルをやっている程の美人。 宮本の親友だった雄大の娘。 雄大は事故で、その妻の清香は加奈を出産して他界。 その後、宮本が加奈のめんどうを見続ける。 昌史。 クソデブ。 美術大志望。 美術の才能はあるが、学科試験が通らないため悩んでいる。 そこで、宮本が昌史のカンニングの手伝いをして・・・っていう話。 このクソデブを何回蹴りたいと思ったことか。。 展開としては、次どうなるの?っていうのが気になって スラスラ読めます。
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もーーーー!!どっきどき! 「手に汗握る」とは正にこのこと、この話! 一度でもギャンブル(ベガス系のギャンブルのほうがBetter?)したことがある人ならわかるであろうこのドキドキ感! ある意味心臓に悪いです。 そして、そんな表現ができる作者、これから要チェックリストに入れるべき...
もーーーー!!どっきどき! 「手に汗握る」とは正にこのこと、この話! 一度でもギャンブル(ベガス系のギャンブルのほうがBetter?)したことがある人ならわかるであろうこのドキドキ感! ある意味心臓に悪いです。 そして、そんな表現ができる作者、これから要チェックリストに入れるべきですね。 結構集めの文庫本なんですが、ざっと流すと、探偵屋の裏商売であるカンニング入試を密告された腹いせに、密告犯が経営するカジノでポーカー勝負、10億円を勝ち取ろうという話。 そのポーカー勝負がね!もうね!文字通り、手に汗握る、心臓バクバクな展開なんです! そんな展開、描写できる作者は凄いんですよ!! いつも数万円しか賭けない自分でも、これなら0円でギャンブルが味わえる!!(って勝てる確率も0円ですけど)。 マイナスポイントはポーカー勝負にドキドキさせられっぱなしで、その後の話が蛇足感に満ち溢れている点。 さすがに盗撮カメラとか、同じ手は二度通用しないでしょーっと思いつつも勝負描写に魅せられて、実際に10億強奪するシーンは重要なのに読み手の気合が入りません。 それでも一日で(しかも半分酔ってたのに)読んでしまったということは、それだけ魅力と力のある小説なんでしょうね!
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斬新な展開で、最初から最後まで面白かったです。あまり期待して読み始めなかったこともあると思いますが、2010年度の読んだ本の中でベストです。これを読み終わった後に世間でカンニング事件があったのですが、ある意味、時代をさきがけしている小説になっています。スリルもあり、ドキドキしてよ...
斬新な展開で、最初から最後まで面白かったです。あまり期待して読み始めなかったこともあると思いますが、2010年度の読んだ本の中でベストです。これを読み終わった後に世間でカンニング事件があったのですが、ある意味、時代をさきがけしている小説になっています。スリルもあり、ドキドキしてよむことができました。
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十億円を賭けたポーカー勝負場面は、その場にいるかのように大興奮!そしてラストは「スティング」ばりの大逆転!ただ、ラストシーンに少し物足りなさを感じた。
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平成16年1月。興信所の調査員・宮本と20歳の東大生・加奈は、浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、大学入試センター試験で完璧なカンニングを実行する。しかし、カンニングは露呈し、宮本は職を、加奈は学籍を失った。彼らを嵌めたのはカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田。宮本、加奈...
平成16年1月。興信所の調査員・宮本と20歳の東大生・加奈は、浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、大学入試センター試験で完璧なカンニングを実行する。しかし、カンニングは露呈し、宮本は職を、加奈は学籍を失った。彼らを嵌めたのはカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田。宮本、加奈、昌史、そして昌史の父で元港区会議員の西村は復讐のため、沢田と10億円を賭けたポーカーの勝負をする。入念なイカサマを仕掛けた4人は、絶対に負けるはずがなかったが―。名画「スティング」を超える驚愕の大仕掛け。奇跡のラストが待っている、痛快至福のエンタテインメント小説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
騙し騙されが醍醐味のギャンブル物。 どちらかと言えば、もう少し頭脳戦に特化して欲しかった気も…。 ラストの一発逆転な展開に多少の爽快感はあるものの、 全体的には特に魅力なし。
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コンゲーム小説、つまり詐欺師を主人公にして巨大な敵と戦わせる小説は、それほどたくさん書かれているわけではないけど、映画「スティング」に夢中になった僕は、とにかくこういう小説が大好きだ。しかし、これはその中でも楽しめた方のひとつだと思う。 この作者独特の語り口調が好きだし、登...
コンゲーム小説、つまり詐欺師を主人公にして巨大な敵と戦わせる小説は、それほどたくさん書かれているわけではないけど、映画「スティング」に夢中になった僕は、とにかくこういう小説が大好きだ。しかし、これはその中でも楽しめた方のひとつだと思う。 この作者独特の語り口調が好きだし、登場人物もとっても魅力的だ。やや類型化されすぎている嫌いはあるけど、そこはまあこういう小説だし。センター入試のカンニングから始まる導入部から、とにかくワクワクと読むことができた。 クライマックスは、すごい盛り上がりである。設定自体がうまいんだな、これは。そしてお約束通りのどんでん返し。お見事である。まず「お約束通り」ってところがすごくて、次にそのトリックが意表を突いたもので、なにより作者の書きっぷりがすごい。読んでいて、「どんでん返しがあるべきだ…よ…ね…」と思いつつ、どういうふうになってくるのかさっぱりわからなかった。そしてその理由が、作者の文体自体にあることに気がついたとき、しみじみと「やられた」と思った。 唯一気に入らなかったがラスト。直前に読んだ小説が同じような感じだったからかもしれないけど、どうも「男の美学」みたいな物を誤解しているんじゃないかと思ってしまう。 2007/1/6
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軽快なテンポでぐいぐい、というよりはくいくい、という感じでさらさらっと読ませてくれる一気読みに適した小説。とはいえそれをするにはちょっと分厚いか。内容的にはもっとタイトにしたほうがよりこの「一発逆転」らしさがくっきりしたような気もしました。 全て読み終えると、途中の主人公がなんだ...
軽快なテンポでぐいぐい、というよりはくいくい、という感じでさらさらっと読ませてくれる一気読みに適した小説。とはいえそれをするにはちょっと分厚いか。内容的にはもっとタイトにしたほうがよりこの「一発逆転」らしさがくっきりしたような気もしました。 全て読み終えると、途中の主人公がなんだかかわいそうというか同情心を抱いてきたりもする…けれど、最後の場面の胸キュン(死語だけど解説に準拠してみた)な場面は良かったなあ…こういうシーンはこういう小説には合うなあと思います。ぼんやりとした言い方にしているのはネタバレになりそうなので。ああ難しい!
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