プリズム の商品レビュー
夫は外科医。何不自由ない生活をしている。 そして波子は夫の親友・高槻と倫ならぬ恋をしている。 波子の周りには上手い具合に?そういった婚外恋愛している人が多くいる。 現実ではそんなのありえないじゃ〜んと思う一方で それでも文体が素直で読みやすいからか、女性としての心理を上手く表現...
夫は外科医。何不自由ない生活をしている。 そして波子は夫の親友・高槻と倫ならぬ恋をしている。 波子の周りには上手い具合に?そういった婚外恋愛している人が多くいる。 現実ではそんなのありえないじゃ〜んと思う一方で それでも文体が素直で読みやすいからか、女性としての心理を上手く表現しているからなのか 案外、こういうものなのかな、とも思う。 結局夫にも恋人がおり、恋人の運転する車に乗っている途中で事故に遭うことで その関係が露呈してしまう。 ちょうど波子が高槻への想いをたぎらせながら、高槻との関係を終えようとしていたときに。 もう私にはこういった隠れた恋愛などする気力もなく、それに対する魅力も感じないししてみようとは思わないけど こういう本が好きで良く選び、加えてその女性の心理描写にうんうんと頷いたりできるということは心のどこかに願望があるのかしら? 疑似体験なのかなぁ。。。 読んでる分には害がないからいいよね。 実際にそうなるとコワイけど
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一見、穏やかでありながら不安定な危うさを含んだ物語でした。下手すると苛立たしい展開だと思うのですが、最後まで淡い空気に包まれたまま読み終えました。現実としては割り切れないけど、小説として読むならこういうのは好き。
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野中さんの文体は本当に、限りなく女性らしいなあと思います。でも、内容は少し怖い。自分が「こう」と感じているのとは、真相意識は別の方向を向き、別の人を好きになってしまうこともある・・ということ。自分には経験はないけれど、何となく分かります。(2007/9/17読了)
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するすると読めてしまう、柊さんの恋愛小説は実は怖いんだと思う。自分の気持ちとは裏腹にどこかへ漂ってしまう想い。彼が、気軽に合鍵なんかをよこすからいけないんだよ。そんなことされたら、たくさん錯覚してしまう。まるで、居場所ができたのかと思ってしまう。平凡なオチだけど、それが良い感じで...
するすると読めてしまう、柊さんの恋愛小説は実は怖いんだと思う。自分の気持ちとは裏腹にどこかへ漂ってしまう想い。彼が、気軽に合鍵なんかをよこすからいけないんだよ。そんなことされたら、たくさん錯覚してしまう。まるで、居場所ができたのかと思ってしまう。平凡なオチだけど、それが良い感じで収まるかな。
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巧みな筆致で最後まで一気に読まされてしまうものの、物語としてはありきたり(汗)。みんな、不倫してるし(汗)。 ただ登場する女性という女性が自立していて、男に寄りかからない強さがあるので、その背筋がぴんと伸びた佇まいのの美しさに、つい憧憬の念を抱いてしまいそうに。物語のその後の主...
巧みな筆致で最後まで一気に読まされてしまうものの、物語としてはありきたり(汗)。みんな、不倫してるし(汗)。 ただ登場する女性という女性が自立していて、男に寄りかからない強さがあるので、その背筋がぴんと伸びた佇まいのの美しさに、つい憧憬の念を抱いてしまいそうに。物語のその後の主人公が、ものすごく気になる。 想定読者は20〜40代の女性なのかな?男性がこの物語をどう読むのか、ちょっと気になったりして。
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