マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー の商品レビュー
世界中のあらゆる方面から依頼があり、そして世界でも尊敬されているマッキンゼーをどのように今の形に創り上げたのかヒントを知る事が出来る。彼の職業プロフェッショナル意識と、会社はどのようにあるべきかという高い理想と基準を私も見習いたいと思う。
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マッキンゼーの方向を定めた男、マービン・バウアーの伝記。一応書いておくと、バウアーはマッキンゼーの創立者ではない。彼は創立者が亡くなった後に若くしてマッキンゼーを引き継ぎ、今の地位に押し上げたのだ。 面白いのは、以下にしてバウアーがマッキンゼーというブランドを構築していったかと...
マッキンゼーの方向を定めた男、マービン・バウアーの伝記。一応書いておくと、バウアーはマッキンゼーの創立者ではない。彼は創立者が亡くなった後に若くしてマッキンゼーを引き継ぎ、今の地位に押し上げたのだ。 面白いのは、以下にしてバウアーがマッキンゼーというブランドを構築していったかという話。当時はコンサルタントがまだ一般的ではなく、胡散臭い職業だと思われていた。そんな状況でバウアーは、コンサルタントという職業が、医師や弁護士と同じくプロフェッショナルな立場となるべことを目指した。 信頼してもらう一つの手段として、バウアーはコンサルタントの服装に強くこだわったという。奇抜な格好をしていたら、クライアントはそっちに気をとられてしまう。だから徹底して社員には立派で無難な格好をさせた。俺はこの手の服装規定に反発するタイプだけど、これはこれでプロの姿勢として尊敬する。
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クライアントのバリュー追求というコンサルタントが持つべきとされる価値観の源流がマービンだったというのがわかる。 人材と指針の重要性を繰り返し説いており、組織マネジメントの参考になる。
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マービンは、人を育てることを第一に組織を設計した。だから、マッキンゼーから多くのリーダーが巣立っていったのは驚くには当たらない。マッキンゼーを離れたところに活躍の場を見出したリーダーたちは、あらたに多くのリーダーを育てていった。その源をたどるとマービンに行き着く。仕事を共にした部...
マービンは、人を育てることを第一に組織を設計した。だから、マッキンゼーから多くのリーダーが巣立っていったのは驚くには当たらない。マッキンゼーを離れたところに活躍の場を見出したリーダーたちは、あらたに多くのリーダーを育てていった。その源をたどるとマービンに行き着く。仕事を共にした部下やクライアントに多くの影響を与え、それがまた受け継がれていった。言わば「マービン・スクール」である。ーーー マッキンゼーは聞いたことがあっても、マービン・バウワーは知らない人に是非とも読んでほしい本です。 会社の規範にこだわりながらも、柔軟性や創意工夫を促し、「利益とは、顧客満足度からの報酬である」という経営哲学を愚直に実践してみせたマッキンゼー育ての親が彼です。類は友を呼ぶ、彼の友人にはオグルビー、アーサーアンダーセン、ゴールドマンサックスなどの創業者の名前が出てくるのも興味深い。 特にオグルビーでの社員評価基準は、マッキンゼーのものだと言われてもわからないほど酷似しており、日本の企業も見習うべき味わい深い内容となっています。 今でこそ、有名大学のトップが競って入社したいマッキンゼーだが、当時の知名度はそれほどでもなく、マービン・バウワー自身も大学に入りなおしたのが当時30歳でしかも転職組、それでも17年後には超一流企業に押し上げ彼自身もトップに上り詰めるわけですが、なぜ彼がこれほどの確固たる経営哲学を持ちえたのかという点の考察がないため、偉大な業績をなぞるだけになっているのは残念です。(ハーバード大学ビジネススクールの卒業生なら五万といるのになぜ?)確かに、嘘をつかず約束を守るという心構えは厳格な父親から学んだようですが、彼が社会人となってからのメンターや影響を受けた本などにも言及して欲しかったです。 100歳まで天寿を全うした彼は、2003年に永眠します。
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■WHO? マッキンゼーを世界的ファームに育て、 経営コンサルタントという職業を確立させた人です。 ■読んだ理由 PR会社と同じプロフェッショナルサービスであり、長年企業としてのブランド力を高めてきたその背景・理由を知りたいと思い読みました。 ■学び サービスファームで働く意...
■WHO? マッキンゼーを世界的ファームに育て、 経営コンサルタントという職業を確立させた人です。 ■読んだ理由 PR会社と同じプロフェッショナルサービスであり、長年企業としてのブランド力を高めてきたその背景・理由を知りたいと思い読みました。 ■学び サービスファームで働く意識を改めて見直すことができたのと同時に、リーダーシップについても大きな学びを得られると感じています。 ■その中でも印象的だった言葉 ・企業が躓くのは、正しい問いに間違った答えを出すからではなく、間違った問いに正しく答えるからである →自分たちの解決策には盲目的になりがちである。だからこそ、正しい現状把握が非常に大事であるとの主張がありました。 ・利益は、買い手に価値を提供した見返りについてくるものである →より良いサービスの提供こそ成功の物差し ・リーダーとしての資質 1.誠実さ 2.現実的 3.高い規範 4.他人の尊重 5.コミュニケーション能力 6.配慮と献身 ■薦める理由 ・なぜコンサルティングファームとして成功したのかという理由が非常に明確であり、ケースとしても参考なります。 ・様々な人から尊敬される姿勢は今後リーダーになる人に、非常に新しい示唆を与えてくれるのではないかと感じています。
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経営コンサルタントという職業を創り上げたのはマービン・バウワーで、高潔な野心の人。マッキンゼーへの憧れは拭い去れない。
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タイトルは拡販のためマッキンゼーという言葉が書かれているが、コンサルティングを当てはめるのが適切だろう。もっと言えば卓越した人材とするのがマービンにとって喜ばしいことに違いない。 組織存続のために必要な規範や価値観。それらの基盤となる倫理観。これこそがぶれない軸と呼ばれるものだ...
タイトルは拡販のためマッキンゼーという言葉が書かれているが、コンサルティングを当てはめるのが適切だろう。もっと言えば卓越した人材とするのがマービンにとって喜ばしいことに違いない。 組織存続のために必要な規範や価値観。それらの基盤となる倫理観。これこそがぶれない軸と呼ばれるものだ。保守的だが柔軟。変化を恐れない勇気。誰が言ったか忘れたが、相反する何かを両立させられることが知性といった格言がある。それを体現したのがバウワーなんだ。 下手なビジネス書よりビジネスが学べる本だった。
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マッキンゼーカンパニーをコンサルティングファームで随一の存在にしたら占めた(創業者はマッキンゼーさん)、マービンバウワーについて記載された書籍。コンサルティングファームに属する私にとって、彼の行動指針(クライアントの注意を議論に向ける(派手なネクタイをしない)等)参考になる考えが...
マッキンゼーカンパニーをコンサルティングファームで随一の存在にしたら占めた(創業者はマッキンゼーさん)、マービンバウワーについて記載された書籍。コンサルティングファームに属する私にとって、彼の行動指針(クライアントの注意を議論に向ける(派手なネクタイをしない)等)参考になる考えが詰まっていた。再読したい。
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印象深いところ。 組織を有効に機能させるには若手に活躍させる場を創出する事、いうは易しだが本気でやるにはリスクを取る覚悟が必要。 コンサルの本質を見抜き、売り込むのではなくクライアントから依頼させるというスタイル。そのためには徹底したプロ意識が必要。 企業の衰退の最大の原因...
印象深いところ。 組織を有効に機能させるには若手に活躍させる場を創出する事、いうは易しだが本気でやるにはリスクを取る覚悟が必要。 コンサルの本質を見抜き、売り込むのではなくクライアントから依頼させるというスタイル。そのためには徹底したプロ意識が必要。 企業の衰退の最大の原因は、現場の声や問題点がマネジメントに届かない事。間違った情報に基づく正しい判断が多い。そのためには意識的な組織作りが必要。 どんな相手でも怖気ずにクライアントのためになることをいう。ただ言い方や伝え方には細心の注意を払う必要あり。
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マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)は、誰もが知っているコンサルティング会社だ。日本でも、大前研一氏や、勝間和代さんがマッキンゼーで働いていたことは、よく知られたことだと思う。最近でも、『マッキンゼー流入社1年目の問題解決の教科書』とか...
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)は、誰もが知っているコンサルティング会社だ。日本でも、大前研一氏や、勝間和代さんがマッキンゼーで働いていたことは、よく知られたことだと思う。最近でも、『マッキンゼー流入社1年目の問題解決の教科書』とか、『マッキンゼー流図解の技術』など、ビジネス書には、マッキンゼーを取り上げたものが多いように思う。 そのマッキンゼーの基礎を築いたのが、本書の主人公、マービン・バウアーだ。1933年にマッキンゼーに入社したマービン・バウアーは、経営コンサルティングという業界を確立した。経営に、理論的、科学的な問題解決の手法を導入した。 巷でマッキンゼーを取り上げているのビジネス書も、どちらかというと、そういう点にフォーカスした本が多いと思う。たとえば、3C分析、たとえばロジック・ツリー、たとえば、空・雨・傘。そういうフレームワークがマッキンゼーの大きな武器であることは間違いない。 だが、本書を読むとマービン・バウアーが大切にしていたことは、それだけではないということが良くわかる。彼は企業文化を大切にした。決して、”文明”ではない。”文化”である。世界中の地域に、それぞれの文化があるように、企業にも文化がある。その”文化”こそが大切だということをマービン・バウアーは説いた。 もう一つ、マービン・バウアーが大切にしたことは、若手に責任と権限を与えたことだ。大きな案件もいったん決心したら、若手に責任と権限を与える。未来を担うのは若い人たちであり、若い人たちを拘束し、目標を達成させることが企業が成長することではないのだ。そんなことは分かっていることだと言うかもしれないが、なかなかできることではない。 マッキンゼーのフレームワークという武器だけでなく、その根底に流れる魂に触れるための一冊。
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