最強集団 ホットグループ奇跡の法則 の商品レビュー
ピーター・F・ドラッカー、トム・ピータースらに傾倒する著者クレアモント大教授ジーン・リップマンブルーメンと、スタンフォード大ビジネススクール教授ハロルド・J・レヴィットによる共著。 ホットグループは新たな概念ではないが、今こそ再注目されるべきという趣旨で描かれた本。とくに、 ...
ピーター・F・ドラッカー、トム・ピータースらに傾倒する著者クレアモント大教授ジーン・リップマンブルーメンと、スタンフォード大ビジネススクール教授ハロルド・J・レヴィットによる共著。 ホットグループは新たな概念ではないが、今こそ再注目されるべきという趣旨で描かれた本。とくに、 ・ホットな個人への着目は根強いが、現代にあっては個人がホットであるだけでは十分ではない。いかに情熱あふれる個人であっても一人で成し遂げられることは限られている。今日では、ミッションの多くが複雑であり、その達成には複数の人々の協同が不可欠である ・1980年代の日本企業の成功は、チーム活動にありとされたが、本書でいうホットグループとは異なる。むしろ日本乃組織はホットグループの活動を抑圧してきたといえる。短期の自由なホットグループと、長期で規格的で上下関係の強い日本のチームは大いに異なる と、単なる目標達成単位ではなく、ミッションの達成を求心力におく創造的集団として、組織に縛られない“熱いやつら”への着目を促している。 大きく三つの構成からなる。 1. ホットグループの存在、生態を伝える 2. ホットグループの育て方を伝える 3. (親組織とのトラブルを回避し、大組織を変革するための)「破壊的な成果」を生む秘策を伝える 2では、ホットグループのリーダーの種類を紹介(指揮者型、パトロン型、炎の番人型)。指揮者はプレイングマネジャーに多く、優れたアイデアをグループに持ち込んで周囲をその気にさせてしまうタイプ。パトロンは、組織の古株に多く、触媒としての役割を果たしながらよい種を育てるタイプ。炎の番人は、かたくなにミッションに取り組み、前進させる人で、絶対にあきらめない態度で継続的な献身を果たすタイプ。 リーダータイプはさまざまだが、共通しての心得が存在するという。大きくは、グループの内部に対してはミッションへの共感、共鳴を最大化させつつ、外部に対してはしたたかな政治力を発揮せよというもの。個人的には、“働きすぎない”という遊びを大事にせよとの指摘に共感した。 3では、現代の親組織とホットグループは、相互依存関係を避けがたいと主張。かつてのホットグループは扱われ方に不満があれば三行半(みくだりはん)を叩き付けたが、世の中の動きが速くなるにつれて、共存/共生が必須になってきている。 そうだとすれば、親組織の方も単にやっかいもの扱いにせず、ホットグループを育てる態度が必要だが、あまり具体的な“改革”は必要ないとする。“緩めるだけで十分”だと。構造化された組織が新たな構造化に取り組むよりも、古い既成やルールを解除するだけでよい。 元気がでる本である!
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どうやってやる気のある組織を作るか? →やりがいのあるミッションがキーになる リーダーは状況の曖昧さを楽しめなければならない 階層が少なく相互のつながりが強い組織構造こそが自己改革とイノベーションを生む
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リーダーとは、いかなるものか。 ということを、3種類にわけて説明しており、 成功例や、失敗例を取り上げている。 上司になる、なった時にもう一度読んでみたい。
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うーん、典型的な学者/コンサルタントの書いた本、という印象。成功した企業のケースから共通する要素を抜き出して整理してみたものの、実際に実行しようと思っても実行できるものではなく、実行する上で本当に重要な各社各様の暗黙知的な部分が表現されていない、みたいな。でも参考になる部分もあり...
うーん、典型的な学者/コンサルタントの書いた本、という印象。成功した企業のケースから共通する要素を抜き出して整理してみたものの、実際に実行しようと思っても実行できるものではなく、実行する上で本当に重要な各社各様の暗黙知的な部分が表現されていない、みたいな。でも参考になる部分もありました。2007/08/21読了
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2007/5くらいに読んだ。5時間くらいかかったかな。企業でビジネスマンとして仕事をしていく上ではとても参考になる。自分にも、ホットグループの一員だったことがあるなーっと感じ。今後もホットグループで仕事をしたいなーっと思った。 仕事に対するモチベーションがあがります。
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常に燃えていたい 組織のあり方について ホットグループという視点から 会社の発展に至るまで 様々な示唆に富んだ良書。
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和訳がちょっと読みにくい。 ミッション型の仕事に対してのホットグループについて書かれていて、私たちのようなサービス業、技術職にあてはめて考えるのが、ちょっとむずかしかった。 全体的には、ホットグループをどのようにキープさせるか、良い方向に向かわせるか、燃え尽きさせないか、など...
和訳がちょっと読みにくい。 ミッション型の仕事に対してのホットグループについて書かれていて、私たちのようなサービス業、技術職にあてはめて考えるのが、ちょっとむずかしかった。 全体的には、ホットグループをどのようにキープさせるか、良い方向に向かわせるか、燃え尽きさせないか、などについて書いてあり、「どうやると『燃えるやつら』を作ることができるか」については、あまり書かれていなかった。
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