家なき鳥 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
インドの13歳の少女コリーが結婚、というのもいつの話?と思うが、持参金を持っていかないといけない、とか未亡人にはほぼ人権がないなど、どんな国だ、と思う。カーストは廃止されていても相変わらずそれに縛られたり、女に教育はいらない、という思い込みが蔓延している国。 コリーがまさにその犠牲者。結婚した夫がすぐ亡くなり、未亡人に。やがて、義父も亡くなり、姑に尽すが、コリーは捨てられてしまう。 コリーは義父から字の読み方を教わっていたため幸運だった。つくづく教育の大切さがわかる。タゴールの詩を読みたくなる。
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インド女性の現実に衝撃を受けた。どんな環境にあっても希望を失わず、前向きに努力し、自ら運命を切り開く主人公の姿に感動した。
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インドの女の子の話。イスラムに限らず女の子の環境は厳しいなあ。持参金について、教育を受けられないこと、結婚の考え方、考えられないことばかり。家なき鳥ってタゴールの詩の中に出てくるんだって。この本の中に載せてほしかったなあ。
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インドの13歳の少女が主人公。インド社会の様々な問題(幼年婚、持参金、女性の就学・自立など)をバックに、少女の成長と自立を描く。 主人公が、善良ではあるものの、秘められた強さがあり、姑の悪意に容易に屈しないところがいい。キャラクター造形・ストーリーも申し分なく、止まらず読めてハッ...
インドの13歳の少女が主人公。インド社会の様々な問題(幼年婚、持参金、女性の就学・自立など)をバックに、少女の成長と自立を描く。 主人公が、善良ではあるものの、秘められた強さがあり、姑の悪意に容易に屈しないところがいい。キャラクター造形・ストーリーも申し分なく、止まらず読めてハッピーエンド。万人におすすめできる作品。 それにしても、今もこういう生き方をしている女性はインドにたくさんいるのだろうか。 「人権」などない。殆ど家畜か奴隷(でも売れないので、不要になったら捨てられる)。主人公は頭もよく、刺繍の才能もあったから救われたが、そういう人に認めてもらいやすい特技を持たない女性は一生婚家の中で他人として下女のような生活を強いられるのか。 自分がインドの貧しい家に生まれていたらと思うとぞっとする。不器用でも、器量や頭が悪くても、体が不自由でも、幸せが感じられる世の中になってほしい。
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ずっと読みたかった本。 インドのこと、やっぱりおもしろかった。 主人公の未亡人の女の子が、キルトを作っていくのも、興味深かったし、タゴールの詩集がキーになっているところも、◎だった!
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