ラギッド・ガール(2) の商品レビュー
一作目のグラン・ヴァカンスを超えるスケール。 短編集の形を取りながら、徐々に明らかになってゆく”世界”の構造が不気味でそれでいて魅力的です。 本当に一話一話、出来上がった世界観を次の仕掛けで毀してしまうところが心憎く、上手いなぁって溜め息をついてしまいます。 そして言葉がハードS...
一作目のグラン・ヴァカンスを超えるスケール。 短編集の形を取りながら、徐々に明らかになってゆく”世界”の構造が不気味でそれでいて魅力的です。 本当に一話一話、出来上がった世界観を次の仕掛けで毀してしまうところが心憎く、上手いなぁって溜め息をついてしまいます。 そして言葉がハードSFとは思えないほどに詩的なんです。
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いやあ、面白かったぁぁ!堪能した♪シリーズ前作は長編。今作は短編集。仮想と現実の境界の危うさに目眩に襲われそう・・・。冗談抜きにクラクラするような、得難い読書体験。快感だった!映画の『マトリックス』シリーズの1作目を思い起こすな。話は全然違うけど。前作で提示された謎の多くは今作で...
いやあ、面白かったぁぁ!堪能した♪シリーズ前作は長編。今作は短編集。仮想と現実の境界の危うさに目眩に襲われそう・・・。冗談抜きにクラクラするような、得難い読書体験。快感だった!映画の『マトリックス』シリーズの1作目を思い起こすな。話は全然違うけど。前作で提示された謎の多くは今作で解明されたが、肝心の謎は残った。その全貌は、シリーズ最終作となる『空の園丁(仮)』で明らかにされるだろう。めくるめく飛浩隆氏の創造力。今から楽しみだ。首を長くして待っているぞ!なるべく早い出版を宜しく頼みたい!
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SFというのは、なにか詩的なものがあると思う。未来の、つまり誰も見たことのない世界は、美しく、醜く、想像力のある限り果てしない。そして、最も怖い部分もえぐり出したりする。2巻は怖い内容になった。一巻でも登場する置き忘れられた仮想世界を生んだ人間たちの話。だからリアルに辛い。だから...
SFというのは、なにか詩的なものがあると思う。未来の、つまり誰も見たことのない世界は、美しく、醜く、想像力のある限り果てしない。そして、最も怖い部分もえぐり出したりする。2巻は怖い内容になった。一巻でも登場する置き忘れられた仮想世界を生んだ人間たちの話。だからリアルに辛い。だから面白い。
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中・短編集。どれも完成度の高さが凄い。SFとしては、現行の科学技術の延長線上での、仮想空間の導入といったアイデアが面白い。ただ、収録中2編は、ファウルズの作品が下敷きになっていて、著者とファウルズとの解釈に齟齬があって、十全に楽しめなかった。
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