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ラギッド・ガール(2) の商品レビュー

4.6

24件のお客様レビュー

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2011/02/26

絶品。飲まれた。 設定と世界観が卑怯だって。 正直それぞれの区界でストーリー作ればいくらでもできるじゃないか。 感覚を外に出す、って発想は完全になかったし。 文体が読みやすいわけでもストーリーの進行が速いわけでもないのにここまで頭に切り込んでくるのは久々だ。 マジこわいし。恩田陸...

絶品。飲まれた。 設定と世界観が卑怯だって。 正直それぞれの区界でストーリー作ればいくらでもできるじゃないか。 感覚を外に出す、って発想は完全になかったし。 文体が読みやすいわけでもストーリーの進行が速いわけでもないのにここまで頭に切り込んでくるのは久々だ。 マジこわいし。恩田陸の鋭さがある。 次作も楽しみだ。

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2011/02/15

表題のラギットガールはよかった。ミステリ要素があって、どうなんの?って感じで読まされた。しかし飛さんの作品は無駄にグロテスクな要素が多い。舞城くらい多い……

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2010/11/30

「グラン・ヴァカンス」の物語の、過去を舞台とした短編集。 前作では語られなかった、仮想空間「数値海岸」とその外側の世界観を、一話ごとにつむいで構築した傑作。 特に表題作は、これまで紹介されなかった「数値海岸」を支えるSF的要素が紹介され、これを読むだけでも前作を再読したくなります...

「グラン・ヴァカンス」の物語の、過去を舞台とした短編集。 前作では語られなかった、仮想空間「数値海岸」とその外側の世界観を、一話ごとにつむいで構築した傑作。 特に表題作は、これまで紹介されなかった「数値海岸」を支えるSF的要素が紹介され、これを読むだけでも前作を再読したくなります。 いくつかの謎は解決しましたが、残された謎、AIたちの行く末、人間世界の顛末・・・気になることが多すぎて、早く続きが読みたいシリーズです。

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2010/08/21

廃園の天使シリーズ、短編集。 グラン・バカンスよりも、背筋の凍るような恐ろしさを感じる内容。 全貌が見えそうで、やっぱり分からない…そういう焦燥感が恐怖に拍車をかけている…と思う。 ラギッド・ガールが、本当に不気味だった。

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2010/07/31

仮想リゾート〈数値海岸〉の開発秘話たる表題作、人間の訪問が途絶えた〈大途絶〉の真相を描いた「魔述師」、〈夏の区界〉を蹂躙したランゴーニの誕生篇「蜘蛛の王」など全5篇を収録。〈廃園の天使〉シリーズ待望の第2章。

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2010/06/28

仮想現実に作られたAIと正体不明の何かの戦争を描いた「グラン・ヴァカンス」の続編。 シリーズ名の「廃園の天使」がなんかこそばゆくってどうかなぁと想っていたのですが、こちらの「ラギット・ガール」という題が凄く素敵だとも想ったので取り敢えずグラン〜を読んだらもう今年一番の大当りじゃ...

仮想現実に作られたAIと正体不明の何かの戦争を描いた「グラン・ヴァカンス」の続編。 シリーズ名の「廃園の天使」がなんかこそばゆくってどうかなぁと想っていたのですが、こちらの「ラギット・ガール」という題が凄く素敵だとも想ったので取り敢えずグラン〜を読んだらもう今年一番の大当りじゃないですか!! 何で知らなかったんだろう…勿体ねぇ…! グラン〜は仮想現実が舞台なので、カテゴリはファンタジィだなーと想ってたのですが、「ラギット・ガール」はやばいですね!早くも今年一番の大当り更新ですのよ! グラン〜の舞台、数値海岸がいかにして創られていったか、それを取り巻く人間達の…的な話です。

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2010/01/20

飛浩隆は短編の方が好きだなぁ。長編だとイメージが溢れすぎていて、視界に全てが入らない。中短編だとイメージだけを鮮やかに堪能出来る気がします。

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2011/11/22

いやあすごいすごい。なんといっても表題作、イーガンばりの「意識」への迫り方が圧倒的だ。そしてイーガンよりも色彩豊かなビジュアルイメージを喚起する文章の力に恐れ入った。ある意味叙情的だった前作をハードなSF的意匠で裏打ちした傑作。 作者の「ノート」によると、これでSF設定の三分の...

いやあすごいすごい。なんといっても表題作、イーガンばりの「意識」への迫り方が圧倒的だ。そしてイーガンよりも色彩豊かなビジュアルイメージを喚起する文章の力に恐れ入った。ある意味叙情的だった前作をハードなSF的意匠で裏打ちした傑作。 作者の「ノート」によると、これでSF設定の三分の一だそうで、もういったいこの後何が出てくるのやら。 また、前作に続いて今度はよりストレートに「物語を読む」という行為の意味について、登場人物が語っている。たとえば「嵐が丘」をわたしが読んだ時、キャサリンはわたしの中でその運命をまさに生きた。あるいはわたしがキャサリンの運命を生きた。本が閉じられた時、そのキャサリンはどこに行ったのか。わたしはキャサリンをどこかに住まわせたままなのだろうか。そんなことを考えてしまった。

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2009/10/04

こんなにうつくしさとグロテスクの境界(じゃなくて……何かのギリギリのラインというか、言葉が見つからない)をさわった感じがするのは久々だった。完成度もすごく高くて何も言いようがない。

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2009/10/04

すべて、彼女の計算どおりだったのか。 数値海岸の創設者たちの話や、「夏の区画」以外の海岸の話なども読める短編集。グラン・ヴァカンスの続編。 相変わらず、残酷で官能的で、どうしようもなく綺麗。

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