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詩ってなんだろう の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/10/29

「詩」ってなんだろう。 詩人 谷川俊太郎さんが 『詩』について、率直に 思ったことを 語ってくれています。 『詩』に ふれたくなる。 ふとした瞬間に 『詩』が思い浮かんでくる その『瞬間』が 好き。人生の瞬間に、思い浮かんでくる詩が いくつかあると、世界に彩りが増す気がし...

「詩」ってなんだろう。 詩人 谷川俊太郎さんが 『詩』について、率直に 思ったことを 語ってくれています。 『詩』に ふれたくなる。 ふとした瞬間に 『詩』が思い浮かんでくる その『瞬間』が 好き。人生の瞬間に、思い浮かんでくる詩が いくつかあると、世界に彩りが増す気がして。『詩』って、色みたい。色と色が重なると色彩が変化しますよね?そんな感じで、頭のなかに いろんな詩が入ってると、いろんな世界が広がっていく感じがするんですよね。 小説も好きですが、どうしても長文のため、文章まるごと記憶するのは難しい。詩は小説より短いため、分節ごと、や、一文だけ、とか、頭に残りやすいんですよね。俳句や短歌も、そう。 ふとした瞬間に思い出す『詩』は、懐かしい友に会えたような、自分にとって、そんな存在です。本書を読んで、そんなことを思いました。

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2023/03/06

(15年ぐらい前に別のところに書いたレビューの転載) 詩がわからないと思っている人、学校などで詩がきらいになっちゃった人に「そんなこむずかしいものじゃないんだよ」と詩人自らが腕まくりして、詩の世界をみせてくれます。 ハードカバーで出たのをもっているのですが、また買ってしまいました...

(15年ぐらい前に別のところに書いたレビューの転載) 詩がわからないと思っている人、学校などで詩がきらいになっちゃった人に「そんなこむずかしいものじゃないんだよ」と詩人自らが腕まくりして、詩の世界をみせてくれます。 ハードカバーで出たのをもっているのですが、また買ってしまいました。 わらべうたから始まって、なぞなぞも、はやくち言葉も、俳句も短歌も、翻訳も方言も、詩の世界はひろく深い。でも敷居はそんなに高いものじゃない。こころがひろがる、からだがよろこぶ、いきるちからをあたえてくれる言葉であること。 「詩とは何か」へのこれは谷川俊太郎という一詩人の答えにすぎないけれども、別の詩人や研究者には別の答えもあるかもしれないけれども、これはまちがいなく、誠実ですぐれた答えだと思う。 文庫版へのあとがきと、華恵さんによる解説がつきました。その二本を読むだけでも、(580+税)の価値はあったと思います。 大勢の人が気軽にこの文庫版を手に取ってくれるといいなあ、と私も思います。

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2022/07/11

わらべうたから始まる詩の世界。そうだ、言葉は初めは口伝だったのだ。耳で楽しもうよと叱責を受けた感じがしました。

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2022/03/15

解説の華恵さん曰く「淡い色のタートルネックのおじさん?」こと、日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが、『詩ってなんだろう』と、問うてくるよう。 古今東西の「詩」を紹介しながら、谷川さんが「自分なりのおおざっぱな詩の見取り図」を展開してくれる。 身構えなくて大丈夫。 なにしろ最初...

解説の華恵さん曰く「淡い色のタートルネックのおじさん?」こと、日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが、『詩ってなんだろう』と、問うてくるよう。 古今東西の「詩」を紹介しながら、谷川さんが「自分なりのおおざっぱな詩の見取り図」を展開してくれる。 身構えなくて大丈夫。 なにしろ最初に、 「いない いない ばあ」 から紹介されるのだから。 え、これも詩?と思うでしょ。 ルナールの『蛇』という詩、なんて、 「長すぎる」 だけ。え、これもなの? ページをめくるごとに「詩」の世界がどんどん拓けていく。 ああ、閉じ込めていたのは、この道筋しかないと思い込んでいたのは、自分だったんだ、と気づく。 谷川さんに手を引かれて、詩の世界の扉を次々と開く。 優しい谷川さんは、子供でも読めるように、「詩」以外の文字はひらがなで話す。とてもとてもたいせつなことを話す。 子供のやわらかな心にはどう届くんだろう。 私のだいぶ固くなってひびわれた心にも優しく、厳しく届く。 ここで短い詩をふたつ。 『きました』     阪田寛夫  あさが きました  きました  きました  「きました」は うれしい  おじいちゃんが きました  うれしい  うれしい  「うれしい」が きました 『土』        三好達治         蟻が  蝶の羽をひいて行く  ああ  ヨットのやうだ しじんは、詩をかいておかねをかせぐけれど、 おかねのために詩をかくのではない。 かきたいから、かかずにいられないから、詩をかくんだ。詩をかきたいきもち、詩をよみたいきもちは、こころのいちばんふかいところから、わいてくる。p166,167 もうちょっと。 『詩を書く理由』   永瀬清子  植物の中を水が通るように―――。  つまり植物の表面において水は乾くから、  植物は根から水を汲むポンプだから  だから私の中を詩が通る。  かわく作用がなければ水は通らない。  そしてそれは私の心の小さな手押ハンドルなのだ。  地球の水を汲む手押ハンドルなのだ。 たしかに、乾いたものは潤さないと、いつか干からびてしまう。詩を読みたくなるのはそんなときだ。 『詩 又又又』     堀口大学  一人の心に灯をともす  別の一人に欠伸をさせる …詩が苦手な人も、もちろん、詩ってなんだろう、と考えてる人にもどうぞ。当時高校生?の華恵さんの解説が正直。 「小さい頃は、言いたいことを全部言って、隠し事なんか何もなかったのに、今は違います。隠しておきたいことが多すぎる。かっこつけていることもある。何が自分の本当の気持ちかさえも、わからなくなることがある。詩や俳句で正直に書く、って、どれくらい正直になればいいのでしょうか……って質問はおかしいな。すみません。」p189,190 華恵さんの解説より いやいや、全然おかしくないですよ。 どれくらい正直になるかって、むつかしいですよね。

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2022/02/14

詩 詩とは、めぐりめぐるもの。 音でも、意味でも、イメージでも、 心に宿る温度でも。 作り手も、受け取る人も、 味わい方は、人それぞれ。 みんなのもので、あなたのもの。 出会った後と前とでは、 世界が少し変わるもの。

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2021/08/27

中2国語光村 単元末 わらべうたからはじまって、さまざまな「詩」ごとに 谷川俊太郎さんのひとことが付いている、贅沢な本!

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2020/08/28

琉球大学附属図書館OPAC http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA81845515

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2019/07/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

強い風が 屋根を吹き飛ばしちゃった その晩私は星を数えたの (Aree La-ongthong(タイ))(p.72) 水たまり 空の全てを 中に閉じ (Luca Astesana(イタリア))(p.72) なんでもないことも、おもしろい。なんでもないことも、詩になる。でも、なんでもないことをみつけるには、ちゅういぶかいこころが、いる。(p.115) じっさいにはないものでも、ひとはこころのなかでいろいろにおもいえがくことができる。それができるのは、ことばがあるから。詩のなかでは、どんなくうそうをしてもいい。くうそうはうそとはちがう。(p.142)

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2018/05/13

詩とは 書くものではなく、 書かずにはいられないもの。 選び抜かれた 必要最低限の言葉で 表現するもの。 ときとして あふれだし ほとばしるもの。 読むものではなく、 感じるもの。 なくてもいいけど、 なくてはならないもの。 詩って そんなもののような気がします。 べ...

詩とは 書くものではなく、 書かずにはいられないもの。 選び抜かれた 必要最低限の言葉で 表現するもの。 ときとして あふれだし ほとばしるもの。 読むものではなく、 感じるもの。 なくてもいいけど、 なくてはならないもの。 詩って そんなもののような気がします。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2013/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そのものズバリのタイトルで、おもわず手にとった。 子どもに「詩ってなに?」ときかれたら、この本をすすめよう。 ただし、「詩ってなんだろう、というといかけにこたえたひとは、せかいじゅうにまだひとりもいない。」

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