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はじめての文学 川上弘美 の商品レビュー

3.5

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2026/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめての文学シリーズを読むのはこれが初めてです。文字が大きくて一つ一つのお話が短め。タイトル通り読書に慣れてなくても読みやすい仕組みになっています。非現実的な設定だけど登場人物に感情移入しやすいお話が多かったです。 特にお気に入りなのは「花野」。主人公の女性と亡くなった叔父が時々再会して他愛ない会話を交わします。叔父は思ってもないことを言うと消えてしまうので、毎回消える度に、直前に口にした言葉は強がりで言っていたんだな、ということが見え見えで切なさを感じます。一番最後、本当の別れの場面で叔父が放った言葉がこのお話の美しさを際立たせています。

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2026/02/21

不思議なお話が詰まった 短編集。 わけわからない話もあったけど「椰子の実」と「草の中で」が好きだった。

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2026/01/11

どのお話も、最初の一行を読んだだけで、それまでの自分の世界が一瞬で崩されるような衝撃があります。 異界に足を踏み入れてしまったような感覚。 収録されているそれぞれのお話は、 まるで一つひとつの部屋のドアをそっと開けて、中にある不思議を覗かせてもらっているようです。 そこにあるの...

どのお話も、最初の一行を読んだだけで、それまでの自分の世界が一瞬で崩されるような衝撃があります。 異界に足を踏み入れてしまったような感覚。 収録されているそれぞれのお話は、 まるで一つひとつの部屋のドアをそっと開けて、中にある不思議を覗かせてもらっているようです。 そこにあるのは、静けさというより、 どこか「ざわざわ」とした得体の知れない気配。 でも、その正体を暴こうとしたり、意味を考えたりする必要はない。 ただ、そこにあるものをそのままにしておけばいい。 不思議は、不思議のままでいい。

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2018/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

運命の恋人ーおめでとうより 桜の木のうろに住み着いた恋人 神様ー神様より くまとのピクニック パレードーパレードより (センセイの鞄) そうめんを食べてだらだらするセンセイとツキコさん ときどき、きらいでーざらざらより えりちゃんとの裸エプロン 春の絵ーざらざらより 女子高生に恋する小4 椰子の実ーざらざらより 優等生だった兄とその妹 ざらざらーざらざらより 27歳、人生の執行猶予間近の三人の正月 椰子・椰子ー椰子・椰子より 春夏秋冬の出来事 草の中でーニシノユキヒコの恋と冒険より モテ男の西野くんとの恋 花野ー神様より 幽霊になって時々あらわれる叔父 北斎ー竜宮より 昔は蛸だったという男の話 鼹鼠ー竜宮より 生きる気力を無くした人間を集めるサラリーマンのモグラの一日 おめでとうーおめでとうより トウキョウタワー、あなたとおめでとう 覚えているものもあったり、なかったり。 センセイとツキコさんとの再会。 竜宮の2つは覚えてた。 西野くん相変わらずモテてるなー。 あとがきより、 小説は、自由です。 かき方も、そして読みかたも。 小説を読むということは、ためになる、とか、視野が広がる、とか、そういうことも多少はありましょうけれど、それよりもっと大きいのは、「隠微な悦楽」。 ステキなあとがき。

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2016/10/17

作者による自選短編のシリーズもの。はじめての.というだけあって、児童書コーナーに置かれていることもあります。字もとても大きいです。ここから、好きな作家を選ぶのもいいかもしれません。

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2015/06/03

川上弘美さんの小説、まだそれほど多くは読んでないけれど、古道具屋さんの話だったり異世界に行く話だったり、それぞれの舞台がわりとちがう。 ちがいながらも、どこかちょっとした不思議さ、現実からのズレは感じて、それが川上弘美さん特有の空気になっている。 『はじめての文学 川上弘美』は、...

川上弘美さんの小説、まだそれほど多くは読んでないけれど、古道具屋さんの話だったり異世界に行く話だったり、それぞれの舞台がわりとちがう。 ちがいながらも、どこかちょっとした不思議さ、現実からのズレは感じて、それが川上弘美さん特有の空気になっている。 『はじめての文学 川上弘美』は、とびっきり不可思議で不条理な世界を描いた話が多いなあ、という感想。 好き嫌いは分かれると思うけど、私はこの世界はなぜか居心地がよく、もう少し浸っていたい、と感じる。 「はじめての文学」シリーズは自選だということなので、この不思議な世界こそが川上弘美さんがご自分で「私らしい」と思う、真骨頂ってことなのかな。 もう少しこういう世界に触れたい、もっと色々読んでみたい、と思わせてくれる短編集でした。 「はじめての文学」シリーズ、中学生くらいが対象みたいだけど、読んだことが無い作家さんやしばらく読んでいない作家さんの世界に触れるのにちょうどいい。 ほかの作家さんのものも読んでみようと思います。

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2015/02/15
  • ネタバレ

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長い間の片思いのひとから、 「好きなひとができました。 これから一生そのひととしあわせに暮らします」 という葉書がきた。 泣きながら、いちにち花の種を蒔いた。

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2013/02/17

ふわふわとつかみどころがないようで、しっかりと地に足が付いている。見た目は人でなくてもよっぽど中身は人間らしく、むしろ空虚な人間のどれだけ多いことか。

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2012/10/26

この筆者の本は初めて読みました。なんかすごい不思議な感じで新鮮でしたが面白かったです。主人公が人間じゃないのが印象的でした。途中に入る絵もなんか記憶に残る感じです。

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2012/06/05

なんでこれを読もうと思ったかというと、まぁ教科書にこの方の短編(この中にも入っている『花野』)が入っていたからです。最初読んだときは面白い話だなぁぐらいの印象だったですが、授業で読解進めるうちにすごく感動するようになってしまって、テスト勉強のために音読しつつボロ泣きするというちょ...

なんでこれを読もうと思ったかというと、まぁ教科書にこの方の短編(この中にも入っている『花野』)が入っていたからです。最初読んだときは面白い話だなぁぐらいの印象だったですが、授業で読解進めるうちにすごく感動するようになってしまって、テスト勉強のために音読しつつボロ泣きするというちょっとおかしい状況に陥りました(笑) 別に自分にかぶる経験があるとかではないのにね。あと川上弘美は今朝日新聞の連載書いてるよね、そっちは最初のほう読み逃して読んでないですけど。 というきっかけで興味を持って手に取ったわけです。このシリーズは前から知ってて、実は一緒に村上春樹も借りたのだけど、期限がきてしまったのでさすがに返しました。 短編集ですごく読みやすかった。元々本読み始めの人対象なだけあって厚さの割に字が大きいから結構早く読み終わりました。電車の中で読んでたら20分で3つぐらい読み切れた部分もあったよ。 時々、よく分からない、というかもう既に意味不明に近い文章があって、でも凡人にもギリギリ想像できるぐらいの世界に留めておくのが上手いなと思いました。テナガザルとかもぐらとか、人間じゃないものを登場させて(好きなのか?)、違和感なくしゃべらせるところがなんかすごい。語り手はたぶん全部主人公なんだけど、主人公についてはあまり説明されてないことが多いようです。目線は固定、あくまで主人公。たしかによく考えると他の人がどういう人とか物事がどうこうとかを認識することはあっても、自分で自分を自己紹介しながら考えるって無いもんね、という勝手な認識(笑) 人だけが考える生き物ではない感じの描写が印象的だった。根本的に人間という存在について疑問を持ち続けているのかもしれない。高校の文芸部とかでよくある、ちょっと虚無的な話もあったね。灰色の街って感じです。人々は機械的に働くだけ、それに対する疑問をなげかける。 作者が描くと、タブーの露出になりかねないところも薄靄に包まれ、実際なら犯罪じゃないかといった行為もさらっと吹き抜け、世界全体が、薄い幕の向こうにあるようです。面白かったと思うけど、また何度も読みたいというほど好きではなかったです私は。

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