竜巻ガール の商品レビュー

垣谷美雨【著】

2009/10/04

女がテーマの短編４つ。「ガール」「マザー」「ウーマン」「ワイフ」の4人の女性が出てくる。
なぜか男の人が書いたような錯覚に陥っちゃうのは、表題作の「竜巻ガール」の主人公（語り手）が高校生の男の子だから？そしてガールの心理が結局わかんないように書いてあるから？
でも女性の心の寂しさとか狡さとかはすごくうまく書いてあるように感じた。こないだ読んだ唯川恵の「息も止まるほど」とは違う女の寂しさとか狡さで、でもこちらの方が勢いがある感じ。

2009/10/07

2月23日読了。短編集。再婚して同い年の妹に「竜巻ガール」ほか「旋風マザー」「渦潮ウーマン」「霧中ワイフ」。

2009/10/04

最近は、中短編にあたりが多くてうれしくなってしまう。
タイトルから勝手に想像して、金谷ひとみの小説みたいに、今時の子のファッション事情やら、ちょっと突飛な思考構造を醒めた視点からおもしろおかしく描いたものかと思っていたのだけど、それが一味違うというか。。
ちょっと突飛なんてものじゃなくて、かなりガンガン来るような要素満載で、まるで漫画を読んでるみたいな娯楽気分で愉快になってくる。ふしだらだけど、悪人なんだけど、嫌な気分にならないのはどうしてだろうか。
作者の筆力がカラッとした空気を運んでくるような気がする。
2007/2/7　読了

2009/10/04

ちょっとしんみり、ちょっとぞっとくる、なんとなくいい話なような気がする話。みもふたもないようで読後感はさっぱり。語り手の心情が明け透けでおもしろい。いろんな世代の男女が語るちょっとした非日常。短編４つ。
妹から勝手に拝借。

2009/10/04

面白かった。人間はほんとに主観の塊でしかないな、と思わせる。一人で妄想して一人で状況を作っていって。要は人生独り相撲。
どの話も、そんな人間の思い込みによるドタバタ劇でとても楽しめた。（特に渦潮ウーマン）