マリオネットの罠 新装版 の商品レビュー
★3.3 ミステリー要素あり、ホラー要素あり、エンタメ要素があっておもしろい。 展開はおもしろいけど、人物の設定に無理があるから、その分ストーリーに説得力がなくなってしまい、もったいなく感じました。 オチは、割と早めに気付けた。
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彼女が華麗に引き起こす連続事件と、その彼女の心情だけでも見応えたっぷりで魅力的。 「マリオネットの罠」にかかった彼女が、読後はとても切ない存在に思えてならない。
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赤川次郎の処女長編小説で、1977年の作品。 刊行順としては、「死者の学園祭」の方が一ヶ月早いが、実際に書き上げた順番は「マリオネットの罠」の方が先なのだという。 森の館の地下に幽閉された少女と、一見関連のない人物たちが次々と犠牲になっている連続殺人事件。 この館の主人である峯...
赤川次郎の処女長編小説で、1977年の作品。 刊行順としては、「死者の学園祭」の方が一ヶ月早いが、実際に書き上げた順番は「マリオネットの罠」の方が先なのだという。 森の館の地下に幽閉された少女と、一見関連のない人物たちが次々と犠牲になっている連続殺人事件。 この館の主人である峯岸家と、そこに家庭教師として関わることになった上田、その婚約者の美奈子、事件を追う刑事、そして犯人自身など、様々人物の視点から物語が紡がれていく。 論理的な謎解きなどはないが、スピーディーな展開と次々に変わる視点で、読者を飽きさせずに引き込んでいく魅力ある作品。 今読んでも古さを感じさせないところも素晴らしい!
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読みやすく、面白い。非常に良い本でした。なんとなく、予想していたような展開でしたが、それでも魅力に溢れていると感じました。登場人物が、多く出てくるようになっていますが、それでも、読みずらいことはなく、むしろ物語の深みが増すばかり。物語の後半を読んでいて抱く読者の感想は一貫して、こ...
読みやすく、面白い。非常に良い本でした。なんとなく、予想していたような展開でしたが、それでも魅力に溢れていると感じました。登場人物が、多く出てくるようになっていますが、それでも、読みずらいことはなく、むしろ物語の深みが増すばかり。物語の後半を読んでいて抱く読者の感想は一貫して、この本を高く評価する感情ばかりでしょう。読者の感情すらもこの本にかかれば、マリオネットです
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小中学校のときよく読んだ赤川次郎はやはり読みやすい。 まあまあオチもわかりやすいけど飽きずに読めた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
■感想 1章の館パートが面白い。紀子が魅力的。修一を誘惑する紀子がエロい。教え子の歳上のお姉さんとイケナイ関係...シチュエーションだけでどきちゃう。実は紀子も修一のことちょっとは好きだったのかな? 散り際も警察に捕まるに自殺、と潔くてカッコいい。ただ死んじゃうのは残念だがだったなぁ...。 一方で雅子の視点になる終盤以降は微妙だった。理由は2つある。 1つめは、雅子が修一に惚れ込んだ理由がいまいち分からなかったこと。2人が地下室で会ってる描写を少ししか見てないので、雅子が修一に一目惚れして愛するまでに至る経緯が唐突に感じた。 2つめは、雅子に魅力がなかったこと。無作為に人を殺しまくるヤバい妄想少女って印象しか残らなかった。感情移入はいっさい出来ない。 ■好きな台詞 「私と、少しは身近になってみる気はある?」 修一はちょっと眉を上げて、 「下手をして百万円を棒に振る気にはなれませんよ」 「あなたって、正直ね」 紀子は笑った。「—戻りましょうか」 二人は談笑しながら、館へ戻って行った。 →直接誘うのではなく「身近になってみる?」って言い回しがクールで好き。 「私......私、もう一度、あなたと寝たいわ」 彼女が頬をぽっと赤く染めた。それから、笑顔になって、 「さよなら、医師!」 「さよなら」 「またすぐにね!」 →「会いたいわ」でもいいのに、「寝たいわ」って言い回しがインパクトある。よっぽど医師との夜が良かったのか。俺もこんなこと言われてみたいぜぇ。
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「私のことを、父は”ガラスの人形”だと呼んでいた」 森の館に幽閉された美少女。ガラスのように脆い神経を持った美少女を助け出そうとするが、それは新たな連続殺人の始まりだった。錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開。赤川次郎の処女長編ミステリにして、サスペンスの最高傑作。...
「私のことを、父は”ガラスの人形”だと呼んでいた」 森の館に幽閉された美少女。ガラスのように脆い神経を持った美少女を助け出そうとするが、それは新たな連続殺人の始まりだった。錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開。赤川次郎の処女長編ミステリにして、サスペンスの最高傑作。 伊坂幸太郎さんの”3652”で、影響を受けた本として、紹介していたため、手に取ってみました。 まず、冒頭。 トラックの運転手が雨降る森の中で殺されるシーンから始まる。不気味な描写だけど、興味を惹く表現の数々に、「あっこれ、当たりだ。絶対、面白い」と確信しました。サスペンス系の作品はあまり読んできてないけど、大満足。 ページ数も350ページ程度と比較的読み切りやすいボリューム。本作は四章構成で,それぞれの章ごとで雰囲気が異なっており、ドキドキハラハラしながら僕の興味を離さない展開。切れ味鋭いサスペンス。後半に驚きの真相が明らかになる。 これが赤川次郎さんの長編処女作とは恐るべし。脱帽です。早く他の作品も読んでみたいと思えるほどにハマりました。(赤川次郎さん、これからよろしくお願いします。) みなさんもこの、サスペンスの最高傑作。ぜひ、手に取ってみてくださいね。
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星5つ!赤川次郎さんは初めて。物語の随所に驚きの展開があり、読んでいて先がどんどん気になる。登場人物もキャラクターが立っていて、非常に魅力的。どんでん返しと知っていたので身構えながら読んでいたのだけれど、キレイに騙された。
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人が何人も殺されるのは辛いものがある。疲労すら感じてしまったが、先が気になると読みやすさも相まってページをめくる手は止まらない。この娘はサイコパスだと思っていたけど、それを操る人物がいて...まさか!のどんでん返しだった。赤川次郎さん処女長編作のようですが、傑作だと思う。
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