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マリオネットの罠 新装版 の商品レビュー

3.7

155件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2017/07/18

巻末の解説は「衝撃を受けた」とあるが、それほどでもなかった。 1981年に書かれたものなので、当時としては衝撃かもしれない。 確かに読ませる作品だけども、サスペンスにしてはハラハラすることもなく読み終えた。 結婚式のとこぐらいかな、少しハラハラしたのは。 しかし、全体的に醸し出...

巻末の解説は「衝撃を受けた」とあるが、それほどでもなかった。 1981年に書かれたものなので、当時としては衝撃かもしれない。 確かに読ませる作品だけども、サスペンスにしてはハラハラすることもなく読み終えた。 結婚式のとこぐらいかな、少しハラハラしたのは。 しかし、全体的に醸し出される不気味さが、なんとなくイヤな感じを与える。 そういう意味ではさすがと思う。

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2017/05/25
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赤川氏の評判の高いミステリー。やっと読むことが出来ました。三毛猫ホームズや三姉妹等のシリーズものばかり読んでいたので、氏の本格的なミステリー小説に不思議な感じがしました。予想外な展開でしたが、からりとしたラストは赤川氏らしいなぁと思いました。教養の深さを感じられるのも氏らしいです。“どんでん返し”としても定評のある作品です。

Posted byブクログ

2017/05/23

映画を見ているかのような世界観で、いきなり怪しげな館、地下室、隔離された巨大な精神病棟など、引き込まれざるをえない設定、そして絶妙に張られた伏線を回収しながら圧巻のクライマックス!終始前のめりで楽しめました!

Posted byブクログ

2017/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

風呂敷を広げて期待させておいて、最終的に少しがっかりしてしまった。確かに謎は最後にすべて解けたものの、その種明かしの内容が強引だったように思えた。具体的に言うと、峯岸良三が飛行機に乗らなかったことを知っている人が全員先生と呼ばれる人で、雅子が先生と呼ばれる人に殺意を抱いていたことなど。 また、雅子をマリオネットとして操っていたのが実は主人公だというオチも、意外だったとはいえそこまで驚きはしなかった。というのも、主人公の影が中盤から薄くなり、どういう人間かいまいち情報が掴めなかったため、驚くことも納得することも難しった。 あらすじを読んだ段階では館の中での話だと思っていたので、海外の麻薬組織などのスケールが大きい話が出てきた時にはいったいどんな方向に行くのかと期待した分、オチの落胆は大きかった。

Posted byブクログ

2017/03/09

修一さんがあそこまでモテモテなのがちょっとピンと来なかったです。上西さんの方がダンディでずっとカッコいいのでは。短いシークエンスごとに見せ場があり、早い展開でハラハラさせられる。手に汗握る、教科書のような良くできたサスペンスです。最後にどんでん返しがあるのが嬉しい。ただどんでん返...

修一さんがあそこまでモテモテなのがちょっとピンと来なかったです。上西さんの方がダンディでずっとカッコいいのでは。短いシークエンスごとに見せ場があり、早い展開でハラハラさせられる。手に汗握る、教科書のような良くできたサスペンスです。最後にどんでん返しがあるのが嬉しい。ただどんでん返しの末の真相に少し納得しづらいものがあります。真犯人がそこまで大物に見えなかったのです…。のめり込んで一気に読める作品でした。

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2017/02/22

初読みの作者さんでしたが、読みやすい文体に好感。どんでん返しはやや唐突な感があるけれど、緊迫したサスペンスを堪能しました。

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2017/02/26

なかなか面白かった。ボリュームもそこまでないので気軽に読める感じ。 ラストの大どんでん返しは確かに衝撃的だったが、ちょっと納得感は薄かったかな。ラストで明かされる黒幕の人物描写が不十分だったし、伏線もほとんど無いに等しいので衝撃はあったものの少し白けてしまった。「えっ!?そんな...

なかなか面白かった。ボリュームもそこまでないので気軽に読める感じ。 ラストの大どんでん返しは確かに衝撃的だったが、ちょっと納得感は薄かったかな。ラストで明かされる黒幕の人物描写が不十分だったし、伏線もほとんど無いに等しいので衝撃はあったものの少し白けてしまった。「えっ!?そんなのあり??」って感じで。 個人的にはもう少し修一と雅子の人物描写を丁寧にして、ラストにつながる伏線を張って欲しかった。

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2017/05/17
  • ネタバレ

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三姉妹の長女が密に行っている親から引き継がれたビジネスと、殺人鬼とかして幽閉されている三女。そこに家庭教師として現れる主人公。主人公が三女を出してしまった事で起こる連続殺人。これまでホームズシリーズのコミカルなイメージがあったが、今作のダークな設定も面白かった。終盤にはマヌケなボーイが出てくるなど、赤川作品ならではのユニークさも忘れてはいない。殺人鬼の女を利用していた真犯人に意外性はあったが、犯人としての行動に伏線が無さ過ぎて、真犯人の設定は後付けしたのかなと感じた。むしろ真犯人がいた設定は特にいらなかったのではないか、普通に三女の事件として終わって良かったのではと感じた。伏線が無いとなぜこの犯人がという切なさも出てこなかった。再読したくなる様な伏線があれば、かなり面白い作品。

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2017/01/26

叙述トリックものというよりはエンターテイメント要素の多いサスペンス作品だった。 盛り上がる場面が多くてむしろラストのどんでん返し?がおまけ程度に感じてしまったが、中弛みの無い作品という意味で優れている。 それでもラストの印象的な台詞回しで綴られる真相は端的でインパクトもあった...

叙述トリックものというよりはエンターテイメント要素の多いサスペンス作品だった。 盛り上がる場面が多くてむしろラストのどんでん返し?がおまけ程度に感じてしまったが、中弛みの無い作品という意味で優れている。 それでもラストの印象的な台詞回しで綴られる真相は端的でインパクトもあったし満足。 リアリティよりも面白さを取った作品。 赤川次郎って勝手なイメージで固い印象だったけど、割とコミカルな面もあってしかもこれが処女作なんだから驚き。

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2019/08/28
  • ネタバレ

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小学生の頃から、 本棚にある赤川次郎の本を片っ端から読み漁っていた。 やっぱり読みやすい。 この作品が30年以上前のものだと最後に気が付き、驚いた。 今読んでも古臭い感じが全くしない。 第1章を読み終わった後、 「なんだ、これ短編小説だったのね」と思った。 少しブラックな終わり方をするもんだなぁと。 第2章途中でまた美奈子が出てきたので、 話が続いてる!と気が付きましたが。 それくらい場面ごとにガラッと感じが変わる。 女性陣がみんな夢中になる長身のイケメン、 上田修一とはどのような人間だったのだろうか。 雅子も可哀想だったけれど、 やはり美奈子が可哀想すぎて…世間に顔も出てるし、 今後どうやって生きていくのか心配でならない。 美奈子の性格上、それでも責めないでしょうけれど。 ざくざく人が殺される割に、 動機が軽いというか、最後が駆け足すぎた気がする。 それも赤川次郎らしいか。

Posted byブクログ