おばあちゃんが、ぼけた。 の商品レビュー
5年前、10年間認知症だった母が死んだ。離れて暮らしていた自分は介護には1年に数日ほどしか携わらなかった。この本をその頃読めていたら…もっと早く読んでおきたかった。 「老人ホーム」→「宅老所」へと至った著者の語りから、「こんなふうに自分も介護してほしいな」と思った。 ...
5年前、10年間認知症だった母が死んだ。離れて暮らしていた自分は介護には1年に数日ほどしか携わらなかった。この本をその頃読めていたら…もっと早く読んでおきたかった。 「老人ホーム」→「宅老所」へと至った著者の語りから、「こんなふうに自分も介護してほしいな」と思った。 p167~抜粋 「当たり前を生きる」 年を取れば人間はみな衰える。それは自然の摂理。ぼけもまた加齢による生理現象のひとつなんだ。当たり前のこと。その「ぼけ」に障害を与えているのは社会のほうなんだ。住み慣れた地域から離れ施設や病院をたらい回しにされることでお年寄りたちは混乱する。その混乱を力ずくで押さえ込むことで「ぼけ」はますますひどくなる。 「ぼけ」ることが素晴らしいなんて思わない。素晴らしいと思えることは、人はたとえ「ぼけ」ても一生懸命に生きるということ。そのことを認めない社会をぼくたちは望まない。 どんな人だって「必要のない人」などいない。ひとりひとりの存在が認められてこそ社会は構成される。人は社会を創り、その社会から人は創られる。「ぼけ」ても安心な社会を創りたい、とぼくは思っています。 ↑ 村瀬さんの『ぼけても安心な社会を創りたい』という言葉、心から共感します!ほんとにそんな社会を創りたいな!そのために、ひとりひとりが どう行動すればよいか。そのヒントが得られる書だと思います。
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もうすぐ傘寿になるウチのバアちゃん。最近はバアちゃん家に遊びに行ったりすると「あ。バアちゃん、独自の時間軸で生き始めてるな」と感じる事が多くなってきました。 そこで、数年前に「よりみちパン!セ」シリーズから認知症に関する作品が出ていた事を思い出し、この度近所の図書室でお借りしてき...
もうすぐ傘寿になるウチのバアちゃん。最近はバアちゃん家に遊びに行ったりすると「あ。バアちゃん、独自の時間軸で生き始めてるな」と感じる事が多くなってきました。 そこで、数年前に「よりみちパン!セ」シリーズから認知症に関する作品が出ていた事を思い出し、この度近所の図書室でお借りしてきた次第。読んでよかった。欲を言えばもっと早く読めばよかった。 特別養護老人ホームや宅老所など、老人福祉の現場で著者が出会い、そして看取ってきたお年寄り達との日々。 生きるっていうのは「食べる・排泄する・入浴する・眠る」の繰り返しで、たったこれだけの中にも1人1人が積み重ねてきた人生が否応なく滲み出ていて、それが時には悲しく時には滑稽で、何度も泣いたり笑ったりしてしまいました。 スピードと効率ばかりを追求してきた従来の介護を反省し、ゆっくりと流れる「老いの時間」を大切にしよう。そしてお年寄り達に寄り添う人々もまた、一緒に生活を楽しもう。 著者のこのようなスタンスに、感銘を受けました。 ウチのバアちゃんは同じ話を何度もするけど、その話の中身は決まって、4人の子ども(私の母は4人兄妹)の手を引いて歩いた思い出で。 毎回毎回、新鮮な気持ちで「1人はおぶって、2人は手を繋いで、国鉄の線路沿いを歩いたもんだよ……」と話してくれるバアちゃんに、私もやっぱり新鮮な気持ちで「バアちゃん、1人おぶって2人手繋いで、あと1人はどうしたのさ?」と突っ込んでいます。
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ぼけても楽しく笑って過ごしたい テーマは重い、だけどそれを明るくお年寄りと寄り添いながら書かれた本 ここに出てくるお年寄り達はほけててもとてもかわいくみえる これ本当はずっと大変なことなんだろうけど、なんかクスクス笑ってしまう きっと著者が懸命に老いと向き合っているからだと...
ぼけても楽しく笑って過ごしたい テーマは重い、だけどそれを明るくお年寄りと寄り添いながら書かれた本 ここに出てくるお年寄り達はほけててもとてもかわいくみえる これ本当はずっと大変なことなんだろうけど、なんかクスクス笑ってしまう きっと著者が懸命に老いと向き合っているからだと思う 否定せず、優しい気持ちで、笑って一緒に過ごすためのヒントを本書から得ることできた
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人間みんなにやってくる「老い」。老いるとはどういうことなのか、今の日本の老いを支えるシステムはどんななのか。知らなかったことばかりで勉強になった。
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おもしろい「よりみちパンセ」シリーズ。 まさか、介護の職場に自分が関わることになるとは、思わず、また正直興味はない分野だったので、なにか関連書でも読もうかなと非積極的な気持ちで借りてきた一冊。 ぼけといったって、ひとくくりなんかできるはずもない。ひとりひとりの生きてきた人生が...
おもしろい「よりみちパンセ」シリーズ。 まさか、介護の職場に自分が関わることになるとは、思わず、また正直興味はない分野だったので、なにか関連書でも読もうかなと非積極的な気持ちで借りてきた一冊。 ぼけといったって、ひとくくりなんかできるはずもない。ひとりひとりの生きてきた人生が違う。 老いると、よくもわるくも、その人の本性が出るという。 涙もろくて感謝ばかりしてる人や、卑下してばかりのひとや。 同じ話は繰り返すけれど、心から向き合って彼らの話を聞いていると、気持ちは伝わるみたいだ。 ぽろっと「寂しいの」っていってくれたりする。 女のひとはいつだって恋愛話がお好き。 結婚せずに、自立して生きてきた女の人も多い。 「やりたいことはやっておきなさい」 「行きたい場所にも行っておく」 (いつか、足腰悪くなって行けなくなるんだよ、という) 「真実は自分のなかにあるんだよ(誰に聞かなくても)」 「やると決めた道なら、ぜったいやめたらいけないよ」 etc etc.... マッサージさせて頂く以上にほんとうに毎回いただいている。 感謝。
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「老いる」「ボケる」「死ぬ」どんな人にも起こること。でも普段はあまり考えていなくて、ある日突然そんな日がきたら、きっと戸惑ってしまいます。周りの人が、好きな人がボケてしまったら、どうしたらいいだろう。自分がボケたらどうだろう。本当にして欲しいこと、幸せなことはなんだろう。今までの...
「老いる」「ボケる」「死ぬ」どんな人にも起こること。でも普段はあまり考えていなくて、ある日突然そんな日がきたら、きっと戸惑ってしまいます。周りの人が、好きな人がボケてしまったら、どうしたらいいだろう。自分がボケたらどうだろう。本当にして欲しいこと、幸せなことはなんだろう。今までのこと、これからのこと、考えました。エピソード4コマ漫画は読んでいて温かい気持ちになるのに、実際に自分の身に起きたら…そう考えると、こんな風に互いに認め合って、一緒に生きる余裕を持ちたいなと思いました。
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【「ぼけ」ることが素晴らしいなんて思わない。素晴らしいと思えることは、人はたとえ「ぼけ」ても一生懸命に生きるということ。】年老いた義両親と同居して、ふと不安に覚える自分の老い...老いと共に生きること前向きに教えられた本。小中学生向きに書かれた本なので読みやすく分かりやすかった。
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「ぼけ」に対して強い恐怖感がある‥。 自分がそうなることもだし、親に忘れられたらと思うと すごく恐ろしくて、悲しくてやりきれないのです。 親が認定調査員をしていて、高齢者介護の現場について話を聞くけど いろんなお年寄りが居て、家族が居て、本当に様々な現実がある。そして、聞...
「ぼけ」に対して強い恐怖感がある‥。 自分がそうなることもだし、親に忘れられたらと思うと すごく恐ろしくて、悲しくてやりきれないのです。 親が認定調査員をしていて、高齢者介護の現場について話を聞くけど いろんなお年寄りが居て、家族が居て、本当に様々な現実がある。そして、聞いていて辛くなるようなものが多い。。 でもそこには、確かに笑いも存在してるみたいで。 この本には、「老い」に対するネガティブなイメージを吹き飛ばしてくれるものがあった。 まだうっすらとしていて実感までには至らないけど、年を重ねていく中でそれを知っていきたい。 人の精神は本当に不思議。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
老いるというのは自然なことで病気ではないということを学びました。 老人の行動に対して、ボケとか○○症とか病名をつけて 隔離したり施設に入れたりするのは、思いやりのないことなんですね。 ボケを進行させます。 私にとってはとても面白かったです。 人を尊重すること、 人を思いやることを学びました。
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福岡の宅老所、第二よりあいの村瀬さんが書いた本。 ぼけたお年寄りに付き合う毎日の繰り返しを、面白おかしく、でも大真面目に、そして感動的に書いている。 介護とは生きることに付き合うことだということを、さまざまなエピソードから学べる。 おそらく、中学生くらいを想定して書いている...
福岡の宅老所、第二よりあいの村瀬さんが書いた本。 ぼけたお年寄りに付き合う毎日の繰り返しを、面白おかしく、でも大真面目に、そして感動的に書いている。 介護とは生きることに付き合うことだということを、さまざまなエピソードから学べる。 おそらく、中学生くらいを想定して書いていると思われる文体だけど、大人が読んでも十分面白い。 介護業界の中には、村瀬さんのことをあまりよく言わない人もいるけれど、私はすごい人だと思う。 これだけ、人間(介護)の本質をしっかりとらえて、わかりやすい言葉で表現できる人はそういないんじゃないかな。
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