テレビは日本人を「バカ」にしたか? の商品レビュー
今年(去年?)は日本テレビ(民放テレビ放送局)の開局55年目に当たるらしい。特に意識をしていた訳ではないが、「テレビ的教養―一億総博知化への系譜」を読むにあたって、「教養主義の没落」と続けて、気になっていた本書を読んでみた。 当の大宅壮一が現在のテレビ番組を見たら何と言うだろうか...
今年(去年?)は日本テレビ(民放テレビ放送局)の開局55年目に当たるらしい。特に意識をしていた訳ではないが、「テレビ的教養―一億総博知化への系譜」を読むにあたって、「教養主義の没落」と続けて、気になっていた本書を読んでみた。 当の大宅壮一が現在のテレビ番組を見たら何と言うだろうか。当時の方がまだマシだったか?、半世紀たっても進歩が無いかか? 当時、白痴の対極には教養という概念があった。現在の教養とは何か、その対極が白痴なのか。
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一億総白痴化をキーワードにテレビの黎明期を紐解く。 悪いのはテレビではなく、金儲けの為なら何でも垂れ流す業界と、許認可を与えた省庁の筈だが、程度の低い番組を喜ぶ庶民も悪いと言われると、一体何様?と反論したくなる。 テレビがバカにしたのは日本人だけでは無いはずなのだが、特に昨今の反...
一億総白痴化をキーワードにテレビの黎明期を紐解く。 悪いのはテレビではなく、金儲けの為なら何でも垂れ流す業界と、許認可を与えた省庁の筈だが、程度の低い番組を喜ぶ庶民も悪いと言われると、一体何様?と反論したくなる。 テレビがバカにしたのは日本人だけでは無いはずなのだが、特に昨今の反日テレビには反吐が出る。 今のテレビ局にとって、最早、客は一般日本人視聴者ではなく、金蔓となるスポンサーなのであろうが、日本人視聴者を無碍にした報いが必ず訪れることを願いたい。
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[ 内容 ] 昭和三十一年秋、神宮球場の早慶戦でそれは起こった。 早稲田の応援席に現れた男が、突然慶応の応援を行い、すばやく姿を消した、という珍事である。 その夜、事件は日本テレビの人気番組『何でもやりまショー』の企画だったことが発覚、事態は一気に“白痴”番組論争に結びついていく...
[ 内容 ] 昭和三十一年秋、神宮球場の早慶戦でそれは起こった。 早稲田の応援席に現れた男が、突然慶応の応援を行い、すばやく姿を消した、という珍事である。 その夜、事件は日本テレビの人気番組『何でもやりまショー』の企画だったことが発覚、事態は一気に“白痴”番組論争に結びついていく…。 大宅壮一希代の名言「一億総白痴化」。 テレビは本当に、日本人を「バカ」にしたのか。 [ 目次 ] プロローグ テレビは恐竜の卵か 第1章 テレビの時代は娯楽からはじまった 第2章 「電気紙芝居」と呼ばれて 第3章 「マス・コミの白痴化」から「一億白痴化」まで 第4章 「総」の字は誰が入れたのか 第5章 歌う郵政大臣 第6章 私をアホにしないで エピローグ そして誰もいなくなるのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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テレビで日本人がバカになったのはたしかだと思う。 テレビがないと本当に静かな生活ができる。田中角栄がテレビで歌った浪花節を聞いてみたかったな。この人が日本のテレビを変えたと言っても過言でないだろう。認可をバンバン出したんだから。
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一億総白痴という言葉が何度も出てきた。テレビの歴史を紐解き、テレビが普及する前からテレビが人を考えさせなくするだの、馬鹿にするだの、過激な言葉が並んでいた。NHKが民間に追随することが、堕ちたものだと言っている。 正直、そんなに頭に残らない内容だった。テレビの電波等として東京タ...
一億総白痴という言葉が何度も出てきた。テレビの歴史を紐解き、テレビが普及する前からテレビが人を考えさせなくするだの、馬鹿にするだの、過激な言葉が並んでいた。NHKが民間に追随することが、堕ちたものだと言っている。 正直、そんなに頭に残らない内容だった。テレビの電波等として東京タワーを建設した背景や、計画が頓挫したり・・田中角栄の話が出てきて、そこは覚えている。広告塔だと規定があるけれど、テレビの電波等なら333メートルはOKなんだ。 正直、興味持ってても難しい内容だった。いや、難しいというよりも、知識がなさすぎて付いていくのが大変だった。 でも意外と早く読めた。飛ばし読みしたからかねぇ。
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「一億総白痴化」という言葉が生まれてから今年(2007年)でちょうど50年になるらしい。今もって色あせることのない、否! 今もって、あらゆる事象を見事に言い得て妙なるこの言葉の審美眼には、まったく恐れ入る。
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テレビの草創期の大宅壮一の歴史的名言「一億総白痴化」について、改めて振り返ってみた本。メディア論を超えて、社会学の本として読んでも通用する一冊。
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