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リズムの本質 の商品レビュー

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2013/04/02

ひょっとすれば、リズムという現象自体が、生命現象なのかもしれない。エントロピー増大の法則に則って膨張していく宇宙の拍子に逆らう現象、それが生命活動のリズムであるのかもしれない。 人がリズムを感じる時、そしてその旋律に幸福を覚えるのは、人間には感情があるからである。でも、感情とは...

ひょっとすれば、リズムという現象自体が、生命現象なのかもしれない。エントロピー増大の法則に則って膨張していく宇宙の拍子に逆らう現象、それが生命活動のリズムであるのかもしれない。 人がリズムを感じる時、そしてその旋律に幸福を覚えるのは、人間には感情があるからである。でも、感情とは何だろうか。それこそ、拍子とリズム、そして感情というのは、表裏一体の現象なのかもしれない。それでは、その根源は、なぜ無から有という名のリズムが生まれたのだろうか。物理学的にいえば、CP対称性の乱れはなぜ起こったのだろうか。そもそも、無というものも、一つの現象として、何か不可思議な現象と拮抗し、揺れ動いているものなのかもしれない。 拍子とリズムに揺れて生きるとは、一つの仮想であると思った。この世界が生まれた訳も、はたまた、自分が生きている意味というものも、また拍子、リズム、そしてそれに呼応する感情が生み出した一つの現象なのかもしれない。

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2011/11/24

タクトとリズムの違い、ひいてはモノとイノチの違いが判る本。生きている心臓は何故ドキドキするのか、ドキドキとは何なのか、なんて知らなくても生きていけるけど、知ってしまうとモノの見方、考え方が大逆転する。それを教えてくれるアリガタイ本。近視にとっての眼鏡、難聴にとっての補聴器、人にと...

タクトとリズムの違い、ひいてはモノとイノチの違いが判る本。生きている心臓は何故ドキドキするのか、ドキドキとは何なのか、なんて知らなくても生きていけるけど、知ってしまうとモノの見方、考え方が大逆転する。それを教えてくれるアリガタイ本。近視にとっての眼鏡、難聴にとっての補聴器、人にとっての言葉。我にとってこの本。

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2010/01/04

星の運行や四季の変遷のリズム、波の運動や植物の生長のリズム、動物の身体運動のリズム、生理のリズム、生活のリズム、音楽のリズム、色彩・文様のリズム、線のリズム、詩のリズム…われわれはリズムの世界に住んでいるが、そのリズムとは、さて何であるのか?それは周期的な反復現象であるが、同じ意...

星の運行や四季の変遷のリズム、波の運動や植物の生長のリズム、動物の身体運動のリズム、生理のリズム、生活のリズム、音楽のリズム、色彩・文様のリズム、線のリズム、詩のリズム…われわれはリズムの世界に住んでいるが、そのリズムとは、さて何であるのか?それは周期的な反復現象であるが、同じ意味で使われる拍子(Takt、タクト)とはどう違うのか?ここに「生命」と「精神」についての独創的な思想家クラーゲスの真の思索と探究がはじまる。その魅力、若さ、強さ、深さ―彼の精神の火の点じられるところ、すべては明晰な秩序に置かれる。彼は人を豊かにし、より多くの体験を与える。 --------------- 少し難解だけれど読み込んで行くと論理というよりは物語のよう。 (2010.01.04)

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