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コンテナ物語 の商品レビュー

3.9

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

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2018/03/07

現代の海上輸送では欠かすことが出来ないコンテナの歴史 1960年頃にアメリカで登場 海上輸送だけではなく輸送費全体を下げ、世界のグローバル化に貢献した、トヨタ然り、Apple然り。 面白かったが、労働組合の話など周辺情報が豊富過ぎ

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2018/03/03

物流はITとは相容れないが必要不可欠な機能であるがここに記されている時代に配送手段の規格化を思いつきそれを成し遂げたマクリーンの飽くなき追及心は何度かの挫折の末の偉業であり、彼が自身を起業家として位置付けている事からも肯けるものである。現在も物流の課題は如何にコストを抑えて多くの...

物流はITとは相容れないが必要不可欠な機能であるがここに記されている時代に配送手段の規格化を思いつきそれを成し遂げたマクリーンの飽くなき追及心は何度かの挫折の末の偉業であり、彼が自身を起業家として位置付けている事からも肯けるものである。現在も物流の課題は如何にコストを抑えて多くの荷物を定期的に届けるか?にあると思う。DHLはコストの面から自社で電気自動車の開発に着手しているそうだがこうした取り組みが求められるのだろう

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2018/02/01

強烈なイノベーションの物語。なぜここまで突っ走れるのか?きっとマクリーンには明確に問題の所在が見えているのだろう。一方の沖仲士の側の論理も全く頷ける。機械化による労働の疎外化は形を変えてあらゆるところにある話だ。

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2017/06/23

コンテナが海運のみならず、輸送全般、そして製造業のサプライチェーンを変えた様を、コンテナの登場から説き起こす。 国際物流に興味のある方は是非。

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2017/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 コンテナが貨物の輸送コストを驚異的に圧縮したことはまちがいない。コンテナ輸送用に改造したちっぽけなタンカーから、高度に自動化され規格化された世界規模のシステムへ。輸送産業には大変革がもたらされた。(p.21) マルコム・マクリーンがすぐれて先見的だったのは、海運業とは船を運行する産業ではなく貨物を運ぶ産業だと見抜いたことである。今日では当たり前のことだが、1950年代にはじつに大胆な見方だった。(p.80) 「機械化・近代化協定(1960年10月18日)」は、さまざまな影響をもたらした。最初に起きたのは、予想されたとおり、退職者の増加である。高齢労働者に年金が用意されたおかげで、65歳以上の労働者の数は1960年の831人から64年には321人に減った。また60-65歳も20%減少している。だが労使双方にとって予想外だったのは、所得保障が不要だったことである。人員が余るどころか、足りなくなったのだ。貨物の量が増え、初めて大量のBメンがAメンに昇格したほどだった、(p.161)  シンガポールは、コンテナ港として東南アジアのハブ地になるという明確な戦略を打ち出す。世銀から総工費の半分に当たる1500万ドルの融資を受けると、1967年からさっそくターミナル建設が始まった。大型ターミナルを用意して、日本や欧米からの長距離外航船を受け入れようという計画である。同年にコンテナの第一陣が到着している。(p274)

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2017/02/10

ただの箱が世界を塗り替えてしまったというお話。 かつての開運、沖仲仕の仕事、コンテナの発明、規格の統一、労働者の反発、輸送コストの激変、規制と自由化、港と海運会社の栄枯盛衰。 あとはこのあたり http://d.hatena.ne.jp/repon/20121030/p1 コン...

ただの箱が世界を塗り替えてしまったというお話。 かつての開運、沖仲仕の仕事、コンテナの発明、規格の統一、労働者の反発、輸送コストの激変、規制と自由化、港と海運会社の栄枯盛衰。 あとはこのあたり http://d.hatena.ne.jp/repon/20121030/p1 コンテナの提供する価値は箱ではなく新たな輸送方法だったというところがミソ。他所の喫茶店がコーヒーを提供する中スタバだけはオシャレ感を売って大流行してるみたいな話か。 コンテナ発明者のマルコム・マクリーンがビル・ゲイツみたいな資産家になれなかったというのがなんとも印象的。同じコモディティ化した製品の発明者なのにね。 最後数十ページにわたって脚注がついており研究論文かと思った。

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2016/11/03

コンテナによる革命を記した大作。コンテナは、積込みや荷受けのコストを大幅に下げた(p23)。そのまま、港から離れた場所に運搬することもできる。 革命は港湾労働者の仕事を奪ったが、そのときの労使がとりかわした「機械化・近代化協定」「年間所得保障」(所得保障。前者は退職年金も含む。)...

コンテナによる革命を記した大作。コンテナは、積込みや荷受けのコストを大幅に下げた(p23)。そのまま、港から離れた場所に運搬することもできる。 革命は港湾労働者の仕事を奪ったが、そのときの労使がとりかわした「機械化・近代化協定」「年間所得保障」(所得保障。前者は退職年金も含む。)は、アメリカ労働市場異例のものであるという(p170)。 シンガポールは、メリットが少ないといわれていた長期航路で、コンテナの中継地点として躍進した。軍港として栄えていたが英軍基地の閉鎖(1970年頃)もその跡地を利用した造船そのほかの産業振興を計画した(p274-275)。

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2016/10/01

マルコムマクリーンかっこいい。1人のアイデアが想像以上に世界を良い方向に変えていくのはすごいことだ。あろ時期の日本も含めた、その流れに追随できた場所が発展を加速していったせいで特にアジアの経済発展実現の重要な要素であったこともよくわかる。

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2016/09/27

文句なしの星5 新しい技術(荷物を運ぶコンテナを規格化)によって、ある種の仕事(沖仲仕)が完全に消滅する時に、起こったこと

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2016/07/30

物流のみならず、製造や消費、世界の経済システムを根底 から変えてしまったコンテナリゼーションの歴史を、詳細な データを参照しながらわかりやすく、そして、翻訳タイトル に「物語」とあるように面白く興味深く書いた本。ただ、 コンテナというものがこの世に誕生する経過や、幅広く採用 され...

物流のみならず、製造や消費、世界の経済システムを根底 から変えてしまったコンテナリゼーションの歴史を、詳細な データを参照しながらわかりやすく、そして、翻訳タイトル に「物語」とあるように面白く興味深く書いた本。ただ、 コンテナというものがこの世に誕生する経過や、幅広く採用 されるようになる過程で、タイトルから期待した大きな ドラマがあったかというと、それは感じられなかった。 むしろ、今まで何の気なしに見ていたコンテナが、ここまで 劇的に世界経済を変えていたという、その事実自体が衝撃で あった。 コンテナで運ばれるものは、今や原材料でも完成製品でも なく、中間材であるというのも驚きであった。

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