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マリー・アントワネット(下) の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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2024/07/28

とにかく読みやすい。 説明とかではなく、物語や普通の小説のように読めた。 とにかく深堀してくれる。 人々の意識、言動行動、当時の考え方生活の仕方、彼女の考え方など、分かりやすく教えてくれる。とにかく面白い! マリーアントワネットがただただ普通の女の子だったということが分かる。...

とにかく読みやすい。 説明とかではなく、物語や普通の小説のように読めた。 とにかく深堀してくれる。 人々の意識、言動行動、当時の考え方生活の仕方、彼女の考え方など、分かりやすく教えてくれる。とにかく面白い! マリーアントワネットがただただ普通の女の子だったということが分かる。 何回でも読みたい。面白かった。

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2022/10/15

この巻は、フランス革命以降マリー・アントワネットの処刑までを描いていました。 副題が「凡人の肖像」とあるように華美に聖人扱いしたり、極度に貶めたりしていない分、リアルさがありました。 本を読んだり旅行をしたり、自分の世界を広げて己を広いフィールドのなかで客観視することの大切さ...

この巻は、フランス革命以降マリー・アントワネットの処刑までを描いていました。 副題が「凡人の肖像」とあるように華美に聖人扱いしたり、極度に貶めたりしていない分、リアルさがありました。 本を読んだり旅行をしたり、自分の世界を広げて己を広いフィールドのなかで客観視することの大切さを感じました。 それでも、非人道的な暴力で不満の多い時代が「革命」や「維新」されることもあるのが「歴史」の定番なのでしょうが…。

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2020/08/15

あまり伝記のようなものは読まない私だが、これはとても面白かった。何故なら、私はベルサイユのばらが大好きなのだ。だから読んだ。高校時代に学んだ、マリー・アントワネット。ベルばらに出てきたマリー・アントワネット。彼女のことが知りたくなったのだ。 当然、オスカルもアンドレも、ロザリー...

あまり伝記のようなものは読まない私だが、これはとても面白かった。何故なら、私はベルサイユのばらが大好きなのだ。だから読んだ。高校時代に学んだ、マリー・アントワネット。ベルばらに出てきたマリー・アントワネット。彼女のことが知りたくなったのだ。 当然、オスカルもアンドレも、ロザリーも出ては来ないが……。 上巻は割とベルばらに出てくるマリーに近い様な感じがした。無邪気で可愛らしく、気に入った人へは恩寵を、みたいな。 下巻は、自分の立場を漸く理解し、フランス王妃として毅然たる姿を見せてくれた。 結末は、誰もが知っているとは思う。 最期までマリーの身を案じたオーストリアの女傑、マリア・テレジアの教えをしっかりと受け止め、周囲の声に耳を傾けていれば……と思わずにはいられない。 ツヴァイクの文と中野京子の訳。 面白おかしくではなく、冷静に史実に則って書いてあり、章ごとにまとまっていて、とても読みやすかった。

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2018/10/08

人間が自分で何かを変えるには凄惨な破壊しかないのか。処刑に至る過程がこんなに悲惨でいいのか。とはいえ、西洋の悲惨な話の中ではありふれた話にも思える・・・。この話が悲惨だなあ、と認識できるほどには、人類は進歩したのか・・・なあ?

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2016/12/14

やっと読み終わった。 マリーアントワネットのことを良く知ることができた。これから、フランス革命や、マリーアントワネットに関するものを見たり聞いたりする時、今までよりもっと面白く感じれるだろうと思うと、勉強できて良かった。

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2016/11/28

不幸になってはじめて、ひとは自分が何者かを知るのです。 マリー・アントワネットはようやく自分が何者なのかを知る。しかしそれは遅すぎた。 運命の歯車はもう止まらない。 時間は戻せない。 華やかで幸福だったマリー・アントワネットは、大切なものを次々と失っていく。 友達も子供も夫も...

不幸になってはじめて、ひとは自分が何者かを知るのです。 マリー・アントワネットはようやく自分が何者なのかを知る。しかしそれは遅すぎた。 運命の歯車はもう止まらない。 時間は戻せない。 華やかで幸福だったマリー・アントワネットは、大切なものを次々と失っていく。 友達も子供も夫も、自分の地位も名誉も、最後には自分の命までも。 歴史において何かを成し遂げたわけでもない平凡な女性であったマリー・アントワネット。 それでも歴史上の女性の中で最も有名なひとり。 ルイ16世とマリー・アントワネットが断頭台で命を落としても、一度起きたフランスの動乱は収まらない。 国民から王室が否定されたことを表すこと以外には、歴史においては特に意味もなく消された命とも言える。 フェルゼンが最後まで愛し、まさに命懸けで救おうとした女性がマリー・アントワネット。 おそらく、そこまで深く愛されたことそれだけで、アントワネットが生きてきたことに意味はあっただろう。 最近になってマリー・アントワネットの二人目の王子、未来のルイ17世になるはずだったルイ・シャルルが、母親と引き離されたのち不幸なまま小さな生命の灯を消したことがわかってきたようだ。 それこそ小さな未来のフランス王は、自分が何者であったのかも知ることもなく命を落とした。余りにも切なく哀しい。 フランスに行ってみたいなと思う読書だった。

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2016/04/12

読み応えのある伝記?物語?でした。 ツヴァイクの熱く、それでいて冷静な語り口は読んでいてとても味わい深く、ハラハラドキドキしながら読書を楽しめました。 歴史に“もしも”はないとは知りつつも、色々と空想してしまいます。 その空想してしまう、という奥行もまたツヴァイクのマジックなのか...

読み応えのある伝記?物語?でした。 ツヴァイクの熱く、それでいて冷静な語り口は読んでいてとても味わい深く、ハラハラドキドキしながら読書を楽しめました。 歴史に“もしも”はないとは知りつつも、色々と空想してしまいます。 その空想してしまう、という奥行もまたツヴァイクのマジックなのかもですが。

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2015/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻のマリー・アントワネット、つまり人生後半の彼女は、とても上巻と同一人物とは思えない程一変している。まさに苦悩の人。 本書はアントワネットに同情的…というか、少なくとも革命派の野蛮さへは非難めいた論調が感じられるのだけど、結局のところ後世のフランスにおいてこの一連の出来事はどう評価されてるんだろう。革命自体は否定されないだろうけど、シマゴーグが過ぎたというか、やり過ぎだった、という風潮があるのかな。 あとがきで、回想録ブームが巻き起こったとか、ルイ18世治下ではみんな手のひらを返した、とかあって、さらにはそこにサンソンの名前も挙げられていて、狼狽した。サンソンもそいつらのうちの一人かい、みたいな。もう何を信じたらいいのかわからない。いや、振り回されすぎだ。所詮私なんぞが目にできるのは誰かのフィルターが何重にもかかった幻影みたいなものなんだから、信じたいものを信じることにしよう。

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2015/01/05

良かったです。シュテファン・ツヴァイクも訳者の方もほんとうにすごいなあ。海外の、しかも歴史上の人物についての本なのに、比喩がわからなくなったり、つまらなくなったりするところが一切ない。注釈も少なくて的確なので感情移入を妨げるわけじゃないし。 容赦ないエピソードはどこまでほんとう...

良かったです。シュテファン・ツヴァイクも訳者の方もほんとうにすごいなあ。海外の、しかも歴史上の人物についての本なのに、比喩がわからなくなったり、つまらなくなったりするところが一切ない。注釈も少なくて的確なので感情移入を妨げるわけじゃないし。 容赦ないエピソードはどこまでほんとうなんだろうなー、描き方が絶妙でした。死に近づくほど、扱いがひどくなるほど王妃らしくなっていく様子が痛々しく、切なく、けれどとても魅力的。

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2014/01/25

まるで演説を聞いているかのような文章で、登場人物の息遣いまで感じられる。 上巻の最後にフェルゼンが漫画の王子様のように颯爽と現れ下巻への期待を高めている。 下巻は更に歴史が動き、息つく暇もない程に緊張状態が続く。 そして、アントワネット処刑までの重く長い日々。 登場人物全...

まるで演説を聞いているかのような文章で、登場人物の息遣いまで感じられる。 上巻の最後にフェルゼンが漫画の王子様のように颯爽と現れ下巻への期待を高めている。 下巻は更に歴史が動き、息つく暇もない程に緊張状態が続く。 そして、アントワネット処刑までの重く長い日々。 登場人物全員とお近づきになれる天下一品の本である。

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