21世紀の国富論 の商品レビュー
デフタ・パートナーズの会長で、ベンチャーキャピタリストとして様々な企業への投資育成を行っている著者の、21世紀におけるビジネスのあり方を説いた啓蒙書。 著者の原丈人氏は、21世紀の半ばまでに日本を世界で最も必要とされる国のひとつとなるべく、様々な政府機関や国連機関などでの活動も行...
デフタ・パートナーズの会長で、ベンチャーキャピタリストとして様々な企業への投資育成を行っている著者の、21世紀におけるビジネスのあり方を説いた啓蒙書。 著者の原丈人氏は、21世紀の半ばまでに日本を世界で最も必要とされる国のひとつとなるべく、様々な政府機関や国連機関などでの活動も行っている。 本書では欧米型の金融資本主義を徹底的に否定し、社会に貢献した者が世の中に認められる「公益資本主義」を提唱する。 構想は壮大で実現には時間がかかるであろうが、日本が持つ潜在能力や世界への貢献度を、欧米型の金融システムがほころびを見せている今こそ世界に広めるべきだと説く。 とかくネガティブ思考に陥りがちな昨今であるが、学生や現役ビジネスマンに勇気を与える一冊。 この本が、起業し一新塾に入塾するきっかけのひとつとなった。
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12/5/17 井関 義徳 おつかれさまです(^o^)/今日はまずまずうまく時間が作れた気が^^明日は午前中籠もります〜 今「国富論」原丈人さんと「思いと実現の法則」読んでます。 前者は物を作ることの大切さと経営の考え方について。後者は今を肯定しながら考え抜くこと。内なる心...
12/5/17 井関 義徳 おつかれさまです(^o^)/今日はまずまずうまく時間が作れた気が^^明日は午前中籠もります〜 今「国富論」原丈人さんと「思いと実現の法則」読んでます。 前者は物を作ることの大切さと経営の考え方について。後者は今を肯定しながら考え抜くこと。内なる心に従うこと。 どちらもいい本ですo(^-^)o
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第1章 アメリカ型資本主義の限界とその原因→新しい資本主義のルールを作る ・IT産業では生産原価を0にする粗利率100%を達成できる→より高付加化価値の「知的工業製品」の生産が好まれる ・「知的工業製品」でも、開発には失敗のリスクもあれば、多額のコストもかかる↔しかしベンチャーキャピタルが機能していない ・ベンチャーキャピタルの資本の肥大化→資本の拡大を目的としたベンチャー育成をしないベンチャーキャピタルの誕生 ・ベンチャーキャピタルが機能しないため、規模間のないベンチャーばかりが台頭し、技術発展は望めない
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・IT産業の次にどんな基幹産業を作っていくべきか。 ・ビジネススクールの失敗は、あらゆるもの全てを数字に置き換えたことにある。 ・知的工業製品をつくるベンチャービジネスの成功ポイントは「小さなマーケットで大きなシェアをとること」 ・知的工業製品時代に合った新しい組織のあり方は、フ...
・IT産業の次にどんな基幹産業を作っていくべきか。 ・ビジネススクールの失敗は、あらゆるもの全てを数字に置き換えたことにある。 ・知的工業製品をつくるベンチャービジネスの成功ポイントは「小さなマーケットで大きなシェアをとること」 ・知的工業製品時代に合った新しい組織のあり方は、フラットな組織をもつネットワーク型の中小企業
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日本人で初めてシリコンバレーのベンチャーキャピタリストとなった原丈人さんの資本にまつわる論考。ROEを重視し、短期的な利益の最大化による弊害を説く。 また、次なる日本の基幹産業を作るべくハードとソフトが、高い次元で一体となったコミュニケーション機器の開発を進めている……って、そ...
日本人で初めてシリコンバレーのベンチャーキャピタリストとなった原丈人さんの資本にまつわる論考。ROEを重視し、短期的な利益の最大化による弊害を説く。 また、次なる日本の基幹産業を作るべくハードとソフトが、高い次元で一体となったコミュニケーション機器の開発を進めている……って、それアップルですやん。原さんの願いに反して、それが「得意なはず」とされた日本のモノづくりはいまや半死半生だ。 調べると増補版が出ているようで、そのあたりのことに触れらているのかもしれない。 良識あるベンチャーキャピタリストは決してキャピタルゲインからのイグジットだけを狙っている金金亡者ではないらしい。すごい人だ。
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基本的には”新しい資本主義”の焼き回しだが、より焦点が絞られて掘り下げている感じ。何回読んでも興味深く感じる部分が出てくるだろうと思われる。時々読み返したい。
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援助はいらない。事業として持続的成長を支援するのが本来の投資の姿。「老舗」という言葉があるように、日本企業はそうやって古くから長生きしてきた。ベンチャーも同じ。リスクキャピタルは日本にとって新しいのではなく、自然なことなのである。
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先の見えない現在社会の中で日本はどういった未来を描いていくべきか。シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストである作者がみる日本の未来について21世紀の国富論として書かれた一作。
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先に新書の方を読んでいたので、斜め読み。 5章、日本への提言、が腑に落ちた。 日本は大企業のトップが責任を取らない、アイディアに敬意を払わない、アーリーアダプターが少ない、などなど。耳が痛いばかり。 長期的な視野で新しい産業を育てていく、という方向性はその通り。ただ、中国は怖いな...
先に新書の方を読んでいたので、斜め読み。 5章、日本への提言、が腑に落ちた。 日本は大企業のトップが責任を取らない、アイディアに敬意を払わない、アーリーアダプターが少ない、などなど。耳が痛いばかり。 長期的な視野で新しい産業を育てていく、という方向性はその通り。ただ、中国は怖いな〜と思う。あの国のエリートは底が知れない。
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「企業は株主のもの」と言う間違った考え方、普通はそこまで言い切るのは難しい刺激的な主張だ。株価とPERの連動性が高いため短期的に株価を上げようとするとリストラ、資産売却など総資産を減らすのがわりと即効性のある手法で、中長期的な成長と引き換えに短期的な利益を上げCEOが高級とストッ...
「企業は株主のもの」と言う間違った考え方、普通はそこまで言い切るのは難しい刺激的な主張だ。株価とPERの連動性が高いため短期的に株価を上げようとするとリストラ、資産売却など総資産を減らすのがわりと即効性のある手法で、中長期的な成長と引き換えに短期的な利益を上げCEOが高級とストックオプションをとって勝ち逃げすると言うような状況を批判している。 2007に書かれた本なので当時はそれほど受け入れられなかったかもしれないがリーマン後にはこの主張を肯定する人も増えているだろう。増配やストックオプションなど過去の積み重ねの結果を現在の株主だけが収穫するのは不公平じゃないかい?と。リーマンで破綻し公的資金を受け入れた金融機関の経営者などが高額の退職金を手にして逃げたのをみれば一定の説得力はある。 ベンチャー投資家らしく新しいものを作るには小さな組織のほうがあってると言う。意思判断の速度の問題のようだ。ただ日本でベンチャーが上手く行くかと言うとこの本が書かれた時点と状況は変わっていないような。例えば銀行からの融資では中小企業の経営者は個人保証をつけられ、大きな失敗は出来ない。ハイリスクハイリターンの投資の仕組みが上手く出来ないからか。日本のベンチャーキャピタルは金は出すが口は出さず安全性を求めるので仕組みとしては融資と変わらない。新しい仕組みとしては金融機関ではなく事業会社がベンチャーに投資する仕組みを提案している。例えばベンチャー企業への投資を研究費扱いにするとか。金融機関は担保でしか資金を出せないのであれば目利きの出来る事業会社が一定額のリスクマネーを出すと言うのは有りだと思う。本当に目利きが出来ればだが・・・ パソコンに変わる新しい製品としてPUC(使っていることを感じさせず、どこでも使えるコミュニケーションの道具)と言うのを上げている。本書はiPHONE&iPAD発売前に書かれているがどうも今のスマホとも少し違う。通信待ちでイライラするようじゃダメで、OSは軽く、セキュリテリは万全でなど。データーベースの構造そのものを変えて、データーセンターにビッグデーターを集めると言うよりは検索性を高めて個々の端末がそれぞれサーバーとして機能するようなネットワーク構造というが、よくわからん世界だわ。いずれにせよ産業構造やそれを取り巻く環境が変わることを受け入れ、既得権と短期利益の縛りか脱出しないと変われないかも。
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