ちんぷんかん の商品レビュー
優しさの裏側に、哀しみや人の業がある
若旦那、遂に三途の川を渡りかける!賽の河原で出会った子供たちのこと。兄のこと。幾つもの出会いや別れを経て、若旦那も少しずつ変わっていきます。優しさの裏側に、哀しみや人の業があるシリーズ、第6弾です。
midori
<目次> 略 <内容> しゃばけシリーズ第6弾。今回若だんなは地獄に行きそうになるし、異母兄の松太郎の縁談は決まるし、話が膨らみます。一方、桜の精の「小紅」(この話は切ない)や寛朝の弟子、秋英が登場したり、登場人物が多彩になっていきます。
Posted by
しゃばけシリーズ第六弾。 妾腹で兄の、松之助の縁談も、整い、幼馴染の、栄吉も、修行に行く。 皆んな、自分の側から離れていくと、寂しく思っている一太郎の目の前に、桜の花びらの妖が、現れる。 他の妖は、2000年も、3000年も、住み続けるけど、桜の妖は、精々、一週間の命。 その命...
しゃばけシリーズ第六弾。 妾腹で兄の、松之助の縁談も、整い、幼馴染の、栄吉も、修行に行く。 皆んな、自分の側から離れていくと、寂しく思っている一太郎の目の前に、桜の花びらの妖が、現れる。 他の妖は、2000年も、3000年も、住み続けるけど、桜の妖は、精々、一週間の命。 その命を、この世に、留めるため、一太郎は、高僧に、相談するが、 「時も、命も、受け継がれていくものだ。寿命が尽きる者を、この世に、留める力なぞ無い」と、言われてしまう。《はるがいくよ》 他、4編の、短編集。 カチンコチンの頭に、こんな、ほのぼのが、良い。
Posted by
面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`) 花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだ...
面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`) 花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだけど、別れたくないよね。笑って消えた小紅の潔さ、あっぱれだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
Posted by
シリーズ第六弾。 カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。 可愛すぎる。 鬼と小鬼 火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。 三途の川を渡るには 善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。 罪人は軽ければ浅瀬を 罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。 ちんぷんかん 広...
シリーズ第六弾。 カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。 可愛すぎる。 鬼と小鬼 火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。 三途の川を渡るには 善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。 罪人は軽ければ浅瀬を 罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。 ちんぷんかん 広徳寺には隣の神社から狛犬が散歩にくる! 今昔 式神に顔に張り付かれて若だんなが苦しんだら 「相手を知って、思い知らせてやらねば」 はるがいくよ
Posted by
火事の発生を中心に、三途の川で困惑したり、 兄さんの縁談話にやきもきしたり、 母君の若き日の恋の話にドキマキしたりする 若旦那の話です。 相変わらずに一気に楽しく、しんみり読みました。
Posted by
しゃばけシリーズ第6弾 「鬼と子鬼」 一太郎と冥土のお話。 知らない冥土の話しが多くておもしろかった。 「ちんぷんかん」 妖退治で有名なお寺のお弟子さんが、巻物の中へと閉じ込められるお話。 「男気」 一太郎の母と父の馴れ初め兼母の失恋話し。 「今昔」 病弱な兄弟を持つこと...
しゃばけシリーズ第6弾 「鬼と子鬼」 一太郎と冥土のお話。 知らない冥土の話しが多くておもしろかった。 「ちんぷんかん」 妖退治で有名なお寺のお弟子さんが、巻物の中へと閉じ込められるお話。 「男気」 一太郎の母と父の馴れ初め兼母の失恋話し。 「今昔」 病弱な兄弟を持つことで親しくなった女性と好い仲になった兄松之介だったが、縁談相手はその姉で…?式紙が襲ってきて妖達が奮闘するお話。 家鳴が相変わらず可愛いし、久しぶりの登場貧乏神が恐ろしい。 初めから兄の縁談話が持ち上がっていたけど、ようやく決まって一安心。 「はるがいくよ」 兄は分家するし、幼馴染も修行に行くらしい。そんな寂しさを抱いている一太郎の元に、桜の花びらの化身が現れる。 綺麗で儚く、切ないお話。
Posted by
シリーズ6作目。最後の「はるがいくよ」が切なかった…。花びらの妖・小紅は人並み外れた早さで育っていく。その寿命は半月程。小紅にもう少し生きてほしいと願う若だんなは、仁吉や佐助の気持ちに気づいてしまう。「私もいつか、皆を置いてゆくんだね」残される側も哀しく辛い。
Posted by
一番最後の梅の花の話が好きです。人間と妖とは生きている時間が違う。若旦那を思うからこその兄やたちの言葉。でも、これって人間と妖たちだけじゃなくて、私たち人間と動物達との時間においても同じだよな。ペット達と自分たちとの関係に置き換えて、感情移入しすぎてほろっと来ちゃいました。
Posted by
連作短編5編 再読 このシリーズは,鳴家たちや妖とのさまざまなやり取りがユーモラスで楽しいのだが,その根底に「生きるとはどういうことか」という問いが常に問われている.5話目の「はるがいくよ」は悲しくもあり潔くもあり,しみじみ良かった.
Posted by