ちんぷんかん の商品レビュー
冒頭で長崎屋を含む通町で火事があり、一帯は焼け落ちてしまいます。 病弱な若だんなは煙を吸って三途の川へ行く若だんなならではの話から、若だんなの両親の結婚話、兄・松之助の縁談と続きますが、やはり最後の『はるがいくよ』は涙を誘われました。 人の命は短く、妖の命の流れの中のほんの瞬き程...
冒頭で長崎屋を含む通町で火事があり、一帯は焼け落ちてしまいます。 病弱な若だんなは煙を吸って三途の川へ行く若だんなならではの話から、若だんなの両親の結婚話、兄・松之助の縁談と続きますが、やはり最後の『はるがいくよ』は涙を誘われました。 人の命は短く、妖の命の流れの中のほんの瞬き程度かもしれない。 いずれ若だんなが寿命を全うしたとしても、仁吉や佐助と別れることになるかもしれない。 桜の花びらの寿命の短さになぞらえて、若だんなが口にした一言が切なかったです。
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しゃばけシリーズ第6弾! 「はるがいくよ」が印象的でした。 切なかった・・・。 若だんなが自分は人間で、兄やたちは妖なんだということ、それがどういうことなのかを認識したお話でした。 いつかその時がきたら、彼らはどうするんだろうなぁ
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生と死の狭間をしょっちゅう行き来している病弱若だんなのお話 しゃばけシリーズ第6弾! 若だんながついに三途の川の淵に辿りついたり 光徳寺の寛朝の弟子・秋英が初めての妖相談を任されたり 母・おたえと藤兵衛の縁談が決まるまでのお話が聞けたり 若だんなが陰陽師の操る式神に襲われたり 兄...
生と死の狭間をしょっちゅう行き来している病弱若だんなのお話 しゃばけシリーズ第6弾! 若だんながついに三途の川の淵に辿りついたり 光徳寺の寛朝の弟子・秋英が初めての妖相談を任されたり 母・おたえと藤兵衛の縁談が決まるまでのお話が聞けたり 若だんなが陰陽師の操る式神に襲われたり 兄・松之助の縁談が決まり、栄吉が修行に行く事になり、寂しい若だんなのもとへ桜の花びらの妖・小紅が現れたり 今回は、特に生と死がテーマのものが多く、重いテーマと妖たちの無茶苦茶な言動がバランスよく描かれていて、個人的には一番好きな短編集かもしれない。 中でも最後の『はるがいくよ』は小紅の余りにも早い成長を目の当たりにした若だんなが、どうしても小紅を死なせたくないと奔走する姿や、それにいい顔をしない兄や達の姿が薄桃色の花びらに包まれているように優しく描かれている。 若だんなが最後に言った「ごめん」という言葉まで辿り着いたとき、思わず涙がこぼれそうになった。
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しゃばけシリーズ。第6巻。短編集。鬼と小鬼・ちんぷんかん・男ぶり・今昔・はるがいくよ。 若旦那が三途の川まで行ってしまう「鬼と小鬼」、寛朝御坊の弟子秋英が主人公「ちんぷんかん」、若旦那の母おたえの回想録「男ぶり」、陰陽師登場「今昔」など。 しゃばけシリーズを読み進めいていくと、常...
しゃばけシリーズ。第6巻。短編集。鬼と小鬼・ちんぷんかん・男ぶり・今昔・はるがいくよ。 若旦那が三途の川まで行ってしまう「鬼と小鬼」、寛朝御坊の弟子秋英が主人公「ちんぷんかん」、若旦那の母おたえの回想録「男ぶり」、陰陽師登場「今昔」など。 しゃばけシリーズを読み進めいていくと、常に過る不安が「はるがいくよ」に集約されている。命の長さはそれぞれ違うと言うのが胸を締め付けるほどに切ない。死にやすい若旦那をあの世に行かせまいとする手代の仁吉や佐助の心痛もさることながら、寛朝御坊のお説教が分かり易くて読者もなだめられている感じ。せめてこのひとときが楽しく愉快であれと思ってしまう。やなりが場も心も和ませてくれるのがいい。
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しゃばけシリーズ久しぶりに読みました。 もしかしたら過去に読んだかもしれない。 もしかしたら読んだかもしれませんがたとえ二回目だとしても大変楽しく読めました。 若旦那愛されてるとほっとします。あと家鳴りかわいいきゃわわ。 最期のお話はちょっとしんみりしちゃいますね。 春画欲しい。
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今回は生死に関わる話が多かった。特に最後の話は最終的な展開の予想がついていなかったので、切ない気持ちになった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
しゃばけシリーズ第6弾 特に死についてのテーマ性が高い1冊。 ・鬼と小鬼 若だんな、ついに冥土へ…!? 長崎屋が大火に包まれてしまい、煙を吸い込んだ若だんなが…あわわ。 渡る者、戻る者、残る者…特に残る者の、取り残されるという恐怖心・孤独感から、人間と死との関係性を改めて考えさせられる話。 ・ちんぷんかん 寛朝唯一の弟子、秋英が牛蒡とけなされる話… じゃなくて、自身を知り少し成長する話。 アタシも狛犬とかお獅子が見えたらなぁ〜と、若干本気で思った。 ・男ぶり おたえと藤兵衛の縁談に至る経緯。 いるよね〜そーゆー男…(辰二郎)とそーゆー女。ま、それも大事な経験ですよね。 ・今昔 松之助兄さんの縁談が進む話。 そんな事より、お雛ちゃんが白粉をやめた話が気になります。 ・はるがいくよ 小紅との出会いと別れ。 手代の兄や達の気持ち… 最後は分かっていても、その気持ちを考えると、涙が…。
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江戸時代 妖(あやかし)達と若旦那の江戸奇行。 体の弱い若旦那の周りに集まる”あやかし”たちが良い味出してる。
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しゃばけシリーズ第6弾は短編集。そういえば長篇はテレビドラマになってますが、短編はなりませんね。起承転結としては短編面白いと思うんだけどなぁ。1時間ドラマなら充分だと思うんですけど…残念。 ・大火事で長崎屋も火に包まれた。逃げる途中で煙を吸い込んでしまった若旦那は気を失い...
しゃばけシリーズ第6弾は短編集。そういえば長篇はテレビドラマになってますが、短編はなりませんね。起承転結としては短編面白いと思うんだけどなぁ。1時間ドラマなら充分だと思うんですけど…残念。 ・大火事で長崎屋も火に包まれた。逃げる途中で煙を吸い込んでしまった若旦那は気を失い…気付いた時には冬吉や末松など子供らのいる賽の河原に、あの世に来てしまっていた。けれど、一緒に連れてきてしまった鳴家たちをなんとか帰さないと…。―――「鬼と小鬼」 ・妖し退治で有名な僧・寛朝の元には多くの相談事が持ち込まれてくる。とてもひとりでは捌き切れないし、ということで唯一の弟子・秋英が六衛門の話を聞くことになったのだが、娘が絵の中の男に夢中になってしまったのだと言う。―――「ちんぷんかん」 ・一太郎は妖しであったおぎんの孫であり、母・おたえも妖しの血を引いていた。彼女が藤兵衛と結婚するきっかけとなったのは、縁談相手・辰二郎の叔父の家に突如卵が現れるという不可思議な事件からであったのだ。―――「男ぶり」 ・若旦那の兄・松之助の縁談が進んでいた。火事のあと真新しくなった離れで話していると式神が紛れ込み、鳴家や若旦那に襲ってきた。使い手のにっくき陰陽師探しの最中、縁談相手・玉乃屋にも現れたらしいと分かり…。―――「今昔」 ・離れの庭に桜の古木が植えられ花が開きかけた頃、赤ん坊が現れた。小紅と名づけられた彼女は桜の花びらの精で、それ故に成長がとてつもなく早く短い命。一太郎はなんとかならないものかと手立てを探すのだが…。―――「はるがいくよ」 以上、5作の短編集。 悪いことの後には良いことが…ということか、松之助の縁談が進み、三春屋の栄吉も跡を継ぐために他の店に修行に行く予定になる。いいことなのに…寂しい。若旦那の気持ち分かります…。人との別れは寂しいよね…たとえまた会えるとしても。でも若旦那もいつか…と考えてようやく気付くことができるんですね。病気がちでどうしても人生経験の乏しくなっちゃう若旦那だけど、それでも周囲の人間と妖怪に囲まれて、ちゃーんと成長しています。ほろり。 それにしても若旦那の薬はどこまで苦くなっていくのか、非常に心配です。いくら妖しの血を引いてたって、そんなけったいな原料の薬を飲んで大丈夫なのかしら。そして金治(貧乏神)はどんな凄まじい味に変容させたんでしょうか…。薬を飲みなれた若旦那がギブアップするほどの味っていったい…(汗)
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ネタ切れ、ではないよね…? マンネリ化してきたのか自分が成長したのか、しゃばけからのあっと驚く展開やらキャラクタの魅力はあまり。 一太郎のお人好しさが少しずつ鼻につくようになってきたような。いくら箱入りだからといってそろそろ成長しなくて良いのか。 寛朝と貧乏神で補ってはいるのだろ...
ネタ切れ、ではないよね…? マンネリ化してきたのか自分が成長したのか、しゃばけからのあっと驚く展開やらキャラクタの魅力はあまり。 一太郎のお人好しさが少しずつ鼻につくようになってきたような。いくら箱入りだからといってそろそろ成長しなくて良いのか。 寛朝と貧乏神で補ってはいるのだろうけれど。 ただし文章はあいかわらずやさしい。優しい、のか易しいのかはわからなくなってきた。
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