環境問題の杞憂 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
環境問題を必要以上に警戒する風潮と、必要以上に「そんなの関係ねぇ!」とのたまうトンデモ本の両者に向けて、誠実な学者が客観的な事実と数字を踏まえて冷静に論じている。良書である。 アスベストなどでは今でも亡くなる人がいるが、基本的にはこの国ではほとんど「環境」が原因で亡くなることはなくなったと言ってもいい。四大公害が発生した頃、この国では「環境」が原因で亡くなる人が大勢いた。亡くならないにしても障害が残ったり疾病を患ったりした人をいれると相当の人数だっただろう。 しかし、もはやこの国では、そんなことは無いですよと冷静に書いてある。「水がまずくて死にますか?」「死ぬほどひどい水が水道から出てきますか?世界にはそういう国もあるのですよ」と書いてある。なるほど。 環境問題とは直接関係ないけど、興味深いのは、リスクに関する記述。2007年、交通事故で24時間以内に死亡した人数はだいたい8000人。驚いたのは浴場もしくは脱衣所で亡くなった人の数が1万4000人ということ。交通事故で死ぬ人の数より風呂場で死ぬ人の方が多いなんて本当に驚いた。
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環境科学・環境政策の研究者である著者による一冊。 環境ホルモンや発ガン性物質等、「無条件に悪い」「完全に遠ざけるべし」と一般に思われがちな環境問題を、環境科学の視点から捉えなおす。 よくある懐疑本のような主張の極端さはない。それぞれの話題では著者の立場が示されるものの、断定的な...
環境科学・環境政策の研究者である著者による一冊。 環境ホルモンや発ガン性物質等、「無条件に悪い」「完全に遠ざけるべし」と一般に思われがちな環境問題を、環境科学の視点から捉えなおす。 よくある懐疑本のような主張の極端さはない。それぞれの話題では著者の立場が示されるものの、断定的な表現はなく、根拠となるデータから丁寧に解説が行われている。その上で、科学の不確実性、予防原則、費用対効果等の考え方への解説があり、環境問題に対する態度の取り方を考えさせてくれる。 環境問題の定説や俗説への反論本、というよりはむしろ、科学を実社会に適用する上での考え方を理解する上で良い入門書だと思う。
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物事には白黒はっきりさせることが難しく特に環境問題を勉強した時にはそういった事例がたくさん出てくる。はっきり言ってそんなに珍しいことをこの本では言っていない。ただ物事を判断していくのにごく当たり前で重要なことを述べている。そんな気がした作品でした。
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大体知っていることが一通り書かれていた印象があります.私にとっては星三つですが,復習して頭の中を整理できますし,学生さんの初学書としては大変おススメです.タバコ,交通事故等のリスクと比較することも,常套手段ではありますが,1冊の書籍にまとまっているのがありがたいことです.
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(「BOOK」データベースより) 「環境」に関する話題については、日常生活や健康に身近なテーマとして関心が高い一方で、驚くべき誤解や非常識が世間一般にまかり通っています。一面的な悲観論に振り回されてストレスを溜めたり、不要な努力や出費を強いられたりするのは、なんともばからしい。地...
(「BOOK」データベースより) 「環境」に関する話題については、日常生活や健康に身近なテーマとして関心が高い一方で、驚くべき誤解や非常識が世間一般にまかり通っています。一面的な悲観論に振り回されてストレスを溜めたり、不要な努力や出費を強いられたりするのは、なんともばからしい。地球環境から健康器具まで、中学・高校レベルの科学知識で冷静に捉え直してみれば―。以外にシンプルで「悪くない」環境問題の現実が見えてきます。
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ダイオキシンや環境ホルモンなどの一時期ブームになっていた問題がどの様に的外れな騒ぎだったかを紹介しています。 環境問題なんかたいしたことない、という趣旨の本かと思っていたら、 メディアの誇張のおかしさや 科学調査の不確実性の高さや メディアが殆ど取り上げていない環境問題の怖さに...
ダイオキシンや環境ホルモンなどの一時期ブームになっていた問題がどの様に的外れな騒ぎだったかを紹介しています。 環境問題なんかたいしたことない、という趣旨の本かと思っていたら、 メディアの誇張のおかしさや 科学調査の不確実性の高さや メディアが殆ど取り上げていない環境問題の怖さについて 色々と書かれていて、面白かったです。
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マスコミ環境問題ではなく、 もうちょっとアカデミックな「環境問題」の入門の入門レベル。 リスクという考え方になじみのない方は 一読してみてはいかが。 ちょっと勉強した方には物足りないと思う。
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今まで自分が環境問題について誤解していたことに気づかされた。 誤解の原因はテレビ。 情報を鵜呑みにしてはいけないなと強く感じた。 といいつつ、早速この本の内容を鵜呑みにしてしまいそうだ…
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確かにマスコミで騒がれるような環境問題の幾つかでは科学的根拠が薄弱で、それを解説していると思えばいい本だとは思う。一方で試料や論理の展開の仕方が政府側により過ぎているようにも思う。平衡感覚の問題かもしれないが。
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