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石川くん の商品レビュー

3.7

55件のお客様レビュー

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    10

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/08/10

石川啄木を「石川くん」と呼び、啄木の歌を現代語で歌いなおし解説するという、なかなか面白い形をとっている本。 著者の語り口調は自分には合わなかったが、20年前にネット新聞に連載されていた記事とのことで、毎日の新聞の片隅の記事として読むならこれくらいの軽さはちょうどいいのかもしれな...

石川啄木を「石川くん」と呼び、啄木の歌を現代語で歌いなおし解説するという、なかなか面白い形をとっている本。 著者の語り口調は自分には合わなかったが、20年前にネット新聞に連載されていた記事とのことで、毎日の新聞の片隅の記事として読むならこれくらいの軽さはちょうどいいのかもしれない。 啄木についての色んな話を知ることができたので、もう一度歌集を読みたくなった。 ▼印象的だった歌 啄木: 何事も思ふことなく いそがしく 暮らせし一日(ひとひ)を忘れじと思ふ ↓ 著者: くよくよと悩むことなく いそがしく過ぎた一日 わすれたくない 啄木: 一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと ↓ 著者: 一度でも俺に頭を下げさせた やつら全員 死にますように

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2023/05/14

歌人枡野浩一が、石川啄木の短歌を現代文に訳しながら、啄木の人となりについてこき下ろす。愛情の裏返しだとしても、ここまで貶すかというほどの貶し方。短歌からは想像できないが、酷い人間だったようだ。

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2022/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

詩心の全くない私は、短歌も俳句も詩もほとんど解さない。よって当然だが啄木にも親しんでこなかった。 そんな私が、娘の「バイト先のカフェのオーナーが石川啄木のひ孫みたいだよ」の一言で、俄然興味を持って読んだのが本書。 どうやら、正しくはひ孫ではなく血縁関係があるみたいだけだったが・・ それにしても、本書を読んで驚いた。いや、驚いたなんてものではない。このゲスっぷりはただことではない。詳しくは書かないが、教科書的な芸術活動に励むも貧しさに負けて夭折した天才、みたいなイメージはガラガラと崩れる。ここまで徹底してゲスだと、アッパレと言いたくなる。 おそらく世の中と多くの人は啄木のホントの姿を知らないのではないか。恐るべし啄木。 と、ここまで書いて、もしかしたら本書の筆者のバイアスが相当かかってる可能性もある事に気付いたので、ぜひ「ローマ字日記」と「一握の砂」を読んでみたい。

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2020/07/11

友達のように呼びかける、石川くん、と。 某石川啄木のアニメをみたのがきっかけで読む。自身も歌人である著者が石川啄木に送る手紙のように、石川啄木の歌や人生について書いた連載をまとめたもの。石川くんもヒドイし、著者のコメントもヒドイ。でも、包み隠さず生きるというのは石川くんのような...

友達のように呼びかける、石川くん、と。 某石川啄木のアニメをみたのがきっかけで読む。自身も歌人である著者が石川啄木に送る手紙のように、石川啄木の歌や人生について書いた連載をまとめたもの。石川くんもヒドイし、著者のコメントもヒドイ。でも、包み隠さず生きるというのは石川くんのような生き方なのかもしれない。だから、石川くんにヒドイことを言いつつ、石川くんを嫌いにはなれない。 一番好きな歌は「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」

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2019/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

枡野氏の「石川くん論」が本当なら、プライベートの石川啄木は、どうしようもないダメ男だったんだなと思いました。 石川啄木には金田一京助という親友がいて、何かと石川啄木のサポートをしてくれます。私が以前読んだ本に、『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』がありますが、カフカもよい友達に恵まれて、精神的に支えられたり、自作を世に出す手助けをしてくれたりしたようです。天才として名を残すには、友達運に恵まれることが重要になってくるのでしょうか。あるいは、一見、人間的に大きな欠点があっても、何か他の人を強く引き付ける魅力があって、よい友に恵まれるのでしょうか。

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2018/04/24

確か、トヨザキ社長書評集でのオススメから。これ、ネット新聞連載の文庫化なんですね。記憶に残っていた啄木作品は、ここに収められた中のほんの数作だったけど、それは教科書に載るような、格式ばった風味の漂うものばかり。軽いノリのものとか、色々あるんですね、実は。愉快な解釈による部分が大き...

確か、トヨザキ社長書評集でのオススメから。これ、ネット新聞連載の文庫化なんですね。記憶に残っていた啄木作品は、ここに収められた中のほんの数作だったけど、それは教科書に載るような、格式ばった風味の漂うものばかり。軽いノリのものとか、色々あるんですね、実は。愉快な解釈による部分が大きいのだけど、かなり啄木が身近に感じられるようになりました。イラストがまた良かったです。

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2018/04/14

石川啄木の「一握の砂」の現代語訳があれば…と思い見つけた一冊。 教科書に載っている有名な歌人ですが、この本を読んでかなりのダメ男だったことがよくわかりました(笑) それでも、素晴らしい作品はずっと読み継がれていくものなんですね。

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2017/05/10

「石川くん」とは石川啄木のこと。短歌でありながら、口語に近い、わかりやすい言葉を用いて、世間の人を驚かせた石川啄木。しかし、当時の言葉は今聞けば十分に難しい。そこで、歌人の枡野浩一がさらにわかりやすく今の言葉に変えて詠み直してみました、というもの。これが非常に面白い。例を挙げてみ...

「石川くん」とは石川啄木のこと。短歌でありながら、口語に近い、わかりやすい言葉を用いて、世間の人を驚かせた石川啄木。しかし、当時の言葉は今聞けば十分に難しい。そこで、歌人の枡野浩一がさらにわかりやすく今の言葉に変えて詠み直してみました、というもの。これが非常に面白い。例を挙げてみると、こんな感じ。 啄木のもとの歌:「一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」 著者の詠み直し:「一度でも俺に頭をさげさせた やつら全員 死にますように」 数々の短歌とともに、親しみを込めて語られる啄木の素行。茶化しているふうではあるけれど、そこには愛情も感じられます。読めば石川啄木という人に興味を惹かれる本。

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2015/02/03

歌人でお笑い芸人の枡野浩一が「ほぼ日刊いとい新聞」に連載していた石川啄木短歌(一握の砂限定!)エッセイです。 啄木の歌を1首選んで枡野が現代口語で改作し、文書とイラストをつけるという感じ。 で、ここで紹介される啄木が全くのだめんずなんですねぇ。 仕事しないし、さぼってばっかりだし...

歌人でお笑い芸人の枡野浩一が「ほぼ日刊いとい新聞」に連載していた石川啄木短歌(一握の砂限定!)エッセイです。 啄木の歌を1首選んで枡野が現代口語で改作し、文書とイラストをつけるという感じ。 で、ここで紹介される啄木が全くのだめんずなんですねぇ。 仕事しないし、さぼってばっかりだし、借金はするし(返さないし)、プロの女とイチャイチャするし、エッチな本を借りてきて徹夜で書き写したり… でも、作者の啄木への愛がひしひしと伝わるんだよなぁ。 ちなみに、冒頭の一首は、  友がみなわれよりえらく見ゆる日よ  花を買ひ来て  妻としたしむ これを枡野が改作すると、  友達が俺よりえらく見える日は  花を買ったり  妻といちゃいちゃ ね、いい感じでしょう!

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2014/05/23

石川啄木のちんちんは小さかった?! そんな偏見も含めつつ、ちょっぴりホントの石川啄木のお話。他の人が読めないようローマ字で卑猥な日記をつけていたとか、仕事休んでエロ小説を書き写していたとか、やることせこくて笑えます。 教科書の石川啄木しか知らないと、イメージがガラリと変わって...

石川啄木のちんちんは小さかった?! そんな偏見も含めつつ、ちょっぴりホントの石川啄木のお話。他の人が読めないようローマ字で卑猥な日記をつけていたとか、仕事休んでエロ小説を書き写していたとか、やることせこくて笑えます。 教科書の石川啄木しか知らないと、イメージがガラリと変わってしまいます。大変興味深かったです。

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