燃えよ剣(上) の商品レビュー
池田屋事件の展開は息を呑んだ。新選組の掟5か条は厳しすぎて、自分が隊員だったら命がいくつあっても足りない。当時の隊員の思いは計り知れない。
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燃えよ剣は歴史ハードボイルドである! と以前から勝手に言っておりました。 バラガキ(不良少年)のトシが武州の在所から京に上る。 天然理心流道場の縁による仲間との出会い、そして愛刀・和泉守兼定との出会い。 英雄が愛刀と出会うというのは古今東西1つの様式になっている様です。 このトシ...
燃えよ剣は歴史ハードボイルドである! と以前から勝手に言っておりました。 バラガキ(不良少年)のトシが武州の在所から京に上る。 天然理心流道場の縁による仲間との出会い、そして愛刀・和泉守兼定との出会い。 英雄が愛刀と出会うというのは古今東西1つの様式になっている様です。 このトシサン、矢鱈と度胸がいいし意地があるそして頭脳の回転数が高い。 総司の剣は天性としても土方さんの剣は度胸と膂力という雰囲気がある。 バラガキのトシはいつまでたっても基本的にバラガキのトシで喧嘩屋である。 男の意地。御照覧あれ。
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母方の実家が山口県萩市であるから、物心着いた頃から吉田松陰や伊藤博文、桂小五郎や高杉晋作といった名前を耳にしていたので、江戸末期~明治にかけての立ち位置は、自然と長州寄りの視点で物事を捉えてきた。 生まれも育ちも京都の僕は、もちろん新撰組の名を耳にすることはあったけれども、どちら...
母方の実家が山口県萩市であるから、物心着いた頃から吉田松陰や伊藤博文、桂小五郎や高杉晋作といった名前を耳にしていたので、江戸末期~明治にかけての立ち位置は、自然と長州寄りの視点で物事を捉えてきた。 生まれも育ちも京都の僕は、もちろん新撰組の名を耳にすることはあったけれども、どちらかと言えば『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長、土方艦長の名が新撰組の隊士から取られているぐらいの印象しかなかった。 だから今作を読んで、本当に驚いている。あの時代、ほんの百五、六十年前の日本は、こんなにも血生臭く、生きること、死ぬことの境界が今よりもずっと側にあったのだと思い知らされ、そして怖くなった。 新撰組の結末を朧気ながら知っているから、下巻で描かれているであろう終焉を、逃げずに受け止められるだろうかと、今から不安しかない。
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地理や歴史に疎いので、進みが遅くなった。 文章自体は読みやすいので問題ない。 読んだ人は皆歳三の不思議な魅力に包まれるに違いない。 男として読んで良かったなと思えた。 現代とは異なる、"熱"を感じた。
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司馬遼太郎がまとめた、土方歳三の生涯を描いた本である。 上では、池田屋の一件で大きく名声を上げた新選組が、組織内の内紛で歳三が暗殺されそうになり、その因縁の相手と決闘に向かうところまで。 土方歳三は勘も良く、一貫して隊を強くする人間として描かれている一方、近藤勇の描かれ方はや...
司馬遼太郎がまとめた、土方歳三の生涯を描いた本である。 上では、池田屋の一件で大きく名声を上げた新選組が、組織内の内紛で歳三が暗殺されそうになり、その因縁の相手と決闘に向かうところまで。 土方歳三は勘も良く、一貫して隊を強くする人間として描かれている一方、近藤勇の描かれ方はやや批判的で調子に乗っているという論調の描かれ方であった(足をすくわれることも多いのも事実だが)。
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飽きずに一気に読み終わりました。 幕末や新撰組に興味が無くても楽しめると思います。 斬り合いになる場面がいくつかありますが、派手に斬り合う様な内容では書かれていません。 ですが、真剣が向き合う時のヒリつく緊張感や迫力を感じました。 会話のやり取りで、沖田総司が土方歳三に対し、...
飽きずに一気に読み終わりました。 幕末や新撰組に興味が無くても楽しめると思います。 斬り合いになる場面がいくつかありますが、派手に斬り合う様な内容では書かれていません。 ですが、真剣が向き合う時のヒリつく緊張感や迫力を感じました。 会話のやり取りで、沖田総司が土方歳三に対し、人を食ったような態度をとるのがとても面白く好きです。 下巻を読むのが楽しみです。 きっとまた一気読みです。
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歴史小説は燃えよ剣でデビュー。自分が思い描く土方歳三さんは司馬遼太郎さんが描くイメージでみるようになった。他の新選組を題材にした本も読むが、自分の中ではこの作品が一番好きだ。近藤さんのため、忠義のため、命を賭けて闘う男の姿に惚れない人はいない。本としては読み易く、上下巻で毛色が異...
歴史小説は燃えよ剣でデビュー。自分が思い描く土方歳三さんは司馬遼太郎さんが描くイメージでみるようになった。他の新選組を題材にした本も読むが、自分の中ではこの作品が一番好きだ。近藤さんのため、忠義のため、命を賭けて闘う男の姿に惚れない人はいない。本としては読み易く、上下巻で毛色が異なるのがいい。
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土方歳三という男の鮮やかさと、そんな彼の視点から見る幕末という時代の激動、新撰組という組織のあり方がとても魅力的に描かれていて、難しい用語や漢字はありつつも常に疾走感を持って読むことが出来ました。 新撰組、幕末というテーマは様々な作品で取り上げられているものではありますが、この本...
土方歳三という男の鮮やかさと、そんな彼の視点から見る幕末という時代の激動、新撰組という組織のあり方がとても魅力的に描かれていて、難しい用語や漢字はありつつも常に疾走感を持って読むことが出来ました。 新撰組、幕末というテーマは様々な作品で取り上げられているものではありますが、この本を読み、また新たに視点が広がった気がします。 下巻への引きも気になるし、時代の流れは知っているので、より苛烈なものになると予想はなんとなく出来ますが、最後まで土方歳三と彼が愛した新撰組という組織の在り方を読んでみたいと思いました。 下巻が楽しみです。
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文章がシンプルゆえ、頭に浮かぶ隊士、ほか登場人物の姿や表情はいつも違って、いつも鮮やか。静・動のメリハリある展開もお見事!想像力とアドレナリンを掻き立てる、小説界の超傑作。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めて歴史物の本にチャレンジしてみました! 言葉が難しく、初めは読みづらいと感じたけど、慣れも大事!ページが進むにつれ飲み込みが良くなってきた計算がしました。 土方歳三という男の生き方 「新選組」に強くこだわってきた男 近藤との関係もいいけど、沖田との関係の方がいいなと感じる仲だなぁ 下巻も気になります。
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