1,800円以上の注文で送料無料

ラベルのない缶詰をめぐる冒険 の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/02/19

 児童書の中では一番好きな作品です。初めて読んだのは確か高校生の頃で、もう児童という年ではなかったのですが児童書らしくない少しショッキングなストーリーとハラハラする展開でとても楽しんで読んだ記憶があります。  日常と、そこから少し足を伸ばしたところにある非日常と冒険心を満たす良い...

 児童書の中では一番好きな作品です。初めて読んだのは確か高校生の頃で、もう児童という年ではなかったのですが児童書らしくない少しショッキングなストーリーとハラハラする展開でとても楽しんで読んだ記憶があります。  日常と、そこから少し足を伸ばしたところにある非日常と冒険心を満たす良い作品です。ただグロテスクな描写もあったりするので人によっては苦手かもしれないです。

Posted byブクログ

2021/09/09

ラベルのついていない缶詰(スーパーのバーケンワゴンに入っているのを お小遣いで買う)を集めているファーガル。中に何が入っているかわからない、秘密が詰まっているのが魅力なんだけど、あるとき普通じゃない缶詰を見つける。空っぽじゃないかと思うぐらい軽くて、カラカラ音がする。 このひと缶...

ラベルのついていない缶詰(スーパーのバーケンワゴンに入っているのを お小遣いで買う)を集めているファーガル。中に何が入っているかわからない、秘密が詰まっているのが魅力なんだけど、あるとき普通じゃない缶詰を見つける。空っぽじゃないかと思うぐらい軽くて、カラカラ音がする。 このひと缶をきっかけに、次に見つけた缶詰には なんとっ!そ、そんなものが!!思わず悲鳴をあげちゃいましたが、そこからは一気読み。 読後感が なんとも言えない…

Posted byブクログ

2017/12/27

字が大きくふりがなも振ってあるので軽い読み物かと思いきや なかなか気持ちがわるい読後感 この頃、犬に缶詰のドッグフードをあげていましたが、とくに混入物がなくてよかった

Posted byブクログ

2016/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アレックス・シアラーは翻訳児童文学の中では、読みやすく面白いことで支持されている作家。翻訳物は苦手、という子どもでもシアラーの作品は面白かった、と言われることが多いのだが、大人の鑑賞に堪えるかというと…。 この本はホラー&ミステリータッチで、こういう展開、子どもは大好きだと思うのだが、大人としては「ありえない」。 前半、缶詰にピアスと指輪が入っていて、次にそれに合う指や耳が入っているのを、学校では変わり者と言われ孤立している少年少女が発見するくだりはなかなか良い。しかし、謎解きの部分で「いや、それはないでしょう」の連続。安いハリウッド映画ならありそうな展開だけど、実際はない。これが宇宙人や霊がからむような物語なら「ありえない」も納得できるが、現代イギリスの田舎で児童労働の人肉工場って。 ミンチにするんだから、耳や指の形状がきれいに残っていて、しかもほかの肉は全く入っていないなんて、意図的にしない限り無理だし、安くするためにどの会社も途上国で缶詰を作っているし、いくらペットフードでも衛生管理のチェックは入る。子供を愛している親なら、寮に入れて教育を受けさせるといわれて預けても、貧しくてもたまには会いに来るでしょう。これらの「ありえない」を「あるかも」と思える未熟な読者なら十分楽しめると思うし、それでいいのかもしれないが。 本当に素晴らしい児童文学は大人の鑑賞にも堪えるものだから、これは、ちがうな、と。 シアラーの作品で感心したことって、実は一度もないんだよね。図書館の児童書コーナーや学校図書館には必ず置いてある作家だけど。もう読みたくない。

Posted byブクログ

2016/02/11

読んで良かった。第三部がとても宜しい。とても冒険しているので。ただ、誤字が多い。ルビの不備には苦笑すると思う。駆けぬけ(ぬけぬけ)。ふむ。ショーロットちゃんって誰。可愛かったけど。

Posted byブクログ

2024/07/31

ファーガルはスーパーで見付けたラベルの取れた中身の判らない缶詰を集めることにした。その中から出てきたものは金のピアス、そして人の指…? タイトルや表紙絵の雰囲気からファンタジックな物語かと思いきや、現実的に怖くおぞましい物語でした。 途中まではドキドキワクワクした秘密が、急に重...

ファーガルはスーパーで見付けたラベルの取れた中身の判らない缶詰を集めることにした。その中から出てきたものは金のピアス、そして人の指…? タイトルや表紙絵の雰囲気からファンタジックな物語かと思いきや、現実的に怖くおぞましい物語でした。 途中まではドキドキワクワクした秘密が、急に重みをもってのしかかってくるのですから怖いです。 しかし周りの大人の無理解さかげんは、この手の物語の常套とはどうにかならんものですかねえ。その無理解が絶望の原因となるから、読んでいて居たたまれないです。 絶望の中から少年少女が立ち上がるのが勇気と友情のため、そこにこの物語の希望もあるのですが。

Posted byブクログ

2013/01/08

これぞ、pageturner!!! ページをめくるのももどかしい! 星新一シリーズでおなじみの片山若子さんのピンクを基調にした、なんとも可愛らしい表紙。(かわいいハリーポッターのような) 翻訳は、カレー屋にならなかった金原瑞人氏。(金原ひとみの父上と言った方がいいか) 金原氏の...

これぞ、pageturner!!! ページをめくるのももどかしい! 星新一シリーズでおなじみの片山若子さんのピンクを基調にした、なんとも可愛らしい表紙。(かわいいハリーポッターのような) 翻訳は、カレー屋にならなかった金原瑞人氏。(金原ひとみの父上と言った方がいいか) 金原氏の翻訳はとても読みやすく私好み。 なにより、青空のむこうのアレックス シアラー( ´ ▽ ` )ノ 内容を全く知らずに読み出しました。 勝手にファンタジーだと思って。 しかし、やられた… まさに、缶詰のように、開けてみないと分からない内容。 読んでいて、「ヒィっ」と声が出てしまったのは久しぶり…。 しばらく缶詰はごめんです。 ぞぞっとするけど、ほんのり心が暖かくなる、不思議な物語。

Posted byブクログ

2013/01/06

片山氏の可愛い表紙に、(日本の)タイトルには缶詰、冒険の文字。読み始め、てっきりファンタジーかと思ったけれど、途中からガラリと印象が変わる。想像とは違いグロテスクだった。 チョコアンでもそうだった記憶があるけれど「滅多なことで大人は子供を信用しない」表現が目立つ。この作者は少年...

片山氏の可愛い表紙に、(日本の)タイトルには缶詰、冒険の文字。読み始め、てっきりファンタジーかと思ったけれど、途中からガラリと印象が変わる。想像とは違いグロテスクだった。 チョコアンでもそうだった記憶があるけれど「滅多なことで大人は子供を信用しない」表現が目立つ。この作者は少年時代に蔑ろにされた恨みでもあるのか、と余計な勘ぐりをしてしまうくらいに。 あと、3ページ毎に飛ばし読みしてしまうほど文体がいささかくどく感じた。

Posted byブクログ

2012/08/08

くるくる天然パーマに瓶底めがね、「天才少年」にしか見えない少年ファーガルのひそかな趣味はスーパーで安売りされる「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。缶詰に入っているもの・・・豆、スープ、金のピアス、指(!)… 最近文庫化されたようで、書店でこの可愛い表紙に惹かれて...

くるくる天然パーマに瓶底めがね、「天才少年」にしか見えない少年ファーガルのひそかな趣味はスーパーで安売りされる「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。缶詰に入っているもの・・・豆、スープ、金のピアス、指(!)… 最近文庫化されたようで、書店でこの可愛い表紙に惹かれて手に取りました。星新一さんの文庫シリーズでも見かける片山若子さんのイラスト、解説はあさのあつこさん。気になったものの買わないでいたら、図書館にハードカバー版がありました。可愛い装丁は文庫版と一緒。 風変わりな少年ファーガルが、同志となるシャーロットと出会うあたりからお話はいよいよ「冒険」めいてきます。缶詰がメッセージ・イン・ア・ボトルに変化し、使命感にかられたふたりは謎解きに必死になるのですが、突然ファーガルは姿を消してしまい・・・ 缶詰の秘密が恐ろしくて恐ろしくて、、でも読むのをやめられず後半は一気に読み終えました。 どちらかと言えば児童向きの本なので、本格的ミステリを味わいたいなら東野圭吾さんや貴志祐介さんあたりの作品を読むのをオススメします。大人は子供の言うことを本気で聞いてくれない、そのもどかしさとか危険を顧みずに飛び込んじゃう勇気とか、そういうものがこの本の真髄ではないかと。 日本ではラベルのない缶詰を見かけること自体そもそもないけれど、缶詰恐怖症になりそうだなぁ。 大好きなひよこ豆の缶詰、ホールトマト、あずき缶の中から、「あれ」が出てきたらどうしよう。。。 「コララインとボタンの魔女」のニール・ゲイマンや、「いじわる夫婦が消えちゃった!」のロアルド・ダールの毒に近い印象。両者ともお気に入りの私にはなかなか好みのお話でした。 Pixar Animation Studiosで映画化してほしいな。アレックス・シアラー、今後チェックしていきます。

Posted byブクログ

2012/07/22

タイトルに惹かれて購入しましたが、大人には物足りないかな。 タイトルどおりの着想はともかく、お話的に新しさはない。でも現実的・即実的で翻訳も読みやすく、あまり読書をしないうちのムスメ(6年生)に薦めたい。オジサン的にはまだ「涼宮ハルヒ…」あたりのアニメの方が難解な分、読み応えを感...

タイトルに惹かれて購入しましたが、大人には物足りないかな。 タイトルどおりの着想はともかく、お話的に新しさはない。でも現実的・即実的で翻訳も読みやすく、あまり読書をしないうちのムスメ(6年生)に薦めたい。オジサン的にはまだ「涼宮ハルヒ…」あたりのアニメの方が難解な分、読み応えを感じますね。

Posted byブクログ