人間の手がまだ触れない の商品レビュー
筒井康隆が朝日新聞のエッセイで取り上げていたので読んでみた。 彼の言う通り、本当に多種多様な作品群だった。 私が一番好きだったのは「専門家」。うーんと唸らされた感じ。 それから「体形」もぐっと来る感動系で胸が透明になった気がした。 表題作の「人間の手がまだ触れない」の肝腎な所を...
筒井康隆が朝日新聞のエッセイで取り上げていたので読んでみた。 彼の言う通り、本当に多種多様な作品群だった。 私が一番好きだったのは「専門家」。うーんと唸らされた感じ。 それから「体形」もぐっと来る感動系で胸が透明になった気がした。 表題作の「人間の手がまだ触れない」の肝腎な所を たぶん私は例によって理解できていない。謎だ。誰か教えてくれ。 「王様のご用命」「悪魔たち」なんかはニヤリとしちゃう。 いわゆるウィットってやつに富んでいて嬉しい。 最後の「静かなる水のほとり」は本当にしっとりとしていて切ない。 短篇集を編むときに最後に持ってきたくなるのが分かる感じ。 「七番目の犠牲」はおもろいプロットやなぁと思ったら、 やはり映画化されていた!見るぞ! そんなこなで、楽しめます。 でもけっこうあたしはだらけちゃいましたので★★★。
Posted by
「奇妙な味」。 登場人物が「しまった、今日は女房を殺す日だった」なんて言い出す小説はそうそうないだろう…。
Posted by
SFの短編集。それぞれちょっぴりクセのある小説が13個入っています。さらっとした語り口で、命に関わるようなことがテーマの物語でも込められたアイデアによって読み進んでしまう、そんな一冊。自分の印象としては、星新一のショートショートが少し長くなったような印象。
Posted by
歴史、社会が植えつけた(?)価値観のようなもの、任務、生真面目に守ろうとすれば生じるイライラから瞬間的に解放される「体形」が好み。チョッととばし読みしすぎたか「暖かい」と表題作は良く分からなかった頭悪いオジサン。
Posted by
- 1
- 2