人間の手がまだ触れない の商品レビュー
星新一好きにはハマると思う。「王様のご用命」「体型(Keep your shape)」が個人的にすごくおもしろかった! ただ表題作のタイトルの意味があまりわかんなかった……ちょっとレビューをググってみようかな
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ブラックユーモアというよりは「ドタバタ」(解説より)のほうが似合う。 結構笑えた。お気に入りは「王様のご用命」かな。
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「無限がいっぱい」並の面白さを期待して読むと肩透かしを食らう。東京創元社の「残酷な方程式」よりもさらに面白くない。と言えば酷さがわかってもらえると思う。 初期短篇集。
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ユーモア小説の名手ロバート・シェクリイ。 その飾り言葉が指し示すとおり、この人はユーモアのかたまりだ…! そんな名手の第一短篇集である本書は、ブラックやシニカルを交えながらも、基本的にはコミカルな13篇が収録。 13篇のなかでも、印象に深い作品は以下のとおり。 ・『時間に挟...
ユーモア小説の名手ロバート・シェクリイ。 その飾り言葉が指し示すとおり、この人はユーモアのかたまりだ…! そんな名手の第一短篇集である本書は、ブラックやシニカルを交えながらも、基本的にはコミカルな13篇が収録。 13篇のなかでも、印象に深い作品は以下のとおり。 ・『時間に挟まれた男』 銀河系製作会社の不手際に巻き込まれた一人の男が繰り広げるドタバタ劇。階段を下れば過去に行き、丘を登れば未来へ行く─そんな破天荒な事態のわりに深刻さが感じられない主人公と、その裏で繰り広げられる製作会社と発注元である官庁とのやり取りが、コミカルさ全開で面白い。 ・表題作 同じくコミカルなうえにちょっぴりの皮肉を加えた本作。手違いで食料を積み忘れた宇宙艇乗組員のヘルマンとキャスカー。食料を求めて降り立った惑星で、彼らを待ち受けるものは… ヘルマンとキャスカーのキャラが対比されていて面白い。そしてラストの皮肉はかなりセンスがきいてますよ。 ・『専門家』 宇宙を漂う一艇の宇宙船。この宇宙船、実は各パーツが自我をもった生物の共同体なのだ。しかし、彼らは光子嵐に巻き込まれ、「プッシャー(推進係)」を失ってしまう。彼がいなければ光速を超えた飛行を持続できない。なんとかプッシャー族が住まう惑星を見つけ、一匹のプッシャーを捕捉することに成功した彼らだが… 本書別作品の『体形』を転じたような作品だが、この作品が一番おもしろかった。本書でも、著者のユーモアさの真髄が窺える指折りの一作ではないでしょうか。 ・『静かなる水のほとり』 そんな作品群のなかで、とりわけ異彩をはなつ本作。宇宙に浮かぶ厚さ半マイルほどの岩板に住みついたマークは、購入した雑用ロボットを改造しながらも孤独な毎日を過ごしていた。順調に性能を増していくロボットに反比例するように、彼の孤独感は薄れていく。漆黒の宇宙に流れる星々を眺めつつも、マークの時間は終わりを迎えていき… 静謐さに包まれた物語で、読み終えた後はとても穏やかな気持ちになれました。こーゆう作品をもっと読みたいなぁ。 星新一や筒井康隆が好きな人には是非薦めたい一作。いまでは絶版なのが玉に瑕か…
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ロバート・シェクリイ(稲葉明雄・訳)『人間の手がまだ触れない』、 中学生の頃読んで以来の再読。 シェクリィは筒井康隆の師のような存在。飛行機の中で読んだ。 これはSFというよりも、SFを小道具にした風刺小説だなと強く感じる。 表題作などは、ディスコミュニケーションの本質を突いてい...
ロバート・シェクリイ(稲葉明雄・訳)『人間の手がまだ触れない』、 中学生の頃読んで以来の再読。 シェクリィは筒井康隆の師のような存在。飛行機の中で読んだ。 これはSFというよりも、SFを小道具にした風刺小説だなと強く感じる。 表題作などは、ディスコミュニケーションの本質を突いている。
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物語が分かりやすい話とそうでないのがはっきりしてる 後半の話(専門家、神、7人目)はお話として純粋に面白い。ひねりも理解できて楽しめる 表題作はよくわからなかった なんていうか、宇宙のこれくらい軽い話っていいね。 当たり前の世界だけど、こうも見れるという話が多い。 毒も多い
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短めで通勤電車で読むのにちょうど良い感じ。個人的には一番面白くなかった表題がなぜタイトルになっているのかよくわからなかった。
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その昔、筒井康隆御大が「和製シェクリイ」と呼ばれていたそうで、それぐらい往時の日本SF界に影響を与えてきた短編の名手です。が、50〜60年代にありがちな熱気溢れるバリバリのSFではありません。鴨が一読してのイメージは、限りなく星新一に近いですヽ( ´ー`)ノものに寄っては「SFじ...
その昔、筒井康隆御大が「和製シェクリイ」と呼ばれていたそうで、それぐらい往時の日本SF界に影響を与えてきた短編の名手です。が、50〜60年代にありがちな熱気溢れるバリバリのSFではありません。鴨が一読してのイメージは、限りなく星新一に近いですヽ( ´ー`)ノものに寄っては「SFじゃないだろ、これ」って作品も結構あります。そもそも一つ一つの作品がかなり短いですし、筆致も軽いですし、続けて読むと正直ダレる箇所も無きにしもあらず。良くも悪くも「古い」感じです。 が、そこかしこに間違いなく「SF」の感性がきらりと光るので、気を抜けないんですよねー。 鴨が一番好きなのは、「体形」という即物感極まりないタイトルの作品。何じゃそりゃなタイトルなんですが、侵略目的で地球を訪れた不定形異星人が体験する価値観の変容を描いた、実にSFらしいアイディア・ストーリーです。ラストシーンの瑞々しさ、清々しさが素晴らしい。SF者なら誰もがグッとくるラストじゃないですかね。 この作品に限らず、またSFか否かに関わらず、彼の作品に通底するテーマの一つに「価値観の変容」が挙げられるのではないかと思います。「体形」のように生き様さえ変えてしまうインパクト大の変容から、表題作「人間の手がまだ触れない」のように「これ食えるのか!?」レベルのモノまで(笑)実に多種多様。気軽に読める作品ばかりなので、SF疲れした時に読むと良いかもしれないヽ( ´ー`)ノ
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このままでは、ふたりとも餓死してしまう!手違いのため食料を積み忘れた宇宙艇乗組員は、前方に現われた人跡未踏の惑星に着陸し、食料を調達しようとするが!?ブラックなユーモアあふれる表題作、時空にできた割れ目に挟まってしまった男の奇妙な冒険を描く「時間に挟まれた男」、殺人が特定のルール...
このままでは、ふたりとも餓死してしまう!手違いのため食料を積み忘れた宇宙艇乗組員は、前方に現われた人跡未踏の惑星に着陸し、食料を調達しようとするが!?ブラックなユーモアあふれる表題作、時空にできた割れ目に挟まってしまった男の奇妙な冒険を描く「時間に挟まれた男」、殺人が特定のルール下で合法化された社会を舞台にしたサスペンス「七番目の犠牲」ほか、奇想天外でウィットに富んだ13篇を収録する傑作集。 ----- しまった、今日は女房を殺す日だった。 なんてユーモアの溢れる短編が13篇ほど収録されています。 個人的に あたたかい がとても好きでした。どこか疑いたくなるような物語の進行と、現実味を帯びた幻想的な日常が垣間見れる作品の数々。 「だれにでも、こんな経験がある。生涯の或る瞬間に、見慣れた物を見て、それがまったく無意味に感じられるという経験だ。瞬間的に形態(ゲシュタルト)が崩れるんだ。しかし、その真実の視野はたちまち消えてしまう。精神は、被せられた類型に戻る。常態が続く。」 声は黙っていた。アンダースは、形態(ゲシュタルト)の街を歩き続けた。 2010.09.05
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