英語の言い分 の商品レビュー
英語の世界は、入っていくほどどんどん深みにはまって先が見えなくなっていく。その原因の一つは語彙の多さだ。しかも英語と言っても英語とアメリカ英語で違いもある。 かつて藤原道長が権勢をふるい、思いのままにしていたのを以下のように表現した。「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の...
英語の世界は、入っていくほどどんどん深みにはまって先が見えなくなっていく。その原因の一つは語彙の多さだ。しかも英語と言っても英語とアメリカ英語で違いもある。 かつて藤原道長が権勢をふるい、思いのままにしていたのを以下のように表現した。「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」(「この世は 自分(道長)のためにあるようなものだ 望月(満月)のように 何も足りないものはない」)と言うように怖いものなしだった。 今、我が世の春でウキウキしているのはアメリカのトランプだろう、英語で「思いのままだ」と言う意味で、the world is your oysterと言う言い方がある。シェークスピアの戯曲『ウィンザーの陽気な女房たち」で出てくるセリフに由来しているという説があるそうだ。 意外だと思った単語がいくつかある。例えば、「乗客」の意味のpassenger。ほかの意味として「役立たず」や「働かない人」と言う意味で使うことがる。著者が日本語でも「お荷物」と言うことがあるので、通じるものがあると述べている。 「幽霊」の意味のghost。意外な意味として「わずかなもの」がある。「幽霊」のように」「はっきりしない」と言うことを言い現わしている。 言い方一つから社会背景や文化が浮き彫りになる。
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