ぼくと、ぼくらの夏 新装版 の商品レビュー
ラノベじゃないですが。 青春ミステリ。 軽く20年前の作品ながら(作中批評にあるとおり)きわめて良質なツンデレさんがふくまれております。 ほか、小説としてのレベルの高さは文句のつけようがありません。
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いろいろなところで評価が高かったので、読んでみたいな、と思っていながら 今まで本屋さんめぐりで出会えていなかった。 今年の夏の一冊的(?)帯が巻かれて平積みされていてうれしかった。 アマゾンに負けるな!本屋。 こうやって昔の本を、たまに掘り返して並べてほしい。 なんて言って、この...
いろいろなところで評価が高かったので、読んでみたいな、と思っていながら 今まで本屋さんめぐりで出会えていなかった。 今年の夏の一冊的(?)帯が巻かれて平積みされていてうれしかった。 アマゾンに負けるな!本屋。 こうやって昔の本を、たまに掘り返して並べてほしい。 なんて言って、この前の乃南アサにはだまされた気分だったんだった。 20年前は、こんなに煙草吸い率高しな小説も許されていたんだなぁ。 ちょっとね、ってところもあるけれど、読めただけでうれしいのでよし。
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2回目。1回目に読んだのは2006年の1月6日。もう4年前になるのですね。大学生協でピックアップされてたのを見つけ、懐かしいなーまた読んでみようかなーと思い手に取ってみた。しかし、1回目読んだときの感動がもはやゼロで、俺…変わってしまったんだな…と絶望感に苛まれている。あの頃は純...
2回目。1回目に読んだのは2006年の1月6日。もう4年前になるのですね。大学生協でピックアップされてたのを見つけ、懐かしいなーまた読んでみようかなーと思い手に取ってみた。しかし、1回目読んだときの感動がもはやゼロで、俺…変わってしまったんだな…と絶望感に苛まれている。あの頃は純心だったのかなぁ…?なんかすごく切ないぞ。 会話のテンポはいいし、ウィットに富んだ部分や重めな話題に関する真剣な会話(主人公というか作者の意見?)なんかがあって確かに面白い。だが、当時打ち震えた程の恋愛要素がどこにあるかわからなかった。小説で読んでるからこそまぁ可愛いけど、こんな子現実にいたら疲れるなーとか思った自分に絶望。あの頃の俺はいずこ・・・?
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サントリーミステリー大賞読者賞受賞作にして、氏のデビュー作。 後の氏の代表作、柚木草平シリーズに繋がるエッセンスに満ち溢れた作品。 昭和の御世を描いたとは思えない位、色褪せない青春ミステリの一大傑作です。 開高健氏絶賛の妙味、御堪能あれ。
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主人公は高校2年生。 夏休みのある日、同級生が自殺したと知らされる。主人公は、同級生の女の子と一緒にそのなぞを追う。 ……どっかで見た話だなww って、「風少女」に「林檎の木の道」じゃん。ま、同じような設定の話といえばそれまでなんだが、でも面白いのよ。微妙に色合いが違う。...
主人公は高校2年生。 夏休みのある日、同級生が自殺したと知らされる。主人公は、同級生の女の子と一緒にそのなぞを追う。 ……どっかで見た話だなww って、「風少女」に「林檎の木の道」じゃん。ま、同じような設定の話といえばそれまでなんだが、でも面白いのよ。微妙に色合いが違う。そして、その色合いの違いをしっかりかきわけている。 やっぱ、面白いよ、樋口有介。 今回の主人公は、両親が離婚して、刑事をしている父親と古い大きな家で二人暮らしをしている。食事の支度したり、洗濯したり、父親の面倒みたりで、とてもまめまめしいのだ。そして、樋口有介の主人公の定番、クール。感情がないといわれたりしてるけど、きちんと抑制がきいているし、客観的になれる子なのだ。 将来、いいオジサンになるよww ヒロインは、親が極道やってる気の強い子。主人公とは対照的に、感情豊かな子。これがなかなか鮮やかな子で、よい。 ストーリーは、わりとお決まりに○○がでてきて、多分○○なんだろうなと思ったらそこに着地する…。 でも、この小説に凝ったトリックなんて不必要なのだ。高2の夏という、なんともやるせないうんざりするような時間を切り抜いて見せてくれたということが、すばらしいのだから。 読後がさわやかでとってもよかったです。 *1988年第6回サントリーミステリー大賞読者賞受賞
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キュンと青春時代を思い出すような恋の駆け引きを絡めた青春小説+ミステリーに隠された数々の伏線。恋愛と謎解き、2つのドキドキを味わえる作品。
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樋口有介、1988年デビュー作で、第6回サントリーミステリー大賞の読者賞作。 青春ミステリーの傑作なんであるが、同じ高校の主人公、ヒロインの日常会話や描写の方が面白い。 二人の諸設定がけっこうひねっていて、実は会話も行動もほんとに高校生かよ?と突っ込みたくなるところも多い(ラスト...
樋口有介、1988年デビュー作で、第6回サントリーミステリー大賞の読者賞作。 青春ミステリーの傑作なんであるが、同じ高校の主人公、ヒロインの日常会話や描写の方が面白い。 二人の諸設定がけっこうひねっていて、実は会話も行動もほんとに高校生かよ?と突っ込みたくなるところも多い(ラストの犯人を追い詰める、将棋でいう詰み状態に持っていくところとか)が、ヒロインの酒井麻子がとても魅力的に描かれているのでどうでもよくなる。 この作品は発表後間もない1990年に映画化されて、ヒロインを和久井映見が演じているが、原作となんかだいぶ違ったというか違う話になっちゃたように記憶している。 まぁ、これはこれでいいとして、酒井麻子は高校生離れしたスーパーモデル級の顔とスタイルの持ち主でないとダメなのである。 でなければ主人公が振り回される意味も弱いものになるし、モデルばりの容姿にみあったわがまま身勝手に反発することで得るエネルギーが、主人公と物語を動かすからである。 そして最後にちょっと素直になるからものすごく魅力的になる。 物語の後半から、ヒロインは美しい外見に包まれている内面のかわいらしさ(主人公からすればいとおしさといったところか)が現れてくる。 たぶんデビュー作で創造された重要なキャラクターのはずである。 現在誰がこのヒロインを演じられるか? う〜ム、思いつくのは「1リットルの涙」の頃の沢尻エリカくらいか。 今となっては不可能だがね。
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あることをきっかけに、主人公の男の子がクラスの女の子に引っ張り回されながらも、事件を解決しようと奮闘するお話。 ありきたりな話のようなのに、ハマりました。 物語の見せ方がうまい。冗談もうまい。思わずむふって笑っちゃうような会話のやりとりがあったりして。 樋口さんの小説で共通して...
あることをきっかけに、主人公の男の子がクラスの女の子に引っ張り回されながらも、事件を解決しようと奮闘するお話。 ありきたりな話のようなのに、ハマりました。 物語の見せ方がうまい。冗談もうまい。思わずむふって笑っちゃうような会話のやりとりがあったりして。 樋口さんの小説で共通してるのは、主人公の性格が無神経なようだけど、実は優しいところ…のように思います。 好になった女子に、なおさら優しいところは、人間としての未熟さを感じるけど、そこがまた良いです。 高校生だから、少し青い感じもたまらなく好きです。 青春っぽくて良い。冬なのに暑さを感じました。
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オンナが泣くとき、オトコに求めてるものそれは? なぐさめじゃない。説得じゃない。説教なんかじゃモチロンない。もぉわかってないなぁ世の中のダンシ。 オンナにとっての涙はデトックス。途中で止めたりしなくてOK。黙ってまずはハンカチ貸して。背中撫でて。ぜーんぶ、出し切らせて。...
オンナが泣くとき、オトコに求めてるものそれは? なぐさめじゃない。説得じゃない。説教なんかじゃモチロンない。もぉわかってないなぁ世の中のダンシ。 オンナにとっての涙はデトックス。途中で止めたりしなくてOK。黙ってまずはハンカチ貸して。背中撫でて。ぜーんぶ、出し切らせて。まとめに甘ったるいセリフでいいんだって。 離婚した父親と暮らす主人公は、高校生にしてこのロジックがわかってる。 どうも本人は計算でやっているのではなくむしろ、ちょっと冷淡というか照れ臭くて軽口でごまかしちゃうだけの結果オーライ野郎なの? って気もするが。 離婚した母親ともうまく折り合いを付けつつ、文句を言いながらも父親の世話を焼きながら家事を完璧にこなしてしまうあたり、なにやら理想的なお婿さん候補として私たちの前に現れるのが、主人公のシュン。 フレドリック・ブラウンの探偵小説を読み、コットンクラブを観る(実際にはストーリー中、彼はこの映画を観ることは出来ないのだが)、ブラックコーヒーを飲むおしゃれな高校生。ところが同級生が自殺したことを警官である父親に聞かされ、クラスの女子と行きがかり上その事件に巻き込まれ… 軽口のオンパレード。酒脱な会話。じれったい恋人同士。さくさく軽めの爽やかな会話のテンポ。 若者にはほとんど無限の可能性があるが、その可能性そのものには限界があるのだよ。必要以上にがんばろう、受け止めよう、俺しかできない! と背負いこんでギリギリ限界まで常に背伸びしてはいかんわけ。そのへんの緩さ加減の使いわけが実に絶妙。ギリギリの絶叫野郎よりもゆとりのあるオトコにオンナが惹かれるのは当然至極。 どうも父親が、失恋した女性の未練をこそっとその名前に忍ばせたのではないかという春一(シュンイチ)は、その父親の思いさえも軽やかに、蹴飛ばしてマイペース。
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高校二年の夏休みのある日。 同級生の女の子が死んだ。 彼女はあまり目立たなかった。 なぜ彼女は死んだのか。 20年近く経っても色褪せない青春ミステリーです。 鮮やかな装丁とタイトルに惹かれて買ってみました。 ミステリーとしては普通の部類に入るのかもしれないけど。 恋愛...
高校二年の夏休みのある日。 同級生の女の子が死んだ。 彼女はあまり目立たなかった。 なぜ彼女は死んだのか。 20年近く経っても色褪せない青春ミステリーです。 鮮やかな装丁とタイトルに惹かれて買ってみました。 ミステリーとしては普通の部類に入るのかもしれないけど。 恋愛小説としても青春小説としても楽しめます。 妙に大人びた高校生がとても瑞々しくて魅力的でした。 高校時代に読んでいたら、ありえないと一蹴していたかも。 これが処女作というのだからとても驚きました。 ちょっとした会話の掛け合いが少女漫画っぽくて笑えます。 刑事の息子とやくざの娘というのが昭和っぽいですが。 あとは携帯電話じゃなくて固定電話が出てくるところなんかも。 話の内容としては結構重いはずなんですけどね。 テンポも良くてさくさく読み進められました。 最後があっさりしすぎていたような気もするけど。 これはこれで良かったのかもしれないですね。
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