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ものづくり経営学 の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2021/12/05

特に自動車産業に代表される、インテグラル型のものづくりを得意とする日本のものづくり経営学的な考察。製造業やものづくりといえば理系の範疇と思うが、経営学的な視点で文系的な考察もある意味で必要であろう。 近年のデジタル化や中国の台頭、GAFA, BATHの躍進を見てなお、伝統的な日本...

特に自動車産業に代表される、インテグラル型のものづくりを得意とする日本のものづくり経営学的な考察。製造業やものづくりといえば理系の範疇と思うが、経営学的な視点で文系的な考察もある意味で必要であろう。 近年のデジタル化や中国の台頭、GAFA, BATHの躍進を見てなお、伝統的な日本企業の強みを活かしたグローバル規模の企業は誕生し、生き残れるだろうか。

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2021/07/05

やっと読み終わった…3ヶ月弱くらいかかってしまった。面白かったけど内容が分厚くてさらさらこぼれ落ちてしまっている感があるので、落ち着いたらまた読み返したい。

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2021/05/03

設計段階で、製品アーキテクチャーの概念を導入。 インテグラル型 製品事に最適設計(特注品) モジューラー型 インタフェース標準化(汎用品) 2つをキーにものづくり論を展開されている。

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2021/08/08

新書なのに、564ページ。かなり気合が入っている。冒頭に藤本氏の主張がコンパクトにまとめられているので、氏の主張を手っ取り早く理解するには本書がお薦め。以下は、まとめより。 「現場の能力構築を起点にすえる経営戦略を、筆者は『体育会系の戦略』と呼ぶ。いかにも愚直な戦略論であり、本社...

新書なのに、564ページ。かなり気合が入っている。冒頭に藤本氏の主張がコンパクトにまとめられているので、氏の主張を手っ取り早く理解するには本書がお薦め。以下は、まとめより。 「現場の能力構築を起点にすえる経営戦略を、筆者は『体育会系の戦略』と呼ぶ。いかにも愚直な戦略論であり、本社の利益改善から始める欧米型・中国型の合理的な戦略論(例えば、戦わずして勝つことを上策とする孫子の兵法や、競合の弱い『魅力的産業』に位置取りするポーター戦略)とは対照的だが、それこそが、現代日本がかねて背負ってきた歴史に根ざすものであるかぎり、歴史の流れに逆らわぬ素直な戦略を取り入れるべし、というのが『開かれた歴史主義者』を自負する筆者の考えである。『まず本社帳簿を見せてください』というコンサルタントと、『まず現場を見せてください』というコンサルタントの違いと言えば、よりわかり易いか。」 ちなみに、イトーヨーカ堂や郵便局でもトヨタ方式を導入しているという取り組みがあるというのを初めて知った。ものづくりを広く捉え、サービス業にも本書で言う「ものづくり経営学」が適用可能としている点は興味深い。

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2015/02/24

個人的には好きな本だけど、どの層が読むといいのだろうか?文庫だが、専門書に近い。 成功例だけを取り上げているのではないか? 観測者のバイアスが多分に含まれるのではないか? という懸念がついて回る。 あとは、ものづくりのフレームワークを他の業種に当てはめた思考実験、各国のもの...

個人的には好きな本だけど、どの層が読むといいのだろうか?文庫だが、専門書に近い。 成功例だけを取り上げているのではないか? 観測者のバイアスが多分に含まれるのではないか? という懸念がついて回る。 あとは、ものづくりのフレームワークを他の業種に当てはめた思考実験、各国のものづくり特性の章は少々退屈に感じた(もちろん私の知識不足により楽しめなかった可能性もあるが)

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2013/04/26

「ものづくり経営学」 産業の構造変化、国際化に対応するものづくり戦略とはどういうものか? まず、著者が長を務めるものづくり経営研究センターについて触れると、こんな感じである。ものづくり経営研究センターとは、世界をリードするものづくり研究の拠点を日本に作ることを目的として誕生し...

「ものづくり経営学」 産業の構造変化、国際化に対応するものづくり戦略とはどういうものか? まず、著者が長を務めるものづくり経営研究センターについて触れると、こんな感じである。ものづくり経営研究センターとは、世界をリードするものづくり研究の拠点を日本に作ることを目的として誕生した。東京大学に設立され(2004年)、今年で10年目となる。 センターの特徴としては、経営学者や経済学者達が運営を担っているということでしょうか。ものづくりといえば、理系の独断場。にも関わらず、大学で理系分野に在籍していたわけでも、学者として現場を知っているわけでもない(必ずしも全員ではないだろうけど)彼らがなぜ運営者なのだろうか。答えは、「ものづくりには文理融合で挑むべきだから」である。 では、文理融合とはどういうことか?日本のものづくりは現状(2007年)どのような状態にあるのだろうか?そもそもものづくりの概念は正しく社会に伝わっているのか(当時は確実に間違っていたりずれた認識にだったように思う)?それらの疑問を紐解いていくのが、本書となります。 第1部では、ものづくりの現場の担い手となる人や強力な援軍となるITに触れ、ものづくり発想のブランド戦略の具体例として、マツダの取り組みを紹介しています。第2部では、アサヒビール、ホンダウェイ、光ディスク産業、第3部では、非製造業のものづくりに触れ、第4部のアジアのものづくりに続いていきます。 全体の印象としては、読み物というよりは教科書のよう。特に、第1部にはフレームワークがびっしり敷き詰められています。しかし、フレームワークを理解しないと残りに支障が出そうなので、それも当然でしょうか。 数々の実例が意味しているのは「ものづくりにおいて様々なスタイルがあるものの、最終的に行き着く根は同じである」ということだと思います。各企業が頼りにしているのは、情熱であったり信念であったり風土であったりするけれど、それらを持ちえるものはひとつだけ。それは人間。 しかし、人間が根であることはとても難しい。だからこそ人間が行うものづくりはもっと難しい。故に、ものづくり経営学が社会に正しく浸透し、文理融合によるものづくりが誕生するには、何年も何年も時間が必要なのだろう。 文理融合のものづくりが最も早く実現する国はどこなんでしょうか。

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2012/05/17

日本企業のものづくりについて詳細に書かれた本。 擦り合わせ型、モジュラー型に大別できるものづくりにおいて、有形・無形、国内外問わず広く論じている。 なにより、製品またはサービスの仕組みを詳説してくれているので、一つ一つの構成要素を抽象化して、そこから導ける普遍性を理解するのに...

日本企業のものづくりについて詳細に書かれた本。 擦り合わせ型、モジュラー型に大別できるものづくりにおいて、有形・無形、国内外問わず広く論じている。 なにより、製品またはサービスの仕組みを詳説してくれているので、一つ一つの構成要素を抽象化して、そこから導ける普遍性を理解するのに非常に役立つ本だと思う。 何度も参照したい一冊。

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2011/04/09

[ 内容 ] 産業の構造変化、国際化に対応するものづくり戦略とはどういうものか? 実践・研究の第一人者たちが、ものづくり学の可能性を描き出す。 [ 目次 ] 第1部 ものづくり経営学総論(統合型ものづくり戦略論 アーキテクチャのポジショニング戦略 ほか) 第2部 ものづくり経営...

[ 内容 ] 産業の構造変化、国際化に対応するものづくり戦略とはどういうものか? 実践・研究の第一人者たちが、ものづくり学の可能性を描き出す。 [ 目次 ] 第1部 ものづくり経営学総論(統合型ものづくり戦略論 アーキテクチャのポジショニング戦略 ほか) 第2部 ものづくり経営学各論(設計情報から見たものづくり 階層的ものづくり競争力論―日本自動車産業はなぜ強いか ほか) 第3部 非製造業のものづくり(サービス業に応用されるものづくり経営学 トヨタ生産方式の販売業への活用 ほか) 第4部 アジアのものづくり(アジアものづくりの比較優位説 韓国自動車ものづくりと組織能力 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ものづくり」ということをサービス業までをモノづくりといったりして、 とても広義にとらえていて、なかなか面白いと思う。 そのうえで、モジュラー型(組み合わせ)とインテグラル(すり合わせ)という分類。それらを踏まえての、国際的な場所でのやり方について、詳しく述べられていた。 そこで、自分が所属している「環境」でのモノづくりとはなんなのだろうか? ポンプを作るわけでもない。 工場があるわけではない。 色々なものをインテグラル型のアーキテクチャを行い、 それをもとに、世の中の製品等を用いて、 モジュラー型のアーキテクチャを行っていく。 完成させるのは、建設現場である。 これらをスムーズに、 客先のニーズを取り入れて、 現場がうまくまわるように効率的に作業ができるのかを考えて、 仕事することが大切であること。 川上から川下までの一貫した作業が大切である。 にもかかわらず、会社の中では、この本で言うモノづくりの「一部」 しか重要視されていないがために起きている不具合が、 感じられた。 「一部」というのは、インテグラル(すり合わせ)型で、モノを考え、 プロセスの設計をするが、その後のモジュラー型(組み合わせ)の段階をへて、現実的なものに変換するときに起きている不具合(機械の選定ミス、図面の間違いによる不良品の発生が考えられる)。 そして、客先のニーズに沿った開発ができているのだろうか?という点がある。 自分たちの自己満足による設計になってないだろうか? どんなものを求めているのかもう一度考える必要がある。 また、最終的に製品が完成する建設現場での工程が減らせて、 適切な人員配置をするためには、何が必要なのか、部門を越えて、話してみるのは、どうなのだろうか?

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2014/11/15

技術と経営に関心のある人におすすめ。オープンな技術、擦り合わせ型、モジュール型など企業が技術開発する方向性のパターンが整理されている。デジタル化とはオープンモジュール型の技術が優勢になることであり、日本企業が得意なクローズインテグラルが主戦場でなくなってると理解した。

Posted byブクログ