進化しすぎた脳 の商品レビュー
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•人が成長していくときに脳そのものよりも、脳が乗る体の構造とその周囲の環境が重要。 •上丘がないとスポーツは成立しない •言葉は意識の典型。言葉は表現を選択でき、短期記憶もあり、可塑性がある。 •言葉を知ればその国や社会の構造体系を知れる。 •記憶が曖昧であることは応用できるから重要 •薬が科学に貢献してきた。 •人間は長生きしすぎて本来だったら発症しなくて済んだ病気になっている。 •脳は機能が局在化している。 •必要以上に脳は進化してしまった。体が脳を決めている。 •生きるための知恵として目の前にある多くの事象から隠れたルールを抽出するために、抽象的な思考は重要 •人の脳は柔軟性を生むために発達 •脳は体重の2%程度だが、全身で消費するエネルギーの20%も使っている 二章までは面白かった。視覚野のところとか特に面白かった!問題が発生した状態でどう見えるのか体験してみたい。シナプスの話は難しすぎて無理だった。文系脳には厳しい。ただインターネットと脳の違いは今までで1番納得した。
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ちょっと古い本(単行本の初版が2004年)だが、脳について科学的、だけでなく哲学的にも語られており、今でも読む価値あり。しかも、高校生との対話式の講義を本にしたものだから、わかりやすい。
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この著者の本はどれも簡単に噛み砕いた文章で書かれており、専門知識のない人でも読みやすいなと思う。 章が細かく分けられているのでスキマ時間に読める。
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「心は脳から出来ているの?」誰もが疑問に思うような質問から脳の働きについて学んでいける1冊。 自分が意識している以上に、脳の影響を受けていることに驚いた。例えば、視覚。盲点は周りの映像に合うように脳が解釈して補完している。視覚の端には色を捉える視神経がないため、何色か見えないはずなのだが、脳が色をつけてくれている。意識は脳の解釈を想像以上に受けている。
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内容は古いので修正箇所はあれど、専門知識を非常に明快に噛み砕いて説明されるので大脳生理学の取っ掛かりとして素晴らしい本でした。ずっと手元に置いておきたい一冊。
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『記憶力を強くする』でおなじみの池谷先生のこちらも大ヒット作。ブルーバックスの中の定番の一冊。池谷先生が中高生に対して行った脳科学の特別授業を書籍化したもの。 79 - 生まれつき指が4本しかない(2本がくっついている)人の脳を調べたら、4本の指をコントロールする部位しかなかっ...
『記憶力を強くする』でおなじみの池谷先生のこちらも大ヒット作。ブルーバックスの中の定番の一冊。池谷先生が中高生に対して行った脳科学の特別授業を書籍化したもの。 79 - 生まれつき指が4本しかない(2本がくっついている)人の脳を調べたら、4本の指をコントロールする部位しかなかった。しかし手術で指が5本になると脳のほうもそれに対応し、1週間後には5本目をコントロールする部位が発生していた。脳の限界を決めるのは身体だということ(脳は全ての能力を使っていない=進化しすぎた脳)。 102 - 前頭葉を損傷した人は、がらっと性格が変わってしまった。 170 - 自由意志の話。好きな時にボタンを押す、という時の脳波を見ると「ボタンを押そう」という意志より先に、運動野が活動を始める。つまり動き始めてから「ボタンを押そう」という意志が現れていることがわかった。 187 - 脳の記憶は曖昧であることが大事。脳に曖昧さがなかった場合、今日会った人が次違う服を着ていただけで「別人」と判断してしまう。 283 - アルツハイマーは9割は遺伝ではなく、突然発生する。 301 - アルツハイマーが発症する原因はβアミロイドという毒素が脳に溜まるから。その新療法はβアミロイドを注入するというもの。 309 - アルツハイマーが発症するのは年老いてから(子孫を残した後)。つまり自然淘汰の中では消えない病。進化のメカニズムが自然淘汰だとすれば、いま人間がやっているのは逆進化(自然淘汰されそうな遺伝子を医療によって残している)。進化することをやめて、環境を進化させているのが現在の人類とも言える。 317 - 脳は複雑系。シンプルなメカニズムで動くシナプスが大量に集まることで予測不能な挙動をする。アインシュタインは「法則はシンプルなほど美しい」と言ったが、その時代の人はまだ複雑系の力を知らなかった。
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「脳はもっともっとポテンシャルを秘めている」 脳は身体というハードに合わせて進化するとのことです 4本指で(2本くっついて)生まれても後天的に手術で切り離せば5本目の指を動かす脳の部位が生まれます。 端的にスポーツや音楽でもそうですがタイピングも脳が鍛えられるからスピードが上がる...
「脳はもっともっとポテンシャルを秘めている」 脳は身体というハードに合わせて進化するとのことです 4本指で(2本くっついて)生まれても後天的に手術で切り離せば5本目の指を動かす脳の部位が生まれます。 端的にスポーツや音楽でもそうですがタイピングも脳が鍛えられるからスピードが上がるんでしょうね。 もしかしたら義指や義手を脳で直接動かせるようになる時代も近いのかもしれません。 「脳が乗る体の構造とその周囲の環境が大事」 「能力のリミッターは脳ではなく体」 脳のポテンシャルは恐ろしく高くて人間のハードの状況が追いつけば例えばテレパシーとかも可能なのかもしれません。 脳の思考が超音波で出せるならそれを受容する脳機能が鍛えられたらそれはまさにテレパシーなんやと思います。 誰もやったことない、やり方がわからないだけでそれが解明されればできるようになるんやと思います。 「正しい知識をいかに持っているかどうかでアイディアを思いつくかどうかもまた決まってくる」 「やっぱり日頃の勉強や努力のたまもの」 これは最先端の脳科学だけでなく理系文系問わず真理やと思います。 知識があることである程度道筋は絞られるわけで あとはいかに思考の中で展開していって最適解を見つけるかだけなんで。 この真理は知ってるか知らないかで努力の方向性を正しく導けると思います。 「いまの人間の脳は宝の持ち腐れ」 ニュータイプの時代はそこまできてるのかもしれません。 結局この本を読んで一番驚いたのはここかもしれません。 人間の脳にはめっちゃ可能性があるんやなあと。 ただ今すぐテレパシーとか背中に羽を生やすとか無理なんで今できることで脳力を高めていきたいと思います。 早く本を読むのもそうです。 自分の限界を超える。 そのために脳の仕組みを知る。 これは僕だけじゃなく全ての人の役に立つことなんかなあと思います。 本書は子供達に読んでほしいです。
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大脳生理学を研究している著者が高校生に脳がどのように機能しているのか、心はどこにあるのか、意識と無意識について、アルツハイマー病について講義したものをまとめた本。少し難しい部分もありましたが、大変興味深く読みました。とにかく面白い。そして脳という臓器の奇異までの特殊さに驚かされま...
大脳生理学を研究している著者が高校生に脳がどのように機能しているのか、心はどこにあるのか、意識と無意識について、アルツハイマー病について講義したものをまとめた本。少し難しい部分もありましたが、大変興味深く読みました。とにかく面白い。そして脳という臓器の奇異までの特殊さに驚かされます。下等な動物ほど記憶が正確であり、人の記憶は他の動物に比べてあいまいで結構いい加減である。でもそれは臨機応変な適応力の源である、という点に驚きました。何かものを覚えるまでに一定の時間がかかるのはそのせいらしい。読めば読むほど、人間の脳は上手いことできてるなあと思いました。発行が2007年なので少し情報が古いですが、脳について初めて触れるには良い入門書だと思います。
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脳科学がマイブーム。分厚い本だけど全ては読んでいない。人間の記憶できる量なんて限られているんだから、全てを読んで記憶しようとは最初から考えない。 この本から学んだことは ①人間の記憶は曖昧だからいいってこと。写真のように見たものを完璧に記憶してしまうと、融通が利かなくなる。初め...
脳科学がマイブーム。分厚い本だけど全ては読んでいない。人間の記憶できる量なんて限られているんだから、全てを読んで記憶しようとは最初から考えない。 この本から学んだことは ①人間の記憶は曖昧だからいいってこと。写真のように見たものを完璧に記憶してしまうと、融通が利かなくなる。初めて会った人を写真のように記憶してしまった場合、次回会ったとき服装や髪型が変わってしまうとそれは別人になってしまう。人間は記憶の曖昧さがあるから、同一人物として認識できる。声色や顔のパーツなどそこまで変化しない不偏的なものを特徴として記憶している。 ②人間の心を司っているのは、前頭葉 150年前に工事現場で働く、心が優しく誰からも信頼される人がいた。しかし不慮の事故で直径3センチの棒が頬から頭蓋骨までを貫通した。幸いにも一命をとりとめたが、性格は一変してしまった。口汚くなったし、下品なことを言うようになった。このことから前頭葉と心は相互関係にあることが確認できる。
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先に同著者の『単純な脳、複雑な「私」』を読み、面白かったので購入。 本作も(主観的に)新たな発見に満ちており、また門外漢にもわかりやすく説明してくれるので非常に楽しめた。ただ自分が化学をまじめに勉強してこなかったため、イオンの話が出てくるあたりについては難解に感じた。 以下は面白いなと思った内容のメモ。 ・脳みその容量は賢さと必ずしも比例しない ・優秀な肉体がないと脳の機能を生かし切れないが、肉体は生存に必要な形にとどまるので余計な機能をつけてくれない ・世の中は三次元,網膜は二次元 ・好きになるのは無意識なので、なんで好きかという意識的な理由づけはできない ・脳の扁桃体が恐怖を作る(ただし扁桃体で感情は生まれない。大脳皮質に送られて意識に怖いという感情が浮上する) ・恐怖がなくなる(扁桃体を失う)と恐怖の学習ができなくなる。本能がむき出しになる。 ・人間、感情やクオリア(覚醒感覚。生々しい感覚。表現を選択できない)を前提に動いているわけではない
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