進化しすぎた脳 の商品レビュー
おもしろすぎる。 内容は「中高生と語る大脳生理学最前線」と帯にあるとおり、 ある限られた期間、20人という少人数の中高生たちに 作者である池谷裕二が 脳科学についての最新情報を交えながら、 脳のメカニズムをわかりやすく講義している様子をまとめている。 それこそ、つい昨日専門...
おもしろすぎる。 内容は「中高生と語る大脳生理学最前線」と帯にあるとおり、 ある限られた期間、20人という少人数の中高生たちに 作者である池谷裕二が 脳科学についての最新情報を交えながら、 脳のメカニズムをわかりやすく講義している様子をまとめている。 それこそ、つい昨日専門誌に発表されたという脳の最新情報を おしみなく話してくれることもさることながら、 中高生を相手に、とても真摯に、まっすぐに伝え、対話が成されているのに感動した。 脳の話をしていると、とかく倫理的なことや、 アイデンティティーの在処という観点では、哲学的な話につながってしまうのだが、 池谷氏は、そのへんのスタンスが実にニュートラルでやわらかく、 科学に溺れることなく、精神論に偏ることなく バランスの良いところに人間的な魅力を感じた。 池谷氏は アルツハイマーの研究と、それを治す薬の研究をしているとのことだが、 こういう知性を持った研究者から生まれる薬がどんなものか楽しみだし、 まだほとんどが解明されていないという脳のメカニズムも より納得のいく研究を発表してくれるのではないかとの期待がもて、 久々に興奮する本に出合った。 ページが少なくなるにつれ、読み終わりたくないという寂しい気持ちなったほどである。
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危機迫るような題名とは裏腹に、学生達の生き生きとした知的好奇心と実に率直で緻密に積み上げられている池谷博士の知恵に溢れた”人間皆同じ"な感覚。 なんだろう・・安心がコツコツ貯まっていくような(それこそ)クオリア=実感!が起きた。 元来脳はあいまいなのか。1度の記憶って限...
危機迫るような題名とは裏腹に、学生達の生き生きとした知的好奇心と実に率直で緻密に積み上げられている池谷博士の知恵に溢れた”人間皆同じ"な感覚。 なんだろう・・安心がコツコツ貯まっていくような(それこそ)クオリア=実感!が起きた。 元来脳はあいまいなのか。1度の記憶って限界があるんだ!といったこともそうなのだけれど、銀河の星の数に匹敵するニューロンが脳に備わっていて、そのパターンが単純に計算しても2000兆を超えるらしいのだ。しかしせいぜい普段使っているのは100くらい。だから、使いすぎるってこともないのだそうだ。 アルツハイマーのことも、ウェルニケ失語症のことも、シナプスの伝達のことも詳細がやっとわかって、嬉しかった。 そして、学生達と、心はどこに?体が脳を作る?人間らしさとは、研究者として・・など、そういうことが話される科学の世界は、深くてさわやかな青空のようでした。
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得られることの出来た最大のものが 「題名にある言葉」そのもの。 脳の力を数パーセントしか使えていない・・のではなく! 体(器)によって、脳の力が制限されているという考え方。 一時期、流行った指回し体操。 毎日お風呂でやってます。 かなり意味のある運動であることを再認識♪ ...
得られることの出来た最大のものが 「題名にある言葉」そのもの。 脳の力を数パーセントしか使えていない・・のではなく! 体(器)によって、脳の力が制限されているという考え方。 一時期、流行った指回し体操。 毎日お風呂でやってます。 かなり意味のある運動であることを再認識♪ 自分の身体をパワーアップさせることが 脳のパワーアップにつながる。 【全てはつながる原因と結果の法則】 天動説から地動説への転換のような 考え方の大きな転換を迫られた一冊でした。
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第1章 人間は脳の力を使いこなせていない 第2章 人間は脳の解釈から逃れられない 第3章 人間はあいまいな記憶しかもてない 第4章 人間は進化のプロセスを進化させる 第5章 僕たちはなぜ脳科学を研究するのか
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脳のことについてわかりやすく説明してくれています。 学問として、また医学的知識として学ぶ機会がない領域なのですごい驚きの連続です。 このくらいは教養として知っておくにはいいと思います。 また、日頃文科系の本を読んでる人には、幅広い知識を得るためにもいいかと思い...
脳のことについてわかりやすく説明してくれています。 学問として、また医学的知識として学ぶ機会がない領域なのですごい驚きの連続です。 このくらいは教養として知っておくにはいいと思います。 また、日頃文科系の本を読んでる人には、幅広い知識を得るためにもいいかと思います。 かなりおすすめです!
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読んだの前なので、ちょっとよく覚えていない。 でも結構おもしろかったという記憶が‥‥。これこそ、人間はあいまいな記憶しか持てない、ってこと?
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話題殺到の一冊。 一般向けの軽い読み物。専門的な内容がとてもわかりやすく(しかも面白く)書かれているので、とても読みやすい。 内容は広く浅い印象を受けた。 読み終わったら、頭の中は「?」がいっぱい。脳に興味を持つきっかけにはなると思う。
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20/2/26 脳だけ見るとイルカの脳は高性能。だけど手が無い、指が無い 脳はもっともっとポテンシャルを秘めている。人間の体という性能の悪い乗り物に、残念ながら脳は乗ってしまった。 目の画素数は100万程 人間の脳には100分の1秒以下は同時 鼻は右が右脳へ、左が左脳へつ...
20/2/26 脳だけ見るとイルカの脳は高性能。だけど手が無い、指が無い 脳はもっともっとポテンシャルを秘めている。人間の体という性能の悪い乗り物に、残念ながら脳は乗ってしまった。 目の画素数は100万程 人間の脳には100分の1秒以下は同時 鼻は右が右脳へ、左が左脳へつながっている 「クオリア」ラテン語で「質」 「表現を選択できる」これが意識の条件の一つ 表情は人種、民族とは無関係に6種類。喜び、悲しみ、怒り、驚き、不安、嫌悪 記憶と言うのは正確じゃだめで、あいまいであることが絶対必要 あいまい性を確保するために、脳は物事をゆっくり学習するようにしている 脳のやり方は帰納法 基本的に人間の行動は抑制と興奮のバランスで成り立っている 脳の神経は「0」「1」。でもその「0」「1」の決まり方があいまい。揺らいでいる 「三体問題」物体が3つになるととたんに難しくなる。還元主義だと分からない。全体を見る複雑系で考えないと 脳には再現性がない。二度と同じ状態にはならない。
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イルカの脳は人間の脳よりも大きくてシワが多い、脳が九割なくてもまともな生活を送れる、体が脳を支配する、言語がないと抽象的思考ができない、人類は進化することをやめた……。 しびれるほどおもしろい。
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本書の中で面白いと思った点3つ。 1)脳なんてそんなに簡単にわかってたまるか。そもそも自分らの脳を通じて理解するわけだし…という矛盾に気づきながらも、脳を解明したいと夢見るロマンチストが脳科学者なのだそうだ(少しわかる気がする)。 2)なんでもかんでも科学至上主義というのは、あ...
本書の中で面白いと思った点3つ。 1)脳なんてそんなに簡単にわかってたまるか。そもそも自分らの脳を通じて理解するわけだし…という矛盾に気づきながらも、脳を解明したいと夢見るロマンチストが脳科学者なのだそうだ(少しわかる気がする)。 2)なんでもかんでも科学至上主義というのは、ある意味信仰と同じ。「科学だから信じる」という判断基準は、かなり相対的で危うい基盤の上に成立している…と、自らのメシの種を冷静に分析しているところも面白い(門外漢の私も同じことを考えてた)。 3)いつも脳がカラダを支配しているわけではなく、カラダが脳を支配していることもあるのだ…だから、練習しているとそれ専用の回路が脳にできて、無意識にカラダを動かせたりするのね。 今の世の中、脳はカラダを馬鹿にしすぎてないか。たまには脳を支配下に置くことも必要なんじゃないか。まずは動け、ってことか。ブルース・リーの教えのように。 この本、読んだらすぐに古本屋へ…と思ってたが、あとがきで「脳科学の資料としても使っていただける」とあったので、手許に置くことにした。資料として使うことはないかもしれないけれど、何年か後に読み返したら、また新たな印象を持つだろうか。 2007.05.21-08.01.20
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