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進化しすぎた脳 の商品レビュー

4.3

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    97

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2009/10/04

茂木健一郎氏の本が好きな方、こちらを読んでみて下さい。はまると思います。いわゆる「脳」の本だが、全編を通じて脳科学は「まだまだ発展途上で、わかっていることは少ない」と東大の学者が言い切っていることがまずおもしろい。そして、書いてある内容は、極めて難しい学術的なことを、高校生や大学...

茂木健一郎氏の本が好きな方、こちらを読んでみて下さい。はまると思います。いわゆる「脳」の本だが、全編を通じて脳科学は「まだまだ発展途上で、わかっていることは少ない」と東大の学者が言い切っていることがまずおもしろい。そして、書いてある内容は、極めて難しい学術的なことを、高校生や大学生でもわかるようなトーンで書き下ろしている。脳の本の入門書といったら、これをおすすめします。

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2009/10/04

 網膜から脳に向かう視神経の数は100万本くらい。ということは人間の目は100万画素ということになる。ちなみに今僕が使っているデジカメは512万画素。100万画素のデジカメは恐らく画質が荒くてあまりきれいではないはず。もし私たちが見ている映像が,100%視神経経由の情報だけで構成...

 網膜から脳に向かう視神経の数は100万本くらい。ということは人間の目は100万画素ということになる。ちなみに今僕が使っているデジカメは512万画素。100万画素のデジカメは恐らく画質が荒くてあまりきれいではないはず。もし私たちが見ている映像が,100%視神経経由の情報だけで構成されていたら,恐らく視界はザラザラで直線はでこぼこに見えてしまう。実際には視神経経由の情報は,私たちが見ている映像の3%ぐらいらしい。ではあとの97%の情報はどこから来たのかというと,結局それは脳がつくり出している。つまり私たちは,自分の脳がつくり出した世界を「見て」いることになる。この本の中では,実際に脳が視覚情報を勝手に補完していることを体感するできる。この他にも,最新の脳研究の情報がわかりやすく解説されており最後までスリリングに楽しんで読むことができた。またもともと高校生向けに行った授業を,そのまま会話調で記述しているので,情報量の多さの割りに読みやすい。(菅)

Posted byブクログ

2009/10/04

わかりやすく、また著者の思想が入っているからか面白い。 ・錯視は本来2次元的な視覚情報を3次元処理するために生じる  ・ニューロン同士の発火現象自体はシンプル。ただし膨大な数の接続があると理解できない。 ・「脳の非エルゴート性」 ・ノンレム睡眠のときに最も活発にニューロンが活動す...

わかりやすく、また著者の思想が入っているからか面白い。 ・錯視は本来2次元的な視覚情報を3次元処理するために生じる  ・ニューロン同士の発火現象自体はシンプル。ただし膨大な数の接続があると理解できない。 ・「脳の非エルゴート性」 ・ノンレム睡眠のときに最も活発にニューロンが活動する。 ・脳で消費されるカロリーの80%は神経伝達物質の再充填に使われる。

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2009/10/07

池谷先生高校生相手に特別授業。 こんな楽しい授業が中学や高校にあって、参加自由ならもっと研究者増えると思う。 学者さんが忙しいのは判っているけど、『後世に人材を残す』という事を考えると必要なことだと思う。 コレ、すごく面白い。 判らなければいくらでも読み返せるし、本からも伝わっ...

池谷先生高校生相手に特別授業。 こんな楽しい授業が中学や高校にあって、参加自由ならもっと研究者増えると思う。 学者さんが忙しいのは判っているけど、『後世に人材を残す』という事を考えると必要なことだと思う。 コレ、すごく面白い。 判らなければいくらでも読み返せるし、本からも伝わってくる感覚がすごい。 結構目からうろこの 脳 の仕組み。 もっと、もっとと訴える感情。 コレは自由意志?それとも脳の中の埋め合わせた感情?? 最終章は特別授業で、ラボの皆さんとお話で終わります。

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2009/10/04

脳の仕組みを平易に理解させる良書。 科学的な正確さを期するより、必要に応じて仮説を織り交ぜる事で、「記憶」「認識」「感情」等を一連の流れとしてイメージさせてくれる。 知識を詰め込むのではなく、土台として色々と考えさせてくれる科学的書物である。 「視点」のバリエーションを増やす上で...

脳の仕組みを平易に理解させる良書。 科学的な正確さを期するより、必要に応じて仮説を織り交ぜる事で、「記憶」「認識」「感情」等を一連の流れとしてイメージさせてくれる。 知識を詰め込むのではなく、土台として色々と考えさせてくれる科学的書物である。 「視点」のバリエーションを増やす上で、おすすめの一冊。

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2009/10/07

 『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語りつくす。「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。(文庫...

 『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語りつくす。「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。(文庫本引用)(2007)

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2009/10/04

 神経心理学ゼミだし、先生脳大好きだし、読んでおかなくてはと思って買った本。 でも専門云々に関係なく普通に面白かったです。  脳が体を支配しているのではなく、体が脳を支配しているとか  人間の行動がいかに脳に支配されているかとか  ここまで脳に踊らされてると思うと色々考えたり...

 神経心理学ゼミだし、先生脳大好きだし、読んでおかなくてはと思って買った本。 でも専門云々に関係なく普通に面白かったです。  脳が体を支配しているのではなく、体が脳を支配しているとか  人間の行動がいかに脳に支配されているかとか  ここまで脳に踊らされてると思うと色々考えたり悩んだりするのが馬鹿馬鹿しく感じられてくるけども、その考えたり悩んだりっていうのが脳の働きだと思うともう全てが仕方ないと思えてきたり。  人間って何なんだろうってことを考えさせられました。

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2009/10/07

脳とかってよく分からないから、この機会に読んでみた。 脳にはずごい潜在能力があって、ほとんどその能力を使えていないのが現状なのだとか。 もったいないな〜

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2009/10/04

「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)を読んで、ま、全体的に興味深い話ばかりだったけれど、その中のひとつ。 渡り鳥はリーダーがいて群れを導く。しかし魚の群れにはリーダーはいない。 じゃ、イワシとかはどうやって群泳しているのか…。群れはちゃんと一定の方向を泳いでいるし、いっせいに...

「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)を読んで、ま、全体的に興味深い話ばかりだったけれど、その中のひとつ。 渡り鳥はリーダーがいて群れを導く。しかし魚の群れにはリーダーはいない。 じゃ、イワシとかはどうやって群泳しているのか…。群れはちゃんと一定の方向を泳いでいるし、いっせいに向きを変えることもする。 このいっせいに変化することが不思議なわけだ。どうやって何百匹も何千匹もいるのに瞬時に行動が伝わるのか…。 この本によれば、各々の魚が次の3つの性質があれば可能なのだそうだ。 1)群れから離れないように、隣の魚に近づく性質 2)近づきすぎてぶつからないように、一定以上近づいたら離れる性質 3)隣と同じ方向に泳ごうとする性質 魚の気持ちは分からないが、おそらくは本人達は群れになって泳いているつもりはなく、結果的に群れになっているらしい。 群れの真ん中にいる魚は外側の状況がわからない。急に進行方向が変わっても隣が変わったから自分も同じ方向へ行こう…、ってな感じなのだろう。 この理屈だと最後尾についていながら急に向きが変わって先頭になっちゃうこともあるね。 そもそも泳いでいる位置も前になったり後ろになったり定位置ではないようだが。 向きが変わるのもランダムで本の内容を匝なりに解釈すると、先頭が向きを変えるわけではなく群れのどこかが気まぐれに向きが変われば全体も変わるらしい。 なんで脳の本なのにこんな話があるかというと『ものごとをバラバラにしただけじゃわかんない』(P248)という例え。 つまりニューロン(魚)の働きを調べるとシンプルだけれど、ニューロンの集まりたる脳(群れ)の働きは複雑だ。木も見て森も見ないといけない。 そしてものごとは物質ではない目に見えないルールを理解しなければならないってことなんだろうな。

Posted byブクログ

2009/10/04

とにかく面白かった! 専門用語もふんだんな脳科学の講義を纏めた本なのだけれど、わかりやすくかつ興味をひく教え方に、その講義を受けたかった!と心から思った。

Posted byブクログ