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心をはなれて、人はよみがえる の商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2022/10/21

自分がカウンセリングを受けて実際にした経験に照らして、深く理解ができる内容だった 過去の自分の生き方を手放すとか 否定も肯定も強くしなくなるとか 悩む時間がなぜかほとんどなくなるとか 一山越えるとそういう気分になる 悩む人ももちろんだけど カウンセラーを目指す人にも読んでほし...

自分がカウンセリングを受けて実際にした経験に照らして、深く理解ができる内容だった 過去の自分の生き方を手放すとか 否定も肯定も強くしなくなるとか 悩む時間がなぜかほとんどなくなるとか 一山越えるとそういう気分になる 悩む人ももちろんだけど カウンセラーを目指す人にも読んでほしいな

Posted byブクログ

2017/01/02

著者がいう「心を離れる」というのは、自分の心の動きを観察する、もうひとまわり大きい自分の心という立場にたつということのようだ。

Posted byブクログ

2016/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「三歳の時に親が離婚しました。覚えていませんが、妹は母の方に行き、自分は父親のほうの伯母の家にあずけられました。どんなところだったのか、あまり記憶はありません。 六歳の時に父親が再婚して、引き取られました。新しいお母さんだと言われましたが、そこには自分の兄になる子が二人いて、私は一番下でした。 母は自分の子と私を別々にしました。寝る場所も別で、狭い部屋で寒かったのを覚えています。夕食の時に、食卓に並ぶおかずが兄たちと違っていました。私のおかずは料理の残り物でした。服も靴も私はお下がりだからと言われて、いつも使い古したもので、すり切れていました。父親の帰りが遅くなって家にいないときは、夕飯をもらえないこともありました。でも、それを父親に言うと、母からさらにひどい扱いをされるので黙っていました」 「ええっ、そんなお母さんだったんですか…。ひどいね…」 「学校では虐められました。みすぼらしい格好をしていたからでしょう。それにおとなしかったから。学校の帰りはいつも一人でした。神社によって帰りました。猫が来るんです。給食のパンをポケットに入れてもっていきました。最初は夕方帰ろうとすると、ついてこようとしました。追い払っていましたが、そのうち、ついて来なくなりました。ダメだって分かったのでしょうね。でも、翌日はまた神社で待っていてくれました。毎日、夕方までそこで猫と過ごしました。楽しかったです。」 「話し相手だったんですね」 「でも、車に轢かれて死んじゃったんです。学校の帰りにみんなが猫が死んでるって騒いでいたので、あとから一人でそこに行ってみたら、口から血を流して死んでいました。両手でかかえて神社までつれてきて、いつもの場所に寝かせました。夕方まで一緒にいました。暗くなってきて、いそいで縁の下に隠して、家に帰りました。何同じように猫と一緒にいて、それから、穴を掘ってお墓をつくりました。誰にも分らないようにしておきました…」 ・・ 「自分の本心を言わなくなったのは八歳のころです。なんかそう覚えています」 「分かってもらえない、言ってもわがままとか言われてしまう。それで口をつぐむようになりました」 「ある寒い冬の夜、何でだったかはわかりませんが、母に叱られて部屋に戻り、布団をかぶって泣いていました。体を丸めて膝をかかえて、でも、すーすーと冷たい風が入ってきて寒くて体が震えていました。毛布か布団がもう一枚あればと願ったのですが、言っても『わがままだ』と言われてしまうと思って、何も言いませんでした。たった一つのジャンパーを着て布団に入り直したら、少し暖かくなってきました。涙がにじんできてジャンパーの上に落ちました。あの時から、たぶん、自分の気持ちを言わなくなったと思います。一人で生きていくと決めたのでしょうね」

Posted byブクログ

2014/02/27

自分をなぜか苦しくするものの正体は、自分を制限したり縛ったりしてきた自分自身。しかしそれに気づき、葛藤の末に自我を離れて大我を見たとき、人は認識の拡大と大きな受容を経験する。こころをはなれて、人はよみがえる。

Posted byブクログ

2011/11/06

高橋先生、崇拝しています。 「話を聞けなくなったとき、カウンセラーは“無意識に”話し始める。多くは話題を変える。」 うーん。やってるかもしれない。気をつけよう。

Posted byブクログ

2011/07/30

朗読依頼で読了。 カウンセリング事例を収録した本。非常に読みやすい。 やや脚色されてるのかなーと疑うくらいに面白い。 人の問題に首を突っ込みたくなる、悩んでる話を読みたくなる、邪悪な自分には面白かった。

Posted byブクログ

2011/04/15

この本を読んでいると、深い海の中で呼吸をしているようなそんな感覚になる。前例を記載しているので、溶け込みやすかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

特別な時間の介在 正確に理解された時にだけ、心は動く 引きこもりは親子の誤解、行き違いの結果。親子喧嘩けんかをやめればいい。 真面目な子が一度休みはじめると、糸が切れた凧みたいにもう二度と学校に行けなくなってしまう。 子の義務感は親から受け継ぐ。だから親の義務感が強すぎる...

特別な時間の介在 正確に理解された時にだけ、心は動く 引きこもりは親子の誤解、行き違いの結果。親子喧嘩けんかをやめればいい。 真面目な子が一度休みはじめると、糸が切れた凧みたいにもう二度と学校に行けなくなってしまう。 子の義務感は親から受け継ぐ。だから親の義務感が強すぎると、子供の義務感も強くなる。その強さは必ず親より大きくなる。 不安という感情は人が危険を察知するために発達させた最も感度の高い認識である。これを理性で制限し続けると、パニック障害という病気を引き起こす。 人が怖いよ〜と言えるのは、実は安心した時である。 神経衰弱はあまり自分を責めず頑張れることを信じて疑わない。 心の死 心の死の後を、肉体的な死が追っていく。 人が変わるとき、心が広がるときには、必ず壊れるものがある。その人が守ってきた古い生き方である。 進むことも退くことも出来ない時には、人は静かに時間を過ごすしかない。 人が変わろうとする時には、大きなエネルギーが必要だ。それがないと、古い自分を捨てられない。そのエネルギーは怒りである。 一度滅びたものはより高い次元で新しい秩序を作り出す。それはより柔軟で安定したシステムである。その結果心はより自由になる。守るべきものが無くなったか小さくなったからである。 かなり詩的な文章で、優しい気持ちになれる。

Posted byブクログ