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世界を壊す金融資本主義 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2011/11/23

とても刺激的な本だった。 世界のリッチな1%を除く、99%が、金融資本主義によって、身ぐるみはがされているという意味がよくわかった。 金融資本主義の前では、国家の立場もない。金融資本主義を規制するどころか、格付け会社から「AAa」とか「Aaa」とか評価されいる始末だ。 有力な企...

とても刺激的な本だった。 世界のリッチな1%を除く、99%が、金融資本主義によって、身ぐるみはがされているという意味がよくわかった。 金融資本主義の前では、国家の立場もない。金融資本主義を規制するどころか、格付け会社から「AAa」とか「Aaa」とか評価されいる始末だ。 有力な企業を誘致するために、税金を安くするとか、手続きを簡素化するとか様々な協力を行わなければ、ならない。 企業は、利益を上げねばならない。今まで何の疑問も持たないできたが、これは株主だけが得をするミッションなのだ。 企業は、利益以外にも大切にしなければならないことがあるのに、そっちはおざなりだった。人を教育する、人を大切にする、環境を守る・・・。 現在、企業が求められている利益率は尋常ではないことが、よくわかった。 長期で見た株式の値上がり率と、国家の経済成長を比べたら、株式の方がはるかに高いそうだ。 たしかに株式は上場企業への評価で、国家の経済には上場できなうような弱小企業も含まれるのだから当然と言えるが・・・。 上場企業に向けられる厳しい要求の矛先が、どんどん広がっているのが現在なのだろう。 その要求に答えて「勝ち組」になろうとビジネス書は啓蒙する。 ビジネス書に書いてあることは、理路整然としているが、実行するには、死にもの狂いでやらなければならない。 毎日毎日死にもの狂いになるのって、死ぬことに似ている?。狂うことに似ている? ただ本の中で、違和感を感じたのは、金持ちと株式運用会社とは別物だということだ。 それとも、株主のお気に入りになる企業よりも、そういう企業を見つけてきて株主を儲けさせる運用会社は、たくさんの報酬をもらえるから、ほぼ株主をイコールになっているということだろう。 もっともっと経済のことを知りたくなった。

Posted byブクログ

2009/10/04

グローバル化という名の下で、「トータル・キャピタリズム」の暴走が地球規模の格差社会を生み出している。フランスで議論を巻き起こした、アメリカ型資本主義への警告の書。(TRC MARCより)

Posted byブクログ

2009/10/04

とってもフランス的。フランス的発想を学ぶのによい。金融は実用的にもコンセプト的にもあまり役に立たないと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

「株主の儲けすぎ」というイメージを持つようになったのは、ファンド絡みの仕事をするようになってからだ。労働の対価が、労働そのものでなく、資本を経由して還元される構造に違和感があった(給料そのものではなく、給料を資本として運用して得たカネで食っていく)。 そこで思考がとまっていたが、...

「株主の儲けすぎ」というイメージを持つようになったのは、ファンド絡みの仕事をするようになってからだ。労働の対価が、労働そのものでなく、資本を経由して還元される構造に違和感があった(給料そのものではなく、給料を資本として運用して得たカネで食っていく)。 そこで思考がとまっていたが、その先の深刻な問題点を提示してくれた。株主は特別な集団ではなく、まさに我々なのだということ。ファンドマネジャーもまた、「株主のために利益を徹底的に追求する」代理人に過ぎず、利益への欲望、株主の過剰な利益への要求とは、そのまま我々の欲望の発露であること。 解決策まで提示されているわけではない。しかし、こうした思想が、感情的・感覚的な「お説教」ではなく、明確な理論と分析でもって体系付けられている(正確には「そう努めている」)。反グローバリズム論にありがちな、ある種のユートピア逃避や個人にすべてを押し付けるスタンスとは明確に一線を引いているのが好もしい。 フランスの経済思想は、先鋭的で独特のものが多い。日本の経済理論家たちが、アングロサクソンのビジネス技術のコピーレベルを右往左往しているだけに感じられるのと引き比べて、こういう知的な取り組みと、それを実際の社会政策・企業施策として試みていこうとする社会の強靭さも、尊敬に値する。

Posted byブクログ