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となり町戦争 の商品レビュー

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553件のお客様レビュー

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2024/09/11

戦争を自治体の施策として運用したら、という大胆な発想。自治体の対応についてはリアルに描かれており参考になりました。例えて言えば「シン・ゴジラ」のよう。 一方で、肝心の戦争の目的が地域振興という言葉で片付けられていたり、それなりに死者が出ているがどのようにして亡くなられているのかが...

戦争を自治体の施策として運用したら、という大胆な発想。自治体の対応についてはリアルに描かれており参考になりました。例えて言えば「シン・ゴジラ」のよう。 一方で、肝心の戦争の目的が地域振興という言葉で片付けられていたり、それなりに死者が出ているがどのようにして亡くなられているのかがよくわからないまま。後半は恋愛ものへと推移するが、一緒に住み始めるところの面白い展開の割に曖昧な終焉が残念。 文章はとても好印象でした。

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2024/05/29

事業としての戦争 その設定は面白かった。目の前で人が死ぬ、とかそんなのを見ないまま始まり終わる戦争。 ただ女性の描写がファンタジーすぎて嫌 都合が良すぎる、いい匂いがしてキレイな裸で向こう主体で進む性行為、主人公に都合が良すぎて女性側が主人公に引かれる描写もなく私も納得できなくて...

事業としての戦争 その設定は面白かった。目の前で人が死ぬ、とかそんなのを見ないまま始まり終わる戦争。 ただ女性の描写がファンタジーすぎて嫌 都合が良すぎる、いい匂いがしてキレイな裸で向こう主体で進む性行為、主人公に都合が良すぎて女性側が主人公に引かれる描写もなく私も納得できなくてモヤモヤした もう少し考えて見た 女性だけでなくて、登場人物の描写が薄い 人柄、考え方の癖とか見えてきにくい どんな人かの描写って難しいんだ

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2024/03/26

この本は今までの戦争を題材したものとは一線を画している。従来のものは戦争と日常を切り離して描いておりどこか現実味を帯びなかったからだ。しかし、この本は日常の延長線上に戦争があると伝えてくれた。

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2024/10/14

人が合法的(?)に殺される「戦争」というイベントが、公共事業として計画的に予算主義で行われる、そんな物語でした。戦争と役人に対する批判アンチテーゼと感じ、面白かったです。 私個人としてはそれ以上でもそれ以外でもなく星2つとしました。

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2024/01/20

文章にリアリティがあって、ハラハラドキドキした。 「考えてみれば、日常というものは、そんなものではなかろうか。僕たちは、自覚のないままに、まわりまわって誰かの血の上に安住し、誰かの死の上に地歩を築いているのだ」

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2024/01/11

 となり町と自治体の公共事業として戦争する舞坂町に住む主人公。戦況も報じられず、大義名分やそもそもの戦争の是非について論じられることなく、日常の延長線上に戦争が行われている。偵察任務を命じられた主人公ですら、となり町との戦争を実感することなく、いつも通り仕事に行き生活している。個...

 となり町と自治体の公共事業として戦争する舞坂町に住む主人公。戦況も報じられず、大義名分やそもそもの戦争の是非について論じられることなく、日常の延長線上に戦争が行われている。偵察任務を命じられた主人公ですら、となり町との戦争を実感することなく、いつも通り仕事に行き生活している。個人が実感できない事象は存在していないことと同義である怖さ。自覚がないままに戦争に加担し、間接的に誰かを殺しているかもしれない恐ろしさも感じる。香西さんが1番の犠牲者なのに市職員として感情を押し殺している様が切ない。文庫書き下ろしの別章も良かった。

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2023/12/29

なぜか勝手に、主人公が子供の冒険もの的な作品と思いこんでいたから、だいぶ違った。設定も構成も面白くはあったけれど、小説というよりはただただ、じわじわと考えさせられる本という感じ。 主人公の「戦争」に対する感覚には、共感する部分が多かった。

Posted byブクログ

2023/12/24

知らずに手を染めるのも、知って手を染めるのも、後から知らさせるよりはマシ...かなぁ。それにしても、非現実的なのはまだいいけど、読み終えて奇妙な虚しさが残る。

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2023/10/13

最初はワクワク、ドキドキで次の展開が気になりながら読み進めていたが、だんだん観念的な話しばっかりで読み終わってみたらなんかあんまり面白くなかった印象しか残っていない。

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2023/08/05

「戦争」は「日常」の対極にあるのではなく、「日常」の延長戦にあるのだという意識をもつべきだと訴えられた。 「戦争」という言葉を聞くだけで、言い伝えられたイメージに固執していると、私たちは本当に、自分の歩んでいる道がどこへ続いているものなのかを見失ってしまう気がする。

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