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源氏物語(巻3) の商品レビュー

4.5

17件のお客様レビュー

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2025/02/25

瀬戸内寂聴さんの源氏物語、「須磨」「明石」あたりがとても素敵だというのをどこかで聞いて、読んでみた。ウェイリー版、角田光代版などを主に読んでいたため、それらに比べとても平安雅な(イメージの中の)文体が煌びやかだった。巻末に寂聴さんによる帖ごとのおおまかなあらすじや解説が付いてるの...

瀬戸内寂聴さんの源氏物語、「須磨」「明石」あたりがとても素敵だというのをどこかで聞いて、読んでみた。ウェイリー版、角田光代版などを主に読んでいたため、それらに比べとても平安雅な(イメージの中の)文体が煌びやかだった。巻末に寂聴さんによる帖ごとのおおまかなあらすじや解説が付いてるのも嬉しい。ただこの雅な敬語体は現代小説としてガツガツ読んでいくには慣れていない自分には少々きつかった。

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2024/09/09

巻一、巻二、巻三と読んで1番面白かった 今の倫理観で読んじゃうと色々ツッコミどころがあるけど 平安時代の貴族の色々が興味深い

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2024/03/19

須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風までの7帖が収録.危機回避のため自ら須磨に落ちるが,結局行動理念は不変で,この点が全く理解できないし,周囲の源氏への対応姿勢も理解の範囲外.常に最上敬語である二重敬語で各行動が表現されるので,皇族(神)という立ち位置である行動理念に理解など...

須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風までの7帖が収録.危機回避のため自ら須磨に落ちるが,結局行動理念は不変で,この点が全く理解できないし,周囲の源氏への対応姿勢も理解の範囲外.常に最上敬語である二重敬語で各行動が表現されるので,皇族(神)という立ち位置である行動理念に理解など求めてはいけないのかも知れない.そもそも須磨から松風まで一気に物語が流れていくので,読んでいて素っ気なさがつきまとう.その間にあった各人の心の機微が物語られるとまた異なるのかも知れない.

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2023/12/06

社会的には栄華の絶頂を上る光源氏。しかし、源氏周辺の女性関係は悩みが深く、紫の上に何度となくする苦しい言い訳。 源氏物語の作者は、政治性は帯びないことをスタンスとしてるが、藤原氏の政治の行い方を皮肉ってるように見える。

Posted byブクログ

2023/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

源氏の凋落と復権、娘が産まれたり六条御息所が亡くなったりと盛りだくさんの内容だったのに絵合の章の描写がめちゃくちゃ綺麗で目に浮かぶようだった。 娯楽の限られた平安時代にリアルタイムで連載されていたとしたら、もう脳にズドンだと思う。

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2022/12/24

政敵右大臣の娘、朧月夜の内侍との密通現場を右大臣に抑えられたことで、源氏は官位を剥奪される。そしてこれ以上、流罪という恥をかかされる前に、源氏は自分から須磨へ都落ちする。 紫の上や藤壺の尼君や今まで情を交わした人や数々の女房や付き人との別れ。源氏はお供を数名だけ連れて、須磨の侘し...

政敵右大臣の娘、朧月夜の内侍との密通現場を右大臣に抑えられたことで、源氏は官位を剥奪される。そしてこれ以上、流罪という恥をかかされる前に、源氏は自分から須磨へ都落ちする。 紫の上や藤壺の尼君や今まで情を交わした人や数々の女房や付き人との別れ。源氏はお供を数名だけ連れて、須磨の侘しい屋敷に引っ越す。 その別れの様子や須磨というところの侘しさを“あはれ”“悲しい”とあまりにも連発しているので、もう、源氏に同情する気持ちは無くなった。だけど、当時の須磨のような田舎の侘しい景色を“あはれ”と表現するのも日本独特の美意識だなあとしっとりした気持ちになった。 人間で私の心に沁みたのは、源氏よりも朱雀帝である。故桐壺帝とコキデンの太后の息子で、源氏の異母兄。源氏嫌いの母、コキデンや右大臣の言いなりで気が弱く、最愛の朧月夜も源氏に寝取られたのに、怒りを表さず、それでもずっとお側に付けている朧月夜に対して「私が死んでも、あの人(源氏)との生き別れほどには悲しんで下さらないのだろうね。」としみじみ話している。ああ、朱雀帝様おいたわしい〜。この人絶対いい人だよ。優しいところは、故桐壺帝に似たのかな。コキデンとは似ても似つかない。 源氏が須磨にいる間、都では朱雀帝が病気になり、帝位を東宮(藤壺と桐壺の息子とされるが、実は源氏との子)に譲ることを考え始める。そうすると、まだ若い今の東宮が帝になったときには後見人として政治を行う人物が必要→源氏が必要と考え、とうとう、コキデンや右大臣の反対を押し切って、源氏を都に呼び戻す。帰ってきた源氏やそのまわりの者は、官位が元に戻っただけでなく、昇進する。源氏は内大臣として活躍。 冷泉帝(元、東宮。自分と藤壺との息子)の後見人として面倒をみるだけでなく、二条院の側に自分が目をかけた女性(末摘花も)を何人か住まわせるお屋敷を新築したり、須磨時代の奥さん、明石の君を京に呼び寄せたり、亡き六条御息所の娘の元斎宮を入内させたりと忙しい。自分もそろそろ出家するつもりで、嵯峨にお堂も建てているが、仏の道になんて入れるの? こんなふうに源氏天下になってきた中、いよいよ退位する前の朱雀帝は恋仇であるはずの源氏を何度も御前に呼び寄せて、政治の相談に乗ってもらったり、昔の思い出話を楽しんだりしている。勝ち組じゃないけど、いい人。そして、朧月夜にいうことには 「あなたは昔からあの人(源氏)より、私を下に見くびってられたけれど、私のほうは誰にも劣らない愛情をあなたに持ち続けていて、ただあなたのことだけをしみじみと愛しく思っていたのですよ。あの私より優れた人が再びよりを戻して、あなたのお世話をなさるにしても、愛情の深さということでは、なみなみならぬ私のそれとは比べものにならないと思います。」と誠実なお言葉。こういう人が一番自分を大事にしてくれているって気づかなきゃね。 源氏は明石の君を京に呼び寄せたことで、葵の上に嘘をついたり誤魔化したりして気を使っている。明石の君との間には姫君が生まれ、可愛くてしようがないんだけれど、紫の上との間には子供がない。紫の上は、あちこちの女の人のお世話で忙しい源氏をいつも待つばかり。 “当たり前にいてくれる人”のこともっと振り返ったほうがいいよね。源氏も。

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2017/03/27

光源氏は、帝の愛する人との密通現場を押さえられ、官位を剥奪され、流罪になる前に自ら都を出てから戻るまでの話。最後にある「源氏のしおり」で復習すると、物語がまた一層わかる。

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2015/12/14

途中で「多崎つくる」を読んだため明石で中断していた。印象に残るのは須磨での嵐。「細雪」に出てきた嵐はさらに印象的だった。それは芦屋あたりだったか。谷崎はなんらか「源氏」を意識して書いたのだろうか。ここで、夢の存在が大きく影響する。「多崎つくる」は夢の中でシロと交わっていた。シロは...

途中で「多崎つくる」を読んだため明石で中断していた。印象に残るのは須磨での嵐。「細雪」に出てきた嵐はさらに印象的だった。それは芦屋あたりだったか。谷崎はなんらか「源氏」を意識して書いたのだろうか。ここで、夢の存在が大きく影響する。「多崎つくる」は夢の中でシロと交わっていた。シロはつくるにレイプされたと言って、それでつくるは仲間から外された。「伊勢物語」には、「あなたが夢に現れないのは、あなたが私を思う気持ちが強くないからだ」ということばがあると聞いた。私の夢にパートナーが現れることはまずない。というか、身近な人間がほとんど登場しない。出てくるのは間遠になっている実家だったりする。最近は少ないが、自分が高校生くらいにもどって、授業を受けている夢を見ることも多かった。夢は考えるとおもしろい。明恵も漱石も読まないといけない。さて、明石の君に産ませた子どもを、紫の上が育てるというのが次の巻の話だけれども、二人の女性の思いというのはいかがなものなのだろう。明石の君の都での住まいは嵐山のあたり。もっとも、その辺は京の都には入れてもらえないと井上章一さんが言っていたから、源氏からすると、そう易々と会いに行ける場所ではなかったのかもしれない。それでも月に1回とか、お泊りで出かけていくダンナ様を見送る妻の気持ちはどんなだろう。一夫多妻というのは女性たちにとってはどんな思いがするものなのか。というか、それって男性は余っているということ?即興で歌が読めない男子はつらかったろうなあ。

Posted byブクログ

2014/05/05

不倫や不道徳の域をはるかに超越していて厄介過ぎる。さて、今後はどうやら光源氏はさることながら、藤壺の宮との間に生まれた二世・冷泉帝が父の遺伝子をしっかりと継承してご活躍のことと聞く。未だ全十巻中のうち三巻。いかにも先は長い。

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2013/08/16

光源氏も随分失意の晩年の雰囲気になります。しかし、これが27歳の時の日々であるというのは驚きです。須磨、明石と、神戸周辺が寂しい処と表現されるのは誠に複雑な心境ですが、平家物語でもそのような地域ですから、やむを得ないのでしょう。藤壺、朧月夜、空蝉などのかつてのヒロインたちが再度登...

光源氏も随分失意の晩年の雰囲気になります。しかし、これが27歳の時の日々であるというのは驚きです。須磨、明石と、神戸周辺が寂しい処と表現されるのは誠に複雑な心境ですが、平家物語でもそのような地域ですから、やむを得ないのでしょう。藤壺、朧月夜、空蝉などのかつてのヒロインたちが再度登場しますが、特に藤壺の冷めた眼は歳月を感じます。朱雀帝から冷泉帝へと源氏の実子・幼帝の時代へと移り、光源氏が後見役へ!藤原道長を思い出させる地位への出世。これからドラマはどのように展開していくのか、佳境に入ります。

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