みんな元気。 の商品レビュー
前に読んだときはイマイチ感じるものがなかったので しばらく温めておいて3年ぶりに読んでも・・・・やはり 感じるものがなかった・・・・う~む・・
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朝ちゃんの頭足人の絵がかわいくてもう・・・・ パラレルワールドの概念の表現が面白くてすごいよかった。 選択すること 選択しないこと どちらにも責任があるということ。
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単行本『みんな元気。』より、「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇を収録。 『阿修羅ガール』のアイコもそうだったけど、舞城の書く女子主人公ってどうしてこんなにも身に積まされるんだろう。って云うか舞城本当は女性だったらどうしよう。とあらぬ妄想が始まってしまう位、女の子の描き方とか考え方が生々しい。 「ぺろっとめくれて表と裏反対に……」ってならねーよ!ならねーけど何か言われてみればあーなるほど納得しちゃいそう。みたいな。 「Dead…」「梔鳥」では文章のドライブ感を満喫。 特に「梔鳥」の見立て?こじつけ?とにかくそれをあのスピードでやられてポカーンとするのが好きだ。 『スクールアタック・シンドローム』に収められた2篇「スクールアタック・シンドローム」「我が家のトトロ」に比べると、こっちの方が遥かに舞城舞城していて、薦める時は相手を選ばないと……。
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「目を覚ますと、隣で姉の体がだいたい十五センチくらい浮いている。」という、冒頭から前触れもなくいきなり舞城節炸裂でうごごごごごごごごごごおおおおおー!ってアドレナリン勝手に燃焼。全体のスピード感も相変わらずはやいはやいはやいはやい。個人的に『阿修羅ガール』やら『ビッチマグネット』...
「目を覚ますと、隣で姉の体がだいたい十五センチくらい浮いている。」という、冒頭から前触れもなくいきなり舞城節炸裂でうごごごごごごごごごごおおおおおー!ってアドレナリン勝手に燃焼。全体のスピード感も相変わらずはやいはやいはやいはやい。個人的に『阿修羅ガール』やら『ビッチマグネット』やらに似た女性一人称スタイルをキープしていて、テーマはやはり「家族愛」に落ち着くんだろう。もちろん読めばわかるけど、そんじょそこらの家族愛の枠にははまらないだろう強烈な家族愛だけど。「にゃ~だ~。はわ~ん枇杷ちゃんにゃだ~、にゃだよ~。もう~にゃ~だ~~」とせがむ朝ちゃんの猫語がめっちゃ可愛い!「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の両辺共に異色でGood。総体して鑑みるに至るに「みんな元気。」ってやっぱ、良い言葉。
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「家族愛って何?」 家族がさらわれてあなたはどうする? どうもしないことも愛なのですか? 家族がみんな元気なら遠くに住んでてもいいですか?
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夜中に目ざめると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた――。あの日から本当に色んなことが起きた。竜巻が私たちの町を襲い、妹の朝ちゃんは空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった(表題作)。西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎(「矢を止める五羽の梔鳥」)。 単行本『み...
夜中に目ざめると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた――。あの日から本当に色んなことが起きた。竜巻が私たちの町を襲い、妹の朝ちゃんは空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった(表題作)。西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎(「矢を止める五羽の梔鳥」)。 単行本『みんな元気。』から「みんな元気。」「Dead for Good 」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇をセレクト。
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朝ちゃんかわいい にゃ〜んかクールじゃ無いけっども舞城萌え要素が多いのはいい 『みんな元気。』が当分口癖になってしまいます
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2011/1/22 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 購入時点で絶版になっていたので買えて良かった。 2015/1/20〜1/22 1年ぶりの舞城作品。「みんな元気」、「Dead For Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の三編。いやあ、相変わらずのぶっ飛びぶり。表題作はまだ...
2011/1/22 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 購入時点で絶版になっていたので買えて良かった。 2015/1/20〜1/22 1年ぶりの舞城作品。「みんな元気」、「Dead For Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の三編。いやあ、相変わらずのぶっ飛びぶり。表題作はまだ、ついていけたが、後の2編は理解不能。しかし、すごい才能だ。
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空飛ぶ家族!おかしい設定に身構えるも読んでいくと、空飛ぶ家族のほうは気にならなくなってきた。 愛、愛のはなしですよ!
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『みんな元気。』は舞城王太郎の短編小説集。文庫版は、単行本と収録作品が異なるそう。さて、僕は日本現代文学の中で、今一番舞城王太郎に萌えています。村上春樹とか村上龍とか阿部和重とかは売れている(阿部和重は微妙だけど)から教養として読んでいるという感じ。中原昌也は好きだけど、読むと影響で、仕事中すごい体が痛くなるし、精神病的症状、絶望状態が現れるから、正直大好きでもあまり読みたくない(笑)。 舞城は残酷表現もあるけど、ある種の理想とか正しさとか、理想も正しさも成立しえないこんな時代に志向しているから、読んでいて体が痛くなることはない。だから好き。そんな生理的理由で小説の好き嫌い決めていいのかという問題もあるけど、今日も舞城推します。というわけで、『みんな元気。』文庫版から名言、名文をお届けします。 <Dead for God>より 『神の怒りも罰も助けにならない。神は試すために怒り、罰するのだ。試されるのは人の気持ちで、神はそいつの気持ちを試すためにそいつの命を奪うことだってある。罰は相手を許すために与えられるものだが、神の罰はあくまでも人間全体に対して与えられるので、一部の人間は死ぬ。人類はダメージを受け、神の気が済んだところで許される。 でも本当は、神なんて人の心中にしかいない。試されたつもりになるのも許されたつもりになるのも心の中だけだ』 (p.175) 『誰かを殺すことが、その殺人者をも一部殺すように、誰かを生むことが、それをする父親、母親をも一部さらに生かすことがあるかもしれない』(p.193) ~~~ さて、表題作『みんな元気。』とか、また家族の問題。日本近代文学伝統のテーマです。もう現代なんて家族という族、崩壊気味だし、一人暮らしの無縁人の方が多いだろうけど、舞城は家族を描きます。家族も交換可能、家族も選択可能。ああでも家族なんてもう文学で扱わなくていいんじゃないか。文学はフィギュア萌えとかゲームキャラ萌えとか、家族がいないことを補完するというか、家族なんて必要なくする仮想現実をもっと真摯に描かないと、仮想現実化の進む社会で存在意義を喪失すると思える。 なんてこともう何年も前から言われていることだろうし、文学の失効化なんてくいとめられないだろうけど。それでも小説を求めていると、舞城が輝いて見える。
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