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黒い看護婦 の商品レビュー

3.3

37件のお客様レビュー

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2010/06/09

森 功「黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人」 珍しくノンフィクション。マイミクさんからいただきました。 知っている人もいると思いますが、4人の看護婦が夫を殺して保険金をだまし取った事件。 主犯の吉田は死刑判決が出ていますが、どちらかといえば全ての原因はこの吉田にあって他...

森 功「黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人」 珍しくノンフィクション。マイミクさんからいただきました。 知っている人もいると思いますが、4人の看護婦が夫を殺して保険金をだまし取った事件。 主犯の吉田は死刑判決が出ていますが、どちらかといえば全ての原因はこの吉田にあって他の人はだまされて踊らされていた状況です。 読んでいて胸糞が悪くなるのと同時に、妙な虚脱感を覚えました。女はこんなにも浅はかで自己管理能力が無いものなのかと。いくらだまされていたとしても、殺人を正当化できる思考回路は理解できない。 オウムの時もそうですが、考えることをやめた人間に未来はないということを改めて教えてもらいました。 ノンフィクションは事実をそのまま伝えると言うのが目的だと思いますが、解説で犯人の吉田は「サイコパス」(精神病質)と分析されていました。読んでいても吉田の病的なまでの金への執着心に辟易しますが、本文の中でも吉田の精神分析がもう少しなされていると、内容に厚みと面白さが加わったのではないかと思います。

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2010/02/05

平凡な女たちを冷血な「悪女」に変貌させたものとは何だったのか。著者を取材に駆り立て、終始、支配していた思いはそこにあった。福岡県久留米市の看護婦四人組が惹き起こした保険金連続殺人事件の全容を浮び上がらせる緻密な取材。著者の執念は、一審で死刑を宣告された主犯・吉田純子を中心とする堤...

平凡な女たちを冷血な「悪女」に変貌させたものとは何だったのか。著者を取材に駆り立て、終始、支配していた思いはそこにあった。福岡県久留米市の看護婦四人組が惹き起こした保険金連続殺人事件の全容を浮び上がらせる緻密な取材。著者の執念は、一審で死刑を宣告された主犯・吉田純子を中心とする堤美由紀、池上和子(故人)、石井ヒト美たちの、医療知識を駆使した犯行の根幹に迫る。事件の背後に横たわる驚くべき愛憎関係と恐怖を描いて余すところのない本格犯罪ノンフィクション。 お金の執着というもので、人の命を簡単に奪うことが出来るというのは、何かに取り付かれてるというかそういった類の怨念に近いような何かを感じます。 お金は必要ですし、たくさんあればいいなぁ・・・ と思うのですが、きっともっと、もっと。 という気持ちが、何かの力にはなりますが、今の現状での大なり小なりの幸せを感じることというのは時としてとても大事なような気がします。。。。

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2009/10/04

事実は小説よりも奇なり。 ・・・そんな呑気な話ではないですが、主犯格の容疑者についてはもっと知りたいかも。 自衛の為にも。

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2011/03/15

福岡で発生した看護資格をもった四人組が起こした保険金連続殺人・詐欺・脅迫事件のノンフィクション。 4人の生い立ちから始まり事件の終焉・判決まで著者の取材で背景や人間関係が明らかに。 特に【吉田純子】の金への執着心と詐欺・謀略の手口は凄まじい。この先どうするのか想像したら怖くて何回...

福岡で発生した看護資格をもった四人組が起こした保険金連続殺人・詐欺・脅迫事件のノンフィクション。 4人の生い立ちから始まり事件の終焉・判決まで著者の取材で背景や人間関係が明らかに。 特に【吉田純子】の金への執着心と詐欺・謀略の手口は凄まじい。この先どうするのか想像したら怖くて何回かページを閉じてしまった。 2007・6・1 初版 302ページ 978-4-10-132051-9

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2009/10/04

ノンフィクション読むの好きだけど、あまり面白いと思わなかった。 要するに、事件自体は掘り下げていくとシンプルで、主犯格の女が金欲しさに色んなストーリーを強引に推し進めていくという、そんなに複雑怪奇な事件ではないということだ。 なんだこの陳腐さは?と思うようなだましの手口、その陳...

ノンフィクション読むの好きだけど、あまり面白いと思わなかった。 要するに、事件自体は掘り下げていくとシンプルで、主犯格の女が金欲しさに色んなストーリーを強引に推し進めていくという、そんなに複雑怪奇な事件ではないということだ。 なんだこの陳腐さは?と思うようなだましの手口、その陳腐な手口にだまされていく馬鹿な女たち。 主犯格の女がその能力に長けていたとしても、この展開はあり得ないくらいに陳腐で強引。あまりにあり得なさすぎて笑いすら出てくる。 事実とその周辺の人を取材したことが淡々と私的感情を挟まずに書かれている点は、ノンフィクションとしていいのだけれども、平べったい感じが否めなくていまいち引き込まれない。

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2009/10/04

この女性たち・・オレはどちらかというと「悪人」というのは根本的にいないと信じている「性善説派」だと思う。 しかし、この主犯の女性の心の動きや倫理観というのは、最後までわからなかった。 しかも仕事は看護婦・・普通は人の命の重さを十分に知っているはずなのに。 インターネット...

この女性たち・・オレはどちらかというと「悪人」というのは根本的にいないと信じている「性善説派」だと思う。 しかし、この主犯の女性の心の動きや倫理観というのは、最後までわからなかった。 しかも仕事は看護婦・・普通は人の命の重さを十分に知っているはずなのに。 インターネットを検索してみたら、実際の顔写真も掲載されていた。 リアルすぎて、何だか凹む。

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2009/10/04

看護婦である4人の中年女性が引きおこした保険金連続殺人を人物像、背景、経緯などを中心に述べてある小説タッチのドキュメンタリーです。吉田純子が主犯で、それ以外の3人は吉田純子に目をつけられ、はめられた被害者でもあり、そののち殺人に加担してしまうという展開です。先に進んでいけばいく...

看護婦である4人の中年女性が引きおこした保険金連続殺人を人物像、背景、経緯などを中心に述べてある小説タッチのドキュメンタリーです。吉田純子が主犯で、それ以外の3人は吉田純子に目をつけられ、はめられた被害者でもあり、そののち殺人に加担してしまうという展開です。先に進んでいけばいくほど、重く暗い気持ちになりました。これが小説なら、半分も読んでないと思います。それほど、手口は陳腐で「それはないやろう」という感じなのです。でも、現実なので余計に空恐ろしくなります。

Posted byブクログ