横溝正史自選集(4) の商品レビュー
怖い本は苦手なんですが、久しぶりに、怖い!・・・けど読みたい!!と思えるミステリーに出会えました。 昭和の終戦期が舞台の、迫力ある“家”モノとあって、かなり重厚なストーリーです。
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金田一さんといえば八墓村と犬神家という印象があったので、どんなもんなのか読んでみようかと。……考えてみれば、どうして今までこの本を読まなかったのが謎。とっくに読んでいてもいい本だったのだけど、地元の図書館では目につくところになかったんだろうか。 登場人物多め、最初から最後ま...
金田一さんといえば八墓村と犬神家という印象があったので、どんなもんなのか読んでみようかと。……考えてみれば、どうして今までこの本を読まなかったのが謎。とっくに読んでいてもいい本だったのだけど、地元の図書館では目につくところになかったんだろうか。 登場人物多め、最初から最後まで「絵になるなぁ……」と思いながら読んだ。オープニングのつかみから中盤の盛り上がり、ラストのシーンまで、絵的にいいところが多すぎる。どの場所でもシーンが停滞することなく、さくさくカメラワークが進む感じで、なるほどこれは映画化もドラマ化もしやすい話だなぁと思いました。乱歩もそうなんだけど、出来事あれこれが登場人物の内面描写より出来事やインパクトのあるシーンで構成されていて、脳内で描くシーンを眺めているだけでも飽きない。娘3人でのイジメシーンも、すごいインパクトあった。これ、もっと小さい頃に読めばよかった。 遺産相続というネタは古式ゆかしいし仮面の長男とかきれいな娘さんとか先代の男女関係とか、1つ1つのネタはおどろおどろしいのに、カラッとした雰囲気を全体的に感じるのは、描写がねちこくないからかもしれない。分量は多いけど、読書中の感覚はあまりドロドロしておらず、冒険活劇っぽい感じ。 ネタばらしもいい感じで、軽く楽しく読めました。遺産相続ルールも面白いと言えば面白いんだけど……困ったちゃんだな犬神さん……。当事者の立場になると、そこまで振り回さないでくれと思う。
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テレビで映画を見てから読んだ。大体内容は同じ。言い回し、表現が昔風。松子のきつさ、仮面をかぶった佐清(すけきよ)あやしさなどが伝わる。猿蔵がよいサポート。金田一耕助の頭ボリボリするところは目に浮かぶ描写。テレビで見る前に読みたかった。他のを読んでみたい。2008/2/24
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映画がリメイクされたみたいなんで、横溝正史と金田一耕助ってどんなもんだろうか?と思って読んでみた。 結構面白いじゃん。舞台が終戦直後なだけに松本清張みたいなにおいがぷんぷんしたけど、それはあくまでも自分の先入観であって、どろどろとした感じがなかなかによい。でもなんか金田一が事...
映画がリメイクされたみたいなんで、横溝正史と金田一耕助ってどんなもんだろうか?と思って読んでみた。 結構面白いじゃん。舞台が終戦直後なだけに松本清張みたいなにおいがぷんぷんしたけど、それはあくまでも自分の先入観であって、どろどろとした感じがなかなかによい。でもなんか金田一が事件解決に積極的に関わっていないような気がするんだよなぁ。「あっ、また殺された〜」みたいなノリだと感じてしまうのは気のせいでしょうか。。。金田一少年の事件簿にもたしか横溝作品をモチーフにしたものがあったけど、金田一少年の事件簿を先に読んでるとどうしても既視感を感じてしまう。でも大本はやはりこっちなのだろうなぁ。 これから金田一シリーズはまりそうです。
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