刑事コロンボ 殺人処方箋 の商品レビュー
「刑事コロンボ」のノ…
「刑事コロンボ」のノベライズでも、1、2を争うほどよく出来ています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロンボは子どもの頃、テレビで2時間ぐらいのシリーズが放映されていた。確か金曜ロードショーだったか。淀川さんが司会をされていた頃で、海外の面白い映画がたくさんテレビで流れてくる、いい時代だった。 その頃の「うちのカミさんがね…」のコロンボの口癖を思い出しながら一気に読了。映像に先に触れていたせいか、小説よりも映画の方が面白いかも、というのが率直な感想。 映画ではコロンボは終始、にこやかに穏やかに犯人を追い詰めていたような気がするのだが(記憶違いかもしれないが)、小説のコロンボは犯人を追い詰める時、思っていたよりも遥かに厳しく、冷酷な強い口調で断定的に攻めこんでいて、コロンボとはこんなに荒々しいキャラクターだったのか、という、意外な驚きもあった。その点で、映像と小説との違いに面食らったのも事実。 コロンボは犯人の犯行現場や動機を冒頭に読み手(聴衆)に見せてしまい、アリバイやトリックも出してしまう。古畑任三郎がコロンボをオマージュして製作されているので、古畑をイメージすると分かりやすい。 読み手が知っていて操作側が知らない情報や綻びを、コロンボがどのようにして探り当て、掘り進み、真相を暴いていくのかというところに作品の肝がある。その点については、この小説版でも十分に堪能できる。こんな「小さな違和感」から推理していくのか、そういうカマをかけて情報を引き出すのか、という、犯人とコロンボとの心理戦が醍醐味なので、そこを味わうのが正解。
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79052.52 「ホリスター将軍…」以来、再び訪れたコロンボ・ブーム。精神科医が愛人とともに妻を殺害。
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