赤朽葉家の伝説 の商品レビュー
三代もの時間を赤朽葉家と共にたどったが、物語には全然収束感がなかった。悪い意味ではなく、それぞれに余韻が残っている。こんなに死人が出る物語も珍しいと思うが、なぜかまだ何も終わってないような、それが現実なのだが。
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万葉が赤朽葉家の嫁さんで、やっていけるのか心配しました。 毛毱のアイアンエンジェル物語は、のめり込んで読みました。 蝶子さんは、可愛そう!と思いました。
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一族の物語…読み始めたら一気読み間違いなし!!この熱量はすごい!! このようなミステリーも良いね~ ぜひ〜
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「これは一体どんなジャンルのお話なんだ?」と訝しみながら読み進めたが、中盤以降読み進める手が止まらず一気読み。山陰地方の一族女3代にわたる大河ドラマ的伝奇小説。 本作の醍醐味はなんと言っても、物語を彩る個性的で破天荒なキャラクター陣だろう。登場人物は多いものの、個性的な名前と...
「これは一体どんなジャンルのお話なんだ?」と訝しみながら読み進めたが、中盤以降読み進める手が止まらず一気読み。山陰地方の一族女3代にわたる大河ドラマ的伝奇小説。 本作の醍醐味はなんと言っても、物語を彩る個性的で破天荒なキャラクター陣だろう。登場人物は多いものの、個性的な名前と巧みな人物描写も手伝って、最後まで混乱することなく読み進められた。個人的に好きなのは“毛毱”編の第二部。周囲の死を境に激変していく人生模様が感動的。また、“孤独”は私と同世代であり、世紀末の終末思想に図らずもシンパシーを感じ、懐かしさも込み上げた。 戦後から現代まで変遷していく時代を背景とした伝奇小説ながら、終盤でミステリに変化する構成はリーダビリティが高く、前向きな気持ちになれる読後感も良い。 ようこそ、ビューティフルワールドへ 週刊文春ミステリーベスト10 4位 このミステリーがすごい! 2位 本格ミステリ・ベスト10 19位 本屋大賞 7位 ミステリが読みたい! 2位 日本推理作家協会賞受賞(2007年)
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2022年も後半にして初の徹夜本登場… 1部の戦後間もない動乱の時期を生きる祖母万葉、 2部の80年代のヤンキー・ファンシー文化を駆け抜けるは母毛鞠、 3部の90年代の労働・就活と個性がもてはやされる時代を生き、これから令和を生きていく「私」こと瞳子。 1部のノスタルジック...
2022年も後半にして初の徹夜本登場… 1部の戦後間もない動乱の時期を生きる祖母万葉、 2部の80年代のヤンキー・ファンシー文化を駆け抜けるは母毛鞠、 3部の90年代の労働・就活と個性がもてはやされる時代を生き、これから令和を生きていく「私」こと瞳子。 1部のノスタルジックな時代背景に酔いしれ、 2部では笑いながら、「このミス」入りと聞いていたので伏線があるのかも…と気をつけて読んでいたら3部で急展開が。 ミステリーとしては弱めかもしれないけど、 女と男、女と家、女と仕事をめぐる歴史物語として とても魅力的で、ページをめくる手が止まらなかった。 時代は変わり続けて、1世代前での常識や悩みはどんどん移り変わっていく。 3世代の女性の人生を並走しながら、 かつて確かにいた女性たち、これからいるであろう女性を思う。 自分のせいぜい3世代前のひいおじいさん、ひいおばあさんさえほとんど覚えていなくて、幻のようだけれど、確かにいて、それぞれ何十年もの喜怒哀楽を生きて、そして私がいるんだということを改めて考えた。 男性たち、泪さんや、みどりさんの兄じゃも、現在だったらもっと生きやすかっただろうか。(これはまだまだかな…) 反対に、豊寿さんのように一昔前の価値観でしか生きられなかった人もいる。 自分は自分が生まれた時代で生きることしかできない。 その悲しさと、不思議と、奇跡を味わった。 そして、地元民からするとなんでこんなに山陰の描写が的確なんだ…と思ってたら、桜庭先生、島根生まれ鳥取育ちなのですね。 山陰文学としても後世に語り継がれるべき名作。
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赤朽葉家の女3代の物語。山の人たちが置き去りにした捨て子万葉から始まるお話です。 とても長いお話ですが、それぞれの時代の女性たちの奮闘が書かれていて飽きずに一気に読み切ることができました。
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サンカ、タタラといった伝奇系かと思う そこから始まる女性三代の話かと。 最終章で変わる。 壮大な前振りの謎解きだったと。
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ミステリーじゃないけど有吉佐和子みたいで面白いなぁ・・・とサクサク読んでいたら、なるほど!ここに来て、やっぱミステリーだわなぁ。 まさしく3代に渡る女の歴史。 伝説です。
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長尺にも関わらず、飽きずに読了。次代に繋がれた数奇な物語、十分に堪能いたしました。やっぱり第二部が印象強く残ったかな。
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赤朽葉家三世代の歴史。 毛鞠の話が印象に残っている。 万葉の最初の未来視、残った手紙、万葉の言葉の意味が最後にひとつに繋がって 読んでいて、そういうことだったのか!と思った。 登場人物も個性的。
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