獄中記 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半は思想家の話が出て興味深いのだが、後半は裁判に向けた想定問答や若い後輩・友人に向けたメモ?などで、思考がぐるぐるしている感じだ。やはり、裁判では検察官のツッコミに矛盾なく答えないといけないので、精神的に大変なんだろうと思う。
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あくまでも冷静、知的。 圧倒的な勉強量と知識量。自らを客観視する能力、計画を実行する行動力。 インテリとはかく有りきや、と惚れ惚れした。 現在は様々なメディアで色々な話題に大して批判やコメントを出しているが、やはり専門外となると途端にクオリティが落ちるね。 時事問題へのコメント...
あくまでも冷静、知的。 圧倒的な勉強量と知識量。自らを客観視する能力、計画を実行する行動力。 インテリとはかく有りきや、と惚れ惚れした。 現在は様々なメディアで色々な話題に大して批判やコメントを出しているが、やはり専門外となると途端にクオリティが落ちるね。 時事問題へのコメントなどしなくていいから、じっくりと知的活動に打ち込んでもらいたいと思う。
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テルアビブ国際学会に関する背任容疑および国後島ディーゼル発電事業に絡む偽計業務妨害罪で逮捕・起訴された「起訴休職外交官」が東京拘置所内での勾留生活を記した手記。読書日記。
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"佐藤優さんが、東京拘置所に勾留された時のノート、メモや弁護士へ宛てた手紙をまとめたもの。不条理な取り扱いを受けているにもかかわらず、自分を見失わずに世の中を俯瞰して見つめ直し、語学の学習にも取り組む。512日間勾留された中で読んだ本もすごい量になっている。今では佐藤優...
"佐藤優さんが、東京拘置所に勾留された時のノート、メモや弁護士へ宛てた手紙をまとめたもの。不条理な取り扱いを受けているにもかかわらず、自分を見失わずに世の中を俯瞰して見つめ直し、語学の学習にも取り組む。512日間勾留された中で読んだ本もすごい量になっている。今では佐藤優さんの本を書店で見かけないことは無いほどの作家になっている。これからも、佐藤さんの書物からいろんな刺激を吸収したいと思った。 外交官や政府の官僚になるような方々は、これまで、世界がどんな風に動いてきたのかという歴史観と、国家を歴史的にみた立ち位置やこれからどんな国となるのかというビジョンは共有した上で、様々な業務を行っているのだと、改めて知ることができた。"
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もう文庫版が出てしまいましたが、やっと単行本で読了。 思想的で難しい話も多いけれど、今まであまり知らなかった、キリスト者としての佐藤優氏の側面が興味深かった。
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え、この人鈴木宗男絡みで逮捕されてたんだ(今までそれすら知らなかった)。知識と自らの経歴(神学専攻)からくる考え方で、自暴自棄になることなく、目的意識を持って淡々と獄中生活を送ったことが分かる。何よりスゴイのはこの本でこの人が予測した通りの日本になってきてること(日本の経済政策と...
え、この人鈴木宗男絡みで逮捕されてたんだ(今までそれすら知らなかった)。知識と自らの経歴(神学専攻)からくる考え方で、自暴自棄になることなく、目的意識を持って淡々と獄中生活を送ったことが分かる。何よりスゴイのはこの本でこの人が予測した通りの日本になってきてること(日本の経済政策とかロシアとの関係とか。実際の政治や外交の舞台で何がおきてるかはさすがに分からんが)。こんな風に色々な情報から自分で予測判断できるようになりたい
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うーん、読むにあたり、事件の真相についてはニュートラルにしておきたいので主観的な部分はそのつもりで読み進んだ。 基本的に、獄中の生活については興味深く読ませてもらいました。 獄中の生活をかなり謳歌している様子で、骨休め、充電期間のような印象でした。 自分も数年前だったら、そ...
うーん、読むにあたり、事件の真相についてはニュートラルにしておきたいので主観的な部分はそのつもりで読み進んだ。 基本的に、獄中の生活については興味深く読ませてもらいました。 獄中の生活をかなり謳歌している様子で、骨休め、充電期間のような印象でした。 自分も数年前だったら、そうだったかもしれない。残業200超えだと、拘置所に入れられた方がマシかも。www
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代議士鈴木宗男の収賄事件への関与容疑で、2002年5月14日に逮捕され、東京拘置所に勾留された著者は、勾留から7日目にようやく筆記具を手に入れ、以後512日間の交流を記録し続ける。食事や新聞の感想という「日記」もあれば、弁護団への報告、支援してくれる友人や後輩へのメッセージもある...
代議士鈴木宗男の収賄事件への関与容疑で、2002年5月14日に逮捕され、東京拘置所に勾留された著者は、勾留から7日目にようやく筆記具を手に入れ、以後512日間の交流を記録し続ける。食事や新聞の感想という「日記」もあれば、弁護団への報告、支援してくれる友人や後輩へのメッセージもある。それら文章の中で一貫しているのは、著者の「罪を憎んで人を憎まず」というポリシーだ。 自分が悪くないのに勾留されたことの理不尽を恨むのではなく、政治においてはこのようなことは「アリ」であり、法治国家の国民の宿命と達観している。それは、著者が熱心な神学研究者であり、有能な国家官僚であるからだろう。家族を持ち、社会との繋がりこそが自分のアイデンティティと考える一般人が著者の考えに達するのは無理だ。 そんな非常識人ともいえる著者の獄中での生活は、検察との闘争よりも、読書記録や自身の思考をまとめることや語学の勉強に力が注がれている。
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「先生と私」「紳士協定」を読み、佐藤氏がいかに知に対して貪欲か分かっていたので、拘置所に勾留されていることも逆手にとって、学びと思考を深めていく姿は、さもありなんと感じる。大杉栄にも、そんな話があったっけ。 この事件については、その経緯や問題点をきちんと分かろうとしなかったことを...
「先生と私」「紳士協定」を読み、佐藤氏がいかに知に対して貪欲か分かっていたので、拘置所に勾留されていることも逆手にとって、学びと思考を深めていく姿は、さもありなんと感じる。大杉栄にも、そんな話があったっけ。 この事件については、その経緯や問題点をきちんと分かろうとしなかったことを、恥じる。ニュースのヘッドラインと印象だけで済ませていた。他の問題についても、同様である私は、「思考する世論」の対極にあるわけだ。
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いわゆるムネオ疑惑にかかわり、国策捜査により逮捕された被告佐藤優の、512日間の東京拘置所における「獄中記」である。この時期、国策捜査を赤裸々に描いた「国家の罠」はベストセラーであり、これ以後佐藤は国家シリーズの単行本を何冊か矢継ぎ早に出し、色々な右から左までの雑誌に登場していわ...
いわゆるムネオ疑惑にかかわり、国策捜査により逮捕された被告佐藤優の、512日間の東京拘置所における「獄中記」である。この時期、国策捜査を赤裸々に描いた「国家の罠」はベストセラーであり、これ以後佐藤は国家シリーズの単行本を何冊か矢継ぎ早に出し、色々な右から左までの雑誌に登場していわゆる論壇を席巻しているように見える。 1.佐藤の本がなぜ面白いか。それは第一に事実の重みである。「国家の罠」でも「自壊する帝国」でもこの「獄中記」でも、実際そこにいた人間にしか分からない事実の衝撃的な重み、すごさがある。東京拘置所の食事のメニューが面白い。結構美味しそうである。新しい拘置所は空調が効いているというのもびっくり。思わず我が家と比べる。 2.第二に、いわゆる博覧強記であるからであろう。クリスチャンである佐藤なので聖書は当然であるが、ユダヤ教、イスラム教(たとえばスンニー派の一つであるワッハーブ派とか)のそもそもに詳しい。仏教にも詳しい。マルクス資本論は言うに及ばず、レーニン、スターリンも読みこなしている。哲学の造詣が深い。佐藤は普通の日本人ならほとんど知らないチェコスロバキアの神学者フロマートカの専門家である。 日本のいわゆる知識人がほとんど(か、あまり)知らないことをよく知っている。知っているだけではなく、それを切れ味のよい包丁のように使い、現代日本、現代の世界をバサッバサッと切っている。これに、ジャーナリストや知識人は結構ショックを受けているようである。 3.「獄中記」は佐藤が、512日間の東京拘置所生活においてどのように過ごしたかということについて、主として読書と思索の側面を記録した日記と弁護団や親しい知人への手紙という内容である。膨大な書籍を読み、ノートは62冊になった。東京拘置所に入ると読書が進み、思索ができると、勘違いしている知識人がいるようである。 4.キーワードがいくつかあるが「大きな力」という語が意味不明である。「大きな力」はある時は国策捜査のアクセルやブレーキを踏む・・・そうすると、つまり首相となるが、しかし、ある時は官邸、外務省、検察の上といっていることからすると、この時は国家という抽象的な概念となり、また別のある時はアメリカのようであり、要するに私にはよくわからない。読者を煙に巻くために意味をわざとずらしているようにしか思えない。だまされてはいけない。 5.佐藤はクリスチャンだという。本人がそう言うのだからそれを他人がどうこう言うことはできないが、私にはそう思えない。クリスチャンであるならば「主よ」といって祈るのではないかと思うが、その姿が見えてこない。キリスト教もユダヤ教やイスラム教や仏教と同格にみて、哲学の一つとして研究、考察の対象として使っているだけではないかと思えるのである。神学者であることは確からしい。 6.「主よ」という祈りの代わりに、「国家よ」という姿が見える。国家よチャンとしろという感じである。国家の命運を握ったことがあるというエリート意識が垣間見える。 7.細かいことだが、「中華民族」という言葉をさらりと使っている。この言葉を使う場合は注が必要なくらい微妙なニュアンスがあるのではないか。
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