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日本の食卓からマグロが消える日 の商品レビュー

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2009/12/12

NHKスペシャルをまとめたもの。2007年。生物多様性の問題からマグロの漁獲量が制限される、日本の漁業従事者の高齢化と後継者不足が加速している、そして、10億を超える胃袋を持つ中国のマグロ需要が急増する、といった問題が重なり、日本でマグロをとることができず輸入も減少し日本人になじ...

NHKスペシャルをまとめたもの。2007年。生物多様性の問題からマグロの漁獲量が制限される、日本の漁業従事者の高齢化と後継者不足が加速している、そして、10億を超える胃袋を持つ中国のマグロ需要が急増する、といった問題が重なり、日本でマグロをとることができず輸入も減少し日本人になじみの深かった食材が希少なものになってしまうと警告する。一部、水産大学のマグロの完全養殖などの技術革新により、畜養に頼らずマグロを確保できるようになりつつある。しかし、需要増加のスピードに追いつくものでなく、現状では、中国の動向を横目で見ながら各国で生産調整をしていくしかない。本書の中では、日本の商社「双日」の海外での買いつけが紹介されているが、その中でも中国の勢いが増しており、日本では考えられないような高い値をつけて買い落としていく。中国の経済成長と食への欲求が、日本の魚食をこれまでとは違ったものに変えてしまうかもしれない。

Posted byブクログ