仕事中だけ「うつ病」になる人たち の商品レビュー
「うつ」状態というのは、誰にでも起こりうることだけれど、最近の30代のうつは新型のうつでなんだかちょっと違うんじゃないか?ということが書いてあってとても興味深い一冊です。 従来の「うつ病」というのは自分を責めすぎるくらいに真面目な人がかかりやすかったことに対して新型のうつは、高...
「うつ」状態というのは、誰にでも起こりうることだけれど、最近の30代のうつは新型のうつでなんだかちょっと違うんじゃないか?ということが書いてあってとても興味深い一冊です。 従来の「うつ病」というのは自分を責めすぎるくらいに真面目な人がかかりやすかったことに対して新型のうつは、高学歴でやりたい仕事をやっている30代の人が、自分はこんなにがんばっているのに認められていない、という勝手な自己分析の上になりたっているようで、だからうつで会社を休むのも当然の権利だと自分の権利を振りかざして、仕事以外の趣味の時にはうつが出なくて特にリゾートとスポーツが一体化したような贅沢な感じの趣味なら没頭できるらしい例があったり、うつで会社を休んで海外旅行にいったりと、なんだか他人からみるとワガママ放題のようである、と。 そんなんで急に休暇に入られると、周りの人の仕事が急増、周りの人もうつになって休暇に入るという悪い連鎖もすでにたくさん起こっているらしい。 診断書を書く立場である著者は、30代の新うつの場合「うつ」の状態であるのはわかるが、診断書に病名を書くとなると、他に書きようがないので「うつ病」と病気にして書かなければならないらしく、そこに疑問を感じているようだった。 診断書をもらった新うつの30代患者は、「やっぱりね。私は休む権利がある!」ということで、休んだあげく職場復帰の際には、もっと良いポジションでの起用を求めて、メールなどを管理職に送るらしい。 うつというのはデリケートな問題であるだけに、周りはうまく対応できずになんだかあの人ばっかりズルイよね、ということになり、ますます本来のうつとの境界線を決めた方が良さそうな雰囲気でもある。 とても興味深いテーマです。
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正業不安を乗り越えるには、ポジティブシンキングを自己暗示に近いほどアタマに叩き込むコーチング技術などを利用する。 or正業を軽視する術を身につける。
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真面目で一生懸命な人が苦しんだ末になるというのが従来のうつ病のイメージ。現在では,30代を中心に「仕事はできないがレジャーや趣味は問題なくできる」「責任を自分ではなく他に転嫁する」「合理的・利己的な思考は問題なく働き,権利の行使にこだわる」という困ったうつ病(「30代うつ」と呼ぶ...
真面目で一生懸命な人が苦しんだ末になるというのが従来のうつ病のイメージ。現在では,30代を中心に「仕事はできないがレジャーや趣味は問題なくできる」「責任を自分ではなく他に転嫁する」「合理的・利己的な思考は問題なく働き,権利の行使にこだわる」という困ったうつ病(「30代うつ」と呼ぶ)が急増中だそうである。確かにそういう困った人は自分の会社にも複数いるし,恐らくこの本を読む人は誰もが一人は思い当たる節があるだろう。筆者は「30代うつ」の原因はこの世代に共通する自己免責・責任転嫁の習慣にあるとし,これまでのうつ病患者に対する接し方では通用しきれないと述べている。30代男としては情けない気分になるが,今後困った「30代」が増え続けるのは間違いなく,それによって周囲や組織が迷惑を被るのは絶対に避けなければならない。職場で働く人は読んでおいて損はない本と思う。
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30代にみられる新しいタイプの「うつ病」についての本。ここでも「うつ病」の方への支援に関して、支援する方に無理のない程度にするようすすめています。サポートということでしょう。図書館予約数は6(07/02/26現在)です。
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