山口瞳の行きつけの店 の商品レビュー
ひとり息子氏による山口瞳の愛した飲食系のお店紹介(温泉宿もある)。落語と歌舞伎に精通していた瞳氏の行きつけの店は、旨い店(勿論だが)というよりもその店の打てば響くような気質にほれ込んでのことのようだ。のれんに揮毫するような付き合いは人間同士のふれあいの証明。代表格は、なんといって...
ひとり息子氏による山口瞳の愛した飲食系のお店紹介(温泉宿もある)。落語と歌舞伎に精通していた瞳氏の行きつけの店は、旨い店(勿論だが)というよりもその店の打てば響くような気質にほれ込んでのことのようだ。のれんに揮毫するような付き合いは人間同士のふれあいの証明。代表格は、なんといっても銀座「はち巻岡田」。銀座百点によく出てくる有名店。人品骨柄いやしからぬ日本のエスタブリッシュな方々が通うお店だから敷居が高くて行ったことなし。山口家の交友関係は、伊丹十三とか川添一家とか、綺羅星のような著名人が多い。息子氏は小さい頃からキャンティで食事をしてクローバーでお茶するようなマセた子だった。この本はイマドキのグルメガイドブックではない。店の住所も電話番号も書かれていないのだから。丁寧に父親の行きつけだった店を再訪問しつつ、父親を偲んでいる風情がしっとりとしている。私が好きな店もある。是非行ってみたい店もある。
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