フィッシュストーリー の商品レビュー

伊坂幸太郎【著】

おすすめ！

[abtm]

今までの伊坂作品（特に『オーデュボンの祈り』や『ラッシュライフ』）を読んできた読者なら、随所でニヤリとするでしょう。別の作品では脇役だった彼らが活躍する、４つの物語。過去作品をもう一度、読みたくなります♪

2024/07/15

久しぶりに伊坂さんを読みたくなって再読。この本はほかの物語を思わせる部分が多々あって、ほとんど呼んだのが2,3年前の自分には結構忘れてる部分があった。でもキャラはしっかり覚えていたので、黒澤さんはかっこいいなあ、と改めて思いました。

2024/05/31

風習ってのは、そう言うもんじゃねえか。何かを隠すために、それらしい理屈をこねるってわけた。

不都合な事を別ことでカモフラージュする、と言う手法。

犬猿の仲っつうか、水と油っつうか、そう言うのってあるじゃねえか。そいつの息の仕方も気に食わない。そういうもんだ。

この辺のセリフは伊坂さんっぽくて、自分も好きなフレーズなので心に残って。

伊坂さんの作品で1番の推しとは言わないが、楽しく読めた。

2023/12/09

｢ﾌｨｯｼｭｽﾄｰﾘｰ｣間奏中の無音が奇跡の連鎖を生む物語｡中でもﾊｲｼﾞｬｯｸ犯撃退が爽快｡
動物園のｴﾝｼﾞﾝ(元飼育員)
ｻｸﾘﾌｧｲｽ(探偵調査)
ﾎﾟﾃﾁ(空巣部屋の留守電,DNA)

2023/10/24

時空を超えたいくつかのストーリーが最後にはまとまっていく短編集。テンポも良くコミカルな点かもある中でも、結果泣かされる。伊坂さんらしい展開の作品でした。

2023/08/28

伊坂幸太郎の短編集。

数ある伊坂幸太郎の短編の中でも、表題の「フィッシュストーリー」が一番好きだ。高校の時にこの本に出会い、何度も読み返した。
軽快なテンポにシニカルなユーモアに富んだ台詞回し、伏線がリンクする爽快感のあるストーリー、全てが刺さった。

久しぶりに読み返したが、その感想は変わらなかった。面白い小説は時空を超えて面白い。
ただ、当時と違い今は社会人として仕事をするようになって、日々のタスクに忙殺されている。それでも自分が今必死にやっていることがどこかで「世界」と繋がっているという大局的意義を改めて感じた。「ちゃんと誰かに届いている」のだと。

読んだ人に、そんな勇気と希望を与える作品だと思う。

2022/09/05

伊坂幸太郎の中でも1番好きなキャラ、黒澤が活躍しててよかった
他にも知ってるキャラがたくさん出てきたの嬉しい
伏線の張り方がホントにうまいな

2022/08/03

4つの短編集。

「動物園のエンジン」★★★☆☆
「サクリファイス」★★★★☆
「フィッシュストーリー」★★★★☆
「ポテチ」★★★☆☆

2022/01/07

『僕の勇気が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと若さで、陽光の跳ね返った川面をさらに輝かせるだろう』(１２７ページ)

さまざまな境遇と背景の主人公たち。
時には迷い、時には勇敢に行動する、
そんな人たちが織りなす短編集。

2021/10/11

４つの短編集。
関連性は空き巣の人が２つに登場したくらい？

【動物エンジン】
区切りの[zoo]が良い。
深夜に現れる動物園を辞めた人が動物たちのエンジンになっているという話。
一部の謎が残ったまま終わってしまった感じがして少しモヤモヤ。

【サクリファイス】
人探しに来た探偵黒澤と昔生贄を洞窟に閉じ込めていた村の話。
てっきりその探偵が生贄にされるのかと思って読み進めてしまった。

【フィッシュストーリー】
売れないバンドと正義の味方のお話。
バタフライエフェクトみたいに小さな事がチリツモで大きなものを救うことにつながることが有るといった感じ。

【ポテチ】
空き巣とプロ野球選手の話。
それでも自分に絶望せず親孝行をする主人公が立派だと感じた。